操縦席前後にエンジンを持ち、胴体前後のプロペラを駆動して飛行するという レシプロ機では非常に珍しい形態を持った機体、。 1938年パリサロンでこの機体のモックアップが公開されると、独特の串型双発 双胴という形態が高い注目を集めました。その後、実際の機体は1939年初飛行、 空気抵抗的に有利なこの形態のおかげで、528馬力という非力なエンジンの双発で ありながら500qを越える高速を記録しました。 オランダ空軍では本機を実用化すべくテストを続けましたが、1940年5月10日 に進行してきたドイツ軍の爆撃によって地上で破壊され、オランダ自体がドイツに破れ たこともあり、この貴重な機体はわずかな期間を飛行しただけにとどまりました。 |
諸元 | |
全幅(m) | 11.5 |
全長(m) | 10.1 |
翼面積(u) | 18.5 |
空虚重量(s) | 2,180 |
全備重量(s) | 2,950 |
エンジン | ワルター・I−SR 528馬力×2 |
最大速度 | 521q/h(6000m) |
上昇時間 | 8000mまで16分 |
実用上昇限度 | 9000m |
武装 | 13.2o×2,7.9×2 |