太平洋戦争中に登場した唯一の帝国海軍の艦上偵察機である本機は
昭和17年1月、中島が福田安雄技師を主務者にN-50、17試艦上偵察機の開発がスタートした。 あらゆる敵戦闘機よりも優速な高高度長距離偵察機として、最高速度648km/h 小型高出力の「誉」の採用、機体の小型化、層流翼、親子式2重フラップ、前縁スラット、 フラップとしても動く補助翼、日本最初の厚板構造、軸線が前傾している形の方向舵の採用 と新機軸満載で、昭和18年4月に試作機が完成。同年9月にC6N1として制式化した。 量産機では609km/hと試作機よりも若干最高速度が低下したもののF6Fよりも優速で、 攻撃を振り切る事ができ、343空に配備された偵4の彩雲が来襲する米艦載機の索敵に活躍したのは有名。 高速を買われ夜間戦闘機に改造されたり、排気タービン搭載の試製彩雲改などの派生型もある。 戦後の米軍によるテストでは、694.5km/hという速度を記録しているそうである。 |
乗員 | 3 |
全幅 | 12.50m |
全長 | 11.15m |
全高 | 3.96m |
主翼面積 | 25.50m2 |
自重 | 2,875kg |
総重量 | 4,500kg 過荷重5,274kg |
エンジン | 中島・誉21型 空冷二重星型18気筒 離昇推力1,990hp *1 |
プロペラ | hハミルトン定速3翅、直径3.500m |
燃料 | 1,356+726l,メタノール:150l,潤滑油:95l |
最大速度 | 609km/h(6,100m) |
巡航速度 | 389km/h(4,000m) |
着陸速度 | 139km/h |
上昇時間 | 6,000mまで8分09秒 |
上昇限度 | 10,740m |
航続距離(時間) | 正規3,080km 過荷5,308km |
武装 | 7.9mm後方固定旋回銃1挺 |