開発目的は、C.R.D.Aカント25ARおよびマッキM.41bis/71戦闘飛行艇の後継という位置付けである。
艦載機としては敵の哨戒機や触接機、あるいは弾着観測機を撃攘することを主任務とし、また基地用水上戦闘機として迎撃及び防空に任ずるものとされた。
これらの戦闘飛行艇はそれぞれ改良が施されてはいるもののいずれも原型は1920年代末期初飛行で、だいたい最大速度250km/h前後、7.7ミリ機銃2挺という性能であった。
Ro.44はこの点最大速度で50〜60km/hほども速く、武装の点でも12.7ミリ2挺と飛躍的に性能を向上させているわけだが、Ro.44の登場は1938年であり、この時点で予想される脅威に対して十分な性能であったとは言い難い。
生産数は35機から50機までの間ではっきりしないが、あまり数は作られなかった。性能不足はイタリア空軍もわかってはいたのだろう。
それでもRo.44は海軍が運用に口出しできるほとんど唯一の戦闘機戦力として大戦中を戦い抜いた。
フィアットCR.42の水上機型は失敗作に終わり、レッジァーネRe2000の数機がカタパルト発進の艦載戦闘機として海軍飛行隊に回されてはいたが、絶対数も少なすぎ、なにより陸上機であったことが運用に多大の不便を生じて、Ro.44を完全に引退させるだけの地位を確立させることができなかったのである。
全幅 | 11.57m |
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全長 | 9.71m |
全高 | 3.51m |
翼面積 | 33.36m2 |
自重 | 1,670kg |
全備重量 | 2,200kg |
武装 | 12.7mmブレダSAFAT機銃*2 |
発動機 | ピアッジョP.XR 空冷星型9気筒 700馬力(離昇900馬力) |
最高速度 | 315km/h(2,000m) |
巡航速度 | 190km/h |
実用上昇限度 | 7,000m |
上昇時間 | 4,000mまで8分40秒 |
航続距離 | 1,200km |
乗員 | 1 |