すごく頭でっかちで、見るからに張りぼてで、そのくせとてもたくさんの 荷物を積めた輸送機。 この機体は、元々はMe321というグライダーでした。 それを動力化して自力で飛び立てるようにしようとしたものが これで、それもそのはず、グライダー時代にはあまりの重さで並みの飛行機では 牽引できず、He111ZなんていうHe111を2機横に連結したバケモノ を生み出した位ですから・・・。(他にJu90も使われました) しかし、いくら1140馬力というけっこうなエンジンを6つも装備して みたところで、あまりの重さゆえの最高速度250〜285qでは、敵機にであったら 墜とされるのが当たり前的状況で、B−26のような爆撃機にですらボコボコ 墜とされてしまったのでした。 それでも、グライダー時代の22トンからは減ったとはいえ16トンにも及ぶその ペイロードは捨て難く、主に地中海/アフリカ戦域でけっこうな使われ方を しています。 さらにこの機体のもう一つの特筆すべきことは、その重武装でしょう。 なにせ型によっては20oのMG151/20×2+13oのMG131×7ですから・・・。 武装の第一印象と実際のアンバランスという点では2式大艇以上でしょうか? それでも逃げられなかったこの飛行機、搭乗員はさぞや憂鬱だったでしょう ねぇ・・・。 なお、諸元の海面上昇率の数値を見ても笑ってはいけません・・・。 |
諸元 | D−6 | E−2 |
全幅(m) | 54.99 | 55.00 |
全長(m) | 28.15 | 28.50 |
翼面積(u) | 300 | → |
自重(s) | 27,330 | 28,070 |
全備重量(s) | 43,000 | 50,500 |
武装 | MG131 13mm×5 |
MG151/20 20o×2 MG131 13o×7 |
エンジン |
グノーム・ローン「14N48/49」 空冷星型14気筒 1140馬力×6 |
グノーム・ローン「14R」 空冷星型14気筒 1200馬力×6 |
最大速度 | 285q/h(海面上) | 251q/h(海面上) |
巡航速度 | 218q/h(海面上) | → | 海面上昇率 | 216m/分 | → | 航続距離 | 1,100q | 1,296q |