用語集



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あ行


イジェクション(Ejection)
排莢。フィーディングの逆。薬室にある弾薬(あるいは薬莢)を外部に排出する動作をいう。


イジェクションポート(Ejection-Port)
排莢口。薬莢を銃から排出するための開口部。


イジェクター(Ejector)
薬莢を銃から排出するための部品。何の変哲もない金属版やピンで構成されていることが多い。


エキストラクター(Extractor)
ボルトやスライドの前面に装備された、薬莢を薬室から引き抜くためのカギ状の部品。これを薬莢底部の溝(リム)に引っ掛けて引き出す仕組みである。


エキストラクション・ロッド(Extraction-Rod)
手動で薬莢を排出するため、リボルバー等に装備された棒状の部品。


エルゴノミクス(Ergonomics)
人間工学。拳銃の広告などで「エルゴノミック・デザイン・グリップ」などと表現される場合が多い。


エングレーブ(Engrave)
彫金加工。銃に飾り模様を彫り込むこと。



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か行


ガトリング(Gatling)
多銃身・多薬室の回転式自動火器を指す。古くは 19 世紀に発明された手動式の連発銃だったが、20 世紀になって電動・ガス圧利用の機関砲メカニズムとして蘇った。ゼネラル・エレクトリック社のミニガン、バルカン砲などが有名。


カラム(Column)
箱型弾倉への装填形式。弾薬を単列に並べるシングル・カラム、複列に並べるダブル・カラムがある。ダブル・カラムはスタガード・カラム(Starggerd-column)とも呼ぶ。


コンペンセイター(Compensater)
補正器。銃身先端近くにガス抜き穴を開口し、吹き出すガスの圧力で銃口の跳ね上がりを押さえ、反動を低減させる仕組み。主に拳銃、特に競技用銃に用いる用語。大型銃、火砲ではマズルブレーキと呼ぶ。


クラウン(Crown)
銃口の縁に施された面取りを指す。銃によっては施されていない場合もある。


クリップ(Clip)
保弾子。5〜10発ほどの弾丸をまとめる金属片。ボルトアクションライフルの弾倉への給弾時や、大型機関砲への給弾に用いられる。


グリップ(Grip)
握把。銃を握るための部分。


グレイン(Grain)
弾頭・火薬量を示すのにしばしば使われる重量単位。1グレイン=0.0648g。


ゲージ(Gage)
散弾銃の口径を示す単位。厳密な変換規則はないが、例えば12ゲージなら1/12ポンドの鉛弾を撃てるという目安らしい。


コック(Cock)、コッキング(Cocking)
装填操作。最初の弾薬(初弾)をチャンバーに装填する作業。あるいは装填されてハンマーが後退し、撃発準備ができた状態。


コックアンドロック(Cock-And-Lock)
ハンマーがコック位置にある状態で安全装置をかけること。安全装置を解除すればシングルアクションですぐ撃てる。


コックオフ(Cock-Off)
銃が過熱した時に起こる現象で、装填と同時に火薬が発火してしまい、引き金を引いていないにも関らず弾丸が発射されること。


コッキングレバー(Cocking-Lever)
コッキングに使用するための取っ手を指す。コッキングハンドル、オペレーションハンドルと呼ばれることもある。


ハーフコック(Half-Cock)
ハンマーがレスト位置とコック位置の中間で止まっている状態。旧式の銃では、このハーフコック状態を安全状態としているものが多い。


デコッキング(De-Cocking)
コック状態にあるハンマーをレスト状態に戻すこと。この操作をするためのレバーをデコッキングレバーと呼ぶ。


リコッキング(Re-Cocking)
再装填。不発弾が出た場合などに行われる。



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さ行


サイト(Sight)
照準器。多くの場合凸と凹の組み合わせで照準する。前方の凸形をフロントサイト、後方の凸形をリアサイトと呼ぶ。また微調整可能なものをアジャスタブルサイト、そうでない固定のものをフィクストサイトと呼ぶ。


ピープサイト(Peep-Sight)
リアサイトに設けられた小孔を覗いて照準する形式のサイト。


ノッチサイト(Notch-Sight)
リアサイトがV型、またはU型に切られている形式のサイト。


タンジェントサイト(Tangent-Sight)
リアサイトの角度が調整でき、距離に応じた照準ができる形式のサイト。


リング・アンド・ビードサイト(Ring-And-Bead-Sight)
同心円(リング)と照準点(ビード)から構成される照準装置。単にリングサイトと呼ばれることもある。対空機銃に多用される。


オプティカルサイト(Optical-Sight)
光学装置を用い、より高精度に照準できるようにしたサイト。直視レンズを用いた望遠式のスコープサイト、電光式のリフレクターサイトなどがある。拳銃用の小型輝点リフレクターサイトはダットサイトと呼ばれる。


アイアンサイト(Iron-Sight)
オプティカルサイトの反語。光学機構を用いないサイトを指す。


レーザーサイト(Laser-Sight)
オプティカルサイトの一種であるが、レーザー発振器による光線を利用して直視で照準できるようにしたサイト。


サイトイン(Sight-In)
弾着結果を見ながら、銃の照準を正確に調整すること。


サウンドサプレッサー(Sound-Supresser)、サイレンサー(Silencer)
発射音を抑制する装置。音と同時に、マズルフラッシュも低減させる。単にサプレッサーと呼ばれることも多い。


シアー(Sear)
ハンマーをコック位置で引っ掛け、停止させるための部品。


シリンダー(Cylinder)
リボルバーの場合の回転弾倉。薬室としての働きも兼ねる。


ジャム(Jam)
フィーディングイジェクションに失敗し、弾丸や薬莢が引っ掛って動作不良を起こすこと。ガンマニアは「ジャムる」と表現することが多い。


ショート・リコイル(Short-Recoil)
自動拳銃、機関銃の作動方式。ブリーチと銃身がロックされた状態で数ミリ〜数センチ後退、弾頭が銃口を飛び出すまでのタイミングを確保する。


シングルアクション(Single-Action)
引き金とハンマーが連動していない銃。あるいは、ハンマーを起こしてから引き金を引くこと。ダブルアクションの対語。


スイングアウト(Swing-Out)
シリンダーを左右どちらか(通常フレーム左側)に振り出して、6発同時に装填・排莢できるタイプのリボルバー。S&W M29 .44マグナム、コルト・パイソン.357マグナム等近代的リボルバーはほとんどこの形式である(→ブレークオープンソリッドフレーム)。


ストライカー(Striker)
ハンマーの一種だが、前後に直線運動するタイプを特にこう呼ぶ。ファイアリングピンと一体化している場合も多い。


ストック(Stock)
銃床。通常はライフル等で、肩付けする部分から先台(左手で保持する部分)全体を指す。肩付けする部分のみを指す場合もあり、その場合は「ショルダーストック」と呼ぶ。またリボルバーの場合など、グリップと同意味で用いられることもある。


リトラクタブル・ストック(Retractable-Stock)
引き込み式、伸縮式のストック。XM-177 が有名。テレスコピック・ストックとも言う。


フォールディング・ストック(Folding-Stock)
折りたたみ式のストック。AK-47S, UZI, スコーピオン(Vz61) などが有名。


ウッドストック(Wood-Stock)
銃床が木で作られた銃のこと、あるいは木で作られた銃床のこと。ロックコンサートとは直接の関係はない。ファンキーホラーバンドとはもっと関係ない。


シンセティック・ストック(Synthetic-Stock)
つまり合成素材、多くは強化プラスチックによるストック。


スライド(Slide)
多くの自動拳銃の場合、前後に動いて排出・装填の操作を行う部分を指す。機能上はボルトと同じものである。


スリング(Sling)
銃をぶら下げるための肩かけ。ライフル・ショットガンなど大型銃用。


セフティ(Safety)
安全装置。基本的には、引金を引いても弾丸が発射できないようにするためのスイッチ。


アンビ・セフティ(Ambi-Sefety)
アンビデスクトラス(Ambidextrous)の略で、両手用の意味。銃の左右両面にセフティがあり、左右どちらの手でも操作できることを意味する。


インターナル・セフティ(Internal-Safety)
外部からは操作できないが、銃の内部に仕込まれ不用意な撃発防ぐ様々な機構を一括してこう呼ぶ。マガジンセフティ、トランスファーバー、ファイアリングピンロックなどが代表的な機構。


サム・セフティ(Thumb-Safety)
親指(サム)で操作できるよう設計されたセフティ。


グリップ・セフティ(Grip-Safety)
グリップを握ることで解除されるタイプのセフティ。スクイーズ・セフティと呼ばれることもある。


マガジン・セフティ(Magazine-Safety)
自動拳銃で、マガジンを挿入していないとき薬室に残った弾丸を誤って発射しないようにするためのセフティ。


センターファイヤー(Center-Fire)
薬莢底部中央に独立したプライマーを備えた弾薬。中型拳銃以上は普通この形式の弾薬を使用する。


ソリッドフレーム(Solid-Frame)
リボルバーにおいて、シリンダー軸がフレームに固定されているタイプ。装填や排莢は一発づつ行わねばならないが、構造が簡単で堅牢である。有名なコルトSAA(西部劇の拳銃)、スタームルガーのブラックホークはこのタイプ。



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た行


ダブルアクション(Double-Action;DA)
引き金とハンマーが連動している銃。あるいは、引き金を引くことでハンマーを 動かして撃つこと。シングルアクションの対語。


ダブル・アクション・オンリー(Double-Action-Only;DAO)
ハンマーコックの機構を持たず、シングルアクションでは撃てない銃。一般にオートマチック拳銃では撃発の後に装填が行われ、ハンマーはコック位置で停止し2弾目以降はシングルアクションで撃てるが、安全性を上げるためオートマチック拳銃でも意図的にハンマーをレスト位置まで戻すものをDAOと呼ぶことが多い。


チェーンガン(Chain-Gun)
機関銃の一種だが反動やガス圧を使わず、外部に搭載されたモーターの駆動力をチェーンで伝達して動作させるもの。動力の続く限り、不発弾の有無に関わらず動作が継続する利点がある。アメリカのゼネラル・エレクトリック社の商標で、AH-64 アパッチ攻撃ヘリコプターに積まれた 30mm チェーンガンが有名。


チャンバー(Chamber)
薬室。銃身の直後に位置し、発射される薬莢を収納する部分。


ディスコネクター(Disconnector)
半自動銃で1発目の発射後、勝手に2発目が撃発しないようトリガーとハンマーの関係を絶つ部品。トリガーを一度戻し、再び引くことで2発目が発射可能になる。


同調装置
プロペラの回転圏内から機関銃を発射するため、プロペラの回転と機関銃の発射タイミングを一致させる装置。これを装備することにより、プロペラに当たる瞬間の弾丸発射が自動的に停止されるようになる。


トリガー(Trigger)
引金。これを引くことでハンマーシアーから開放され、ファイアリングピンによってプライマーが叩かれ弾薬が撃発される。


トリガー・ガード(Trigger-Guard)
用心鉄。引き金の周囲を囲み、不慮の撃発を防ぐための部分。


トリガー・ストップ(Trigger-Stop)
競技用銃などの装備で、引き金の移動量を調整するためのネジ。


トリガー・プル(Trigger-Pull)
引き金を引くのに必要な力。キログラムやポンドで表わし、「スムースで軽いトリガープル」などと表現する。



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な行




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は行


バット(Butt)、バットプレート(Butt-Plate)
ストックの再後端、肩に直接当たる部分のこと。あるいは、そこに取り付けられた金属、ゴム等の板のこと。リボルバーの場合はグリップ下端を指す。


バルカン(Vulcan)
ゼネラル・エレクトリック社製 6 砲身 20mm ガトリング砲(M61)の商品名だが、一般にガトリング砲を指して使われる場合も多い。語源はギリシャ神話の火の神。


バレル(Barrel)
銃身全体(内部、外部共)を指す。


ハンマー(Hammer)
撃鉄。スプリングの力でファイヤリングピンを叩き、撃発させるための部品。ファイアリングピンが一体化されている場合もある(S&Wのリボルバー等)。


ハンマーコック(Hammer-Cock)
撃鉄を起こすこと。コッキングを参照。


ファイアリングピン(Firing-Pin)
撃針。薬莢底部の雷管(プライマー)を叩き、撃発させるための部品。


オートマチックファイアリングピンロック(Automatic-Firing-Pin-Block;AFPB)
引金を引いた状態以外でファイアリングピンが動かないようにロックする部品。インターナルセフティの一種。


ファウリング(Fouling)
火薬の燃えカス、融けた弾頭の金属片などが銃身内・銃口に固着すること。


ファニング(Fanning)
シングルアクションのリボルバーを使って、引き金は引きっぱなしでハンマーを素早く叩くようにして連者すること。あおり撃ちとも呼ばれる。今は昔、西部劇時代のテクニック。


フィーディング(Feeding)
給弾。弾倉から薬室へ、弾薬を供給する動作をいう。


フォア・グリップ(Fore-Grip)
ライフルなどで、左手で銃の前方を保持するための部分。


プライマー(Primer)
雷管。推進薬に着火するための高感度火薬。衝撃による発火(パーカッション)と電流による発火(エレクトリック)の二種類がある。


フラッシュサプレッサー(Flash-Supresser)、フラッシュハイダー(Flash-Hider)
銃口消焔器、閃光隠蔽器などとも言う。マズルフラッシュを低減させたり、射手から隠蔽するための装置。マズルブレーキと一体化されている場合も多い。


ブリーチ(Breech)
薬室の後ろに位置し、薬莢を支える部分を指す。銃の場合は、ボルトまたはスライドの前面、砲の場合は尻栓・砲尾を意味する。


フルート(Flute)
縦溝。銃身や機関部に軽量化・放熱の目的で彫られることが多い。


ブルパップ(Bull-pap)
引き金より後方に機関部を置き、全長を短縮した機関銃やライフル銃。ステヤーAUGなどが有名。


ブレークオープン(Break-Open)
中折れ式の銃。フレームが薬室前後で折れ装填・排莢するタイプで、S&Wのスコフィールド、イギリス製エンフィールド・リボルバーが有名。また、狩猟用二連散弾銃や、信号銃・携帯迫撃砲など、大口径の単発銃にも用いられる機構である。


フレーム(Frame)
ストックに対し、銃本体を構成する主要部分。レシーバーとも呼ぶ。上下に分離するタイプでは上を「アッパーレシーバー」、下を「ロアーレシーバー」と呼ぶ。


ボア(Bore)
銃腔。銃身内部を指す一般用語。


ボルト(Bolt)
弾丸を薬室に固定し、発射時の反動で薬莢が後ろに飛び出さないように支える部品。マシンガン、ライフル銃などでは弾薬を排出・装填する役割も果たす。古く(火縄銃の時代)はネジで固定していたのでこの名がついた。


ボルトアクション(Bolt-Action)
最も原始的な連発銃の一種で、前後可動するボルトを手動操作して排莢・装填を行うタイプの銃。シンプルな構造で信頼性・命中精度が高く、また安価なので現在でも多く愛用されている。


ボルトフェイス(Bolt-Face)
ボルトの前面(薬莢に当たる面)。ボルトヘッドと呼ぶこともある。ブリーチと同意。


ボルトキャリア(Bolt-Carrier)
マシンガン・自動ライフルなどで、ボルトが弾薬を薬室に固定する部分と前後可動する部分に別れているとき、後者をボルトキャリアと呼ぶ。


オープンボルト(Open-Bolt)
サブマシンガンに多い作動形式で、ボルトが常に後退位置にあり、引き金を引く事でボルトが前進しフィード→コック→発射→ボルト後退の繰り返しで連続発射する形式。シンプルな構造が特長で、欠点は命中精度が悪いこと。


クローズドボルト(Closed-Bolt)
コック時のボルトが閉鎖状態にある作動形式。連射によって コックオフを起こしやすい欠点があるが、ラグタイムが短いので命中精度が高く、同調機銃には必須の作動方式である。


ボルト・ロティティング(Bolt-Rotating)
自動小銃・機関銃などの作動形式。歯車状の凸部が刻まれたボルト先端がチェンバー後端の凹部に入り、数十度〜90度回転してロックする。大義的にはボルトアクションライフルもこの仲間。M16, FNC の作動形式。


ボルト・ティルティング(Bolt-Tilting)
自動小銃・機関銃などの作動形式。レシーバーに段差が刻まれており、ここにボルトが傾いて引っ掛かる形でロックされる。M14, AK47, FAL の作動形式。



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ま行


マガジン(Magazine)
弾倉。弾丸を数発〜数十発内部に収納し、スプリング等の力を用いて給弾する。箱型のものはボックスマガジン、円形のものはドラムマガジンと呼ばれる。


マズル(Muzzle)
銃口。銃身の先端の開口部を指す。


マズルアタッチメント(Muzzle-Attachment)
マズルブレーキ、フラッシュハイダー等銃口に装着する部品一式を指す。


マズルフラッシュ(Muzzle-Flash)
発射時に銃口から発生する閃光。


マズルブレーキ(Muzzle-Brake)
銃口制退器。銃口に設けられた装置で、発射ガスを特定の方向に逃がし反動を減らす働きをする。主に大型銃や大砲に用いる用語で、拳銃の場合は同等機能の部品をコンペンセイターと呼ばれることが多い。


モーターカノン(Moter-Canon)
フランス語綴りで Moteur-Canon とも書く。V型対抗液冷エンジンを砲架がわりに機関砲を固定、左右シリンダの間に砲身を通し減速ギアを介した中空プロペラ軸を通して発射するもの。同調装置が要らず機軸近くに大口径砲が装備でき、砲架重量が削減できるなどのメリットがあり 1930 年代後半に流行したが、大容量弾倉が積めないなどの問題もあって 1940 年代からはすたれていった。



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や行




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ら行


ライフリング(Rifling)
銃身内部に施された螺旋。発射される弾丸に回転を与え、方向を安定させる働きがある。ショットガンのようにライフリングのない銃身はスムース・ボアと呼ばれる。


ラグタイム(Lag-time)
引き金を引いてから発火するまでの遅れ時間。


ランヤード(Lanyard)
拳銃につけられた落下防止用の紐。警察・軍隊で用いられることが多い。


ランヤード・リング(Lanyard-Ring)
拳銃側についている、紐を結ぶための輪っか。民間用に市販されている銃では省略されているのが普通で、官庁用拳銃の象徴でもある。


リード(Lead)
移動目標に対して射撃するとき、発射から着弾までの遅れ時間を加味して照準を補正すること。あるいは補正する量。空中戦では偏差射撃(Deflection-shooting)とも言う。


リコイル(Recoil)
反動のこと。リコイルショック、キックともいう。


リコイル・オペレーション(Recoil-Operation)
反動を利用して反復作動させる自動火器の作動方式。


リコイル・スプリング(Recoil-Spring)
自動火器を作動させるためのスプリング。メインスプリング、リターンスプリングとも言う。


リコイル・スプリング・ガイド(Recoil-Spring-Guide)
スプリングがからまらないよう、中心に通してある棒状部品。


リボルバー(Revolver)
回転弾倉式の火器。普通は六連発などのリボルバー拳銃を指すが、アメリカ M39 やイギリス ADEN 機関砲など 20mm〜30mm クラスの航空用機関砲には回転薬室式のものがあり、これらは「リボルバー・カノン」と呼ばれる。


リム(Rim)
薬莢底部の縁どり。溝が刻まれたもの、縁が飛び出したものなど形状に数種類ある。特に縁が飛び出した形状をリム弾薬と呼ぶことが多い。


リムファイヤー(Rim-Fire)
薬莢底部のリムにプライマーが仕込まれた弾薬、あるいはその弾薬を使う銃。ハンマーでリムごと叩き潰して発火させる。22口径の小型銃に多い。反語はセンターファイヤー


レシーバー(Receiver)
機関部を格納する外殻。フレームと同意。


レスト(Rest)、ハンマーレスト(Hammer-Rest)
ハンマーが前進位置にあり、そのままでは撃発できない状態。この状態から撃つには一度ハンマーを起こすか(シングルアクション)、トリガーを引き切って撃つ(ダブルアクション)必要がある。


レティクル(Graticle)
オプティカルサイトの照準パターン。十字、T字、同心円状のものが多い。


ローラー・ロッキング(Roller-Rocking)
自動小銃・機関銃などの作動形式。ボルトにローラーが埋め込まれており、これがレシーバー側面に刻まれた凹部に当たって発生する圧力と抵抗でボルト後退を遅らせる。ヘッケラー&コック社 G3, MP5 の作動形式として有名。


ロング・リコイル(Long-Recoil)
大口径機関砲の作動方式。ブリーチと砲身がロックされた状態で弾薬全長より長い距離を後退する。反動を吸収しやすいため大口径砲に適応しやすいが、発射速度が低くなる欠点がある。



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わ行





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