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お尋ねします。 日露戦争の頃に「薬盤信管」という火道式信管が弾頭に取り付けられましたが、仮にこれを弾底に取り付けたとして薬盤に着火させるのに適していると思われる方法は何になるでしょうか? 砲弾の場合、発射薬の熱・発射時の衝撃・加速度・重力などがありますし、投下式の爆弾の場合は投下する安全ピンを抜く・重力加速度で作動させるぐらいだと思いますが。 近い将来「薬盤信管」が復活するかしれないとどこかで聞いたことがあったのでふと気になりました。 カリオストロ伯爵 |
- 弾頭のものと同じ作動でいいと思います。
はいどーも
- と言う事は「後退慣性力」を利用するのでよろしいという事でしょうか。
砲弾の場合、薬盤信管を弾底に取り付けると発射時の衝撃で装置が破壊されないか気になるのですが…。
カリオストロ伯爵
- 昔の徹甲弾(炸薬入り)や粘着榴弾(HEP、HESH)等は弾底信管です。
衝撃で壊れない設計にすればいいだけです。
はいどーも
- 時限信管(薬盤も含む)を弾底に装備するのは、あまり一般的では有りません。
理由は装填時に行うタイマー設定が面倒だからです。
また現代における薬盤式は火薬とも言えますが、古の火薬式というよりは化学反応式とでも言うべきものです(理由は、単純な火薬燃焼だと外部や貯蔵条件で燃焼速度即ち設定タイマー時間が狂いやすい)よって、その着火というか作動スイッチは色々な手段や方法が考えられますが、発射衝撃(慣性)等をトリガーとする事になると思われます。
薬盤式は他の時限信管(機械時計式やVT)よりも単純な構造に出来ますので強度的には有利かも知れません。
またこの手の時限信管は一般に頭部に信管を備えますが、これは装填時にタイマー設定する都合上です。
勿論弾底に備えても使えなくはないでしょうが、多少不便であると思われます。
SUDO
- ああ、コピペミスってる(;_;)
くどくなってごめんなさい
SUDO
- はいどーもさん、SUDOさんありがとうございます。
薬盤信管が復活するかもしれないと書きましたが時限信管ではないようです。
可変式ではなく固定式の火道信管で目的は空中炸裂ではなく弾着後の自爆用のためらしいのです。詳しくはまだ分からないのですが、おそらくクラスター爆弾の子弾(不発弾の発生率は5〜30%)に取り付けるのではないかと思われます。
「不発弾になる確率のある弾薬すべてに取り付けるべきだ」という意見もあるらしく子弾や投下式の爆弾なら比較的簡単にいきそうですが、砲弾だと発射時の衝撃や着弾時の衝撃などにさらされて難しいのではないかと僕は思うのですが、皆さんはどう思われますか?
戦車砲弾などに埋め込むことはできるでしょうか?
カリオストロ伯爵
- >6
今でも在るけど。自爆機能付信管。
対空ミサイルなんか皆ついてるんじゃないかな?
弾底につける必要は無いのではないでしょう。
クラスター爆弾等だと必然的に弾底になるけど。
発射時の衝撃には当然耐えられるし、着弾時の衝撃には耐えられなくていいでしょう。(通常耐えれないほどの衝撃であれば本信管が作動しますから)
はいどーも
- 返信遅れました。
>発射時の衝撃には当然耐えられるし
発射時の衝撃は1万Gぐらいかかると聞いてますが何か緩衝材をはさむのでしょうか、それとも弾体を分厚くしているのでしょうか?
カリオストロ伯爵
- >8
弾頭にあろうが弾底にあろうが、発射衝撃なんぞ大して変らない訳で、殊更薬盤式だけが何か特別である必要性はなく、他の信管と同様の強度・構造で間に合うと思います。
恐らく発射直後までは固着することで間に合うんじゃないかと。
SUDO
- そうなのですか。
疑問が解けてすっきりしました。ありがとうございます。
カリオストロ伯爵