今のところセラミック製の弾丸が実用化されたという話は聞きません。
　セラミックを弾丸の素材に使うための最大の課題は、ライフリングに食い込むだけの柔らかさを実現できるかどうかでしょう。
ブラック・タロン

セラミック製の弾丸ですが、あまりメリットなさそうな気がするのですが。
高価だし、比重は小さいし、ライフルへの食い込みの問題もあるし(大口径なら弾帯付ければいいか？)、脆性材だから徹甲弾として使うとしても、硬さが生かされないと思うし・・・
セラミック製の弾丸は、研究されているのでしょうか？
キリン

銃弾ではありませんが、
ＤＵやＷＡ製の砲弾は、
セラミックスとは言えないのでしょうか？
RT

DUやタングステン合金は、粉末冶金された金属だと思います。
キリン

粉末冶金で作られる金属とセラミックスって、何が違うのでしょう？
ＲＴ

大雑把に言えば、粉末冶金で作られる金属は、金属の微粉末を加熱整形するもの、セラミックスは、無機・非金属の材料を焼き固めたものというところでしょうか。
粉末冶金は、SUSやチタンなどでも使われますから、粉末冶金で作られる金属＝セラミックスとはならないと思います。
キリン

屑レスですので終わるのを待っていましたが
西南戦争で弾不足に陥った西郷軍が陶土を焼き固めた弾を使ったという記述を何かで読みました。（他には別の本では鉄棒を切って使ったと言う記述もあったような）
その記述が本当だとすると実際に有ったことにはなるとおもいます。
（確認していませんがライフル用では無いと憶測しています）
素人ですが・・・

＞６
でも、アルミナって酸化アルミニウムですよね。
原料に、酸化など全くしていない
金属以外の元素と結合していない金属を使えば粉末冶金
金属以外の元素と結合した金属を使えばセラミックス？

ＲＴ

　岩波の理化学辞典によると、セラミックスとは、成形･焼成等の工程を経て得られる非金属無機材料、との事
　因みに、アルミナ(Al2O3 酸化アルミニウム)は金属ではありません
　また、WAは金属ですがWCはセラミックスです
セミララ

三省堂提供「大辞林 第二版」より

・合金（alloy）
一つの金属元素に一種類以上の別の金属元素または非金属元素を
添加したもの。全体として金属的性質をもつ。黄銅（銅と亜鉛）
・鋼（鉄と炭素その他）など。アロイ。

・セラミックス（ceramics）
一般に無機物質を原料として熱処理によって得られる製品のこと。
また、そのような製品を製造する工業。かつては、ケイ酸塩鉱物
を原料とする陶磁器・ガラス・セメントなどをさした。
近年、各種の非金属・金属の酸化物・炭化物・窒化物などを原料
として、さまざまな特性をもつ製品がつくられており、特に
ニューセラミックスまたファインセラミックスとよばれている。
一般に、耐熱性・耐薬品性、また高い電気絶縁性をもつが、
半導体特性をもつものもあり、情報通信・精密機械・医用などの
分野で新素材として利用される。

APFSDS侵徹体等で利用させるDUA（Depleted Uranium Alloy） や
WA（Wolfram Alloy）は，Alloy（合金）ですから，セラミックス
ではありません。
通りすがりの材料屋

>WAは金属ですがWCはセラミックスです

正確には，WAは金属的な性質を持ちますが，WC（Wolfram Carbide）は
持ちません（すなわち非金属である），というような表現が適切では
ありませんか？
通りすがりの材料屋

>>RT氏
「粉体焼結」に引っかかっているのではないかと思いますが、粉体焼結によるバルク金属製造方法はMA(M-echanical A-lloying/機械的合金)法のカテゴリにある、それなりに歴史のある製造方法です。現在ではMG(M-echanical G-rinding)法も多用した非晶質／微細化超均質バルクの製造にRD系ではシフトしつつありますが。

なお、セラミックスは通りすがりの材料屋氏の言うとおりですが、敢えて教科書的な定義を言うと「非金属、無機質からなる物質」になります。なお、ファインセラミックスになると「高度な製造工程を経て作られた、優れた機能・性能を有するセラミックス材料」になります。
sorya

ありがとうごさいました。
さんでー

ありがとうございました。
金属が原子の種類ではなく状態のことだって事をすっかり忘れておりました。
ＲＴ