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銃の口径って何ですか? 海坊主 |
- 銃口/砲口の直径(大雑把な理解としては弾丸の直径)を表す場合と、銃口/砲口の直径と銃身長の比率を表す場合があります。
前者の場合、ライフリング(施条)の山部分で測るか谷部分で測るかの違いや、テーパーのある銃身/砲身の扱い、さらには商品の差別化のために数字をずらしたりしますので、表記と実寸が一致しないことがあります。
後者の場合も、薬室や砲口制退器といった前後の部分を含んだり含まなかったりして、やはり測り方は一定ではありません。
Schump
- アメリカ式の表記だと、「Caliber 30(30 口径)」といえば弾丸の直径が 0.3 インチ(約 7.7mm)であることを示します。Cal.30 とか単に .30 と略されて書かれることも多いです。
ささき
- 大和の46センチ砲は45口径と書いてあります。これはどういうとですか?
海坊主
- >3
「『大和』の主砲身の長さは46cm×45=2070cm」ということです。
この場合の「口径」は砲身長を表しています。
Ranchan
- 私はこの方面はまったくの素人ですが、素人なりに「口径」が銃口・砲口の直径である場合と銃身・砲身の長さのを表す場合とを区別する方法として次のようなやりかたをしています。
1)口径の数値にセンチやミリやインチなどの長さの単位がついている場合(「口径7.7ミリ」とか「口径3インチ」など)は、銃口・砲口の直径です。(長さの比には単位がありません)
2) 海坊主さんが>3で挙げられたような「○○センチ(ミリ、インチ)××口径」の場合、「××口径」は銃身・砲身の長さの比です。英語で「5-inch, 54-caliber」と表示されている場合も 54-caliberは砲口の直径と砲身の長さの比(つまり砲身の長さは5×54インチ)となります。
3)問題となるのは「○○口径」「口径××」とだけ書かれている場合ですが、我が国の一般的な用法では、長さの単位のない口径を銃口・砲口の直径の表示に使用するのは、インチ表示(と100分の1インチ単位の表示、場合によっては1000分のインチ単位の表示)にほぼ限定されます(絶対とはいえませんが)。
したがって口径.30のような小数表示の場合は、銃口の直径のインチ表示と考えてほぼ間違いないでしょう(銃身の長さが銃口の直径の30%しかない銃は普通にはありませんから)。
問題は22口径とか30口径とか357口径とか38口径などの場合で、それだけでは100分の1インチ(357なら1000分の1インチ)単位での銃口直径表示なのか、銃身長との比なのかわかりません。あとは知識の問題になってしまいますが、このような場合は、対象が英米系の小火器かどうか、銃口の直径によく使用される数値かどうか、火器の銃身長の比として適切な数値かどうか(たとえば357は銃身長の比としてはあまりに大きすぎます)、などで判断していくしかないでしょう。
カンタニャック
- >3
(砲身長は)45口径と言う意味で、この場合の「口径」は砲口径をもとにした単位と考えるとよいです。
ばり
- 我が社の基準では20mm未満が銃、以上が砲となっています。口径とは銃の場合は銃口径、砲の場合は砲身長と銃口径の比と定義されています。
nahki
- 砲身長と銃口径の比→砲身長と砲口径の比
訂正
- >7 nahkiさん
もしもよろしければ「我が社」とはどちらかお教えいただければ幸いです。たとえば陸上自衛隊の公式サイトでは、81mm迫撃砲L16の説明に「口径:81mm」とありますが、「我が社」ではそのような用語法は使用されないという理解でよろしいのでしょうか。
カンタニャック
- >5
砲身の長さを表す「口径」は、「口径長"Caliber Length"」を習慣的に略してしまった書き方で、「口径」は文字通り口径であって、それ自体に砲身の長さを表す意味はないと思います。また英語で略す場合は、"120mm L/45"というように、"45 Caliber Length"→"45 Caliber"とは略す例は、あまり多くはないように思います。
過去ログを調べてみると、以下のようなのがありました。10、13の誉さんの書き込みが参考になるかと・・・。
http://www.warbirds.jp/ansq/11/A2002748.html
COLT45
- >9 カンタニャックさんへ
おっしゃるとおり、私の誤りです。「口径:81mm」とあれば、それは砲口の径です。しかし、砲で「〜口径」と表現する場合は口径長を表す、ということは間違いないです。
nahki
- >10 ご教授ありがとうございます。
ただ、砲身長を表す表現として「Caliver Length」が、「Caliver」に先行したと考えていいのかはやや疑問です。
大砲の砲身長を「砲丸何個分」と表現していたおおらかな時代に、はたしてCaliber Length などという言葉を使っていたのだろうか? ただ単純に4Caliber とか 6Caliberとかいっていたのではなかろうか? という極めて素朴な憶測です。実は、Caliver と Caliver Length の古い用例を探そうとしたのですがあえなく挫折しました。自説に拘るつまりはございません。COLT45さんをはじめ皆様からご教示をいただければと思います。
また、×inch ××Caliver といった表現は、あちこちでしばしば見かけるような気がしますが、このあたりは感じ方の問題かも知れません。
>11 了解いたしました。
11でお書きになったな意味だろうなとは思っていたのですが、初心者の方の誤解を招きやすいかと思い、あえて失礼な書き込みをさせていただきました。申し訳ございません。
カンタニャック
- >nahkiさん
>しかし、砲で「〜口径」と表現する場合は口径長を表す、ということは間違いないです
間違いの場合があります
機関砲クラスだと、砲なのに、○口径が、(砲身長ではない方の)口径を表す物もありますから...
まだ、
「"○口径"のみしか謳わない場合は、銃身径・砲身径を意味する
□mm(△in)○口径となっている場合、○口径は、銃身長・砲身長を意味する
の方が、適切ではないかと
セミララ
- >13.
>間違いの場合があります
>機関砲クラスだと、砲なのに、○口径が、(砲身長ではない方の)口径を表す物もありますから...
nahki さんは「我が社の基準では」という条件を付けておられますから、あくまで某国の某機関における「口径」の使われ方についての意見ではないでしょうか。アメリカで俗に Caliber 50 と呼ばれる火器も、その組織においては「50 口径」ではなく「12.7 ミリ」と呼ばれるのでは?
ささき