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ARM関連でもう一度お願いします。 AP1様のお話を伺っていると、ARMは、それ単体ならともかく他の攻撃手段と組み合わせて使われた場合には対抗不能のように思えます(迎撃は困難。レーダーを切ると他の経空脅威に撃破される。切らなければARMに撃破される)。 防空側、特に水上の防空艦は、これにどのように対処しようとしているのでしょうか? それとも、237の回答11の最後にAP1様の述べられている「空母等のHVU(高価値艦)のみレーダーを止め、エリアディフェンス艦のみ迎撃に当たる場合もあるでしょう。いずれにせよ艦隊の広域警戒能力の減少は避けられません」が答えで、それ以上の対抗策はないのでしょうか? 因幡 |
- ARMの原理を考えれば判ると思いますが、つまりは広義のECMおよびECCM戦の一幕なんです。
対処1:レーダー以外を用いる(光学や赤外線)
対処2:ARMに捕まえられない周波数を用いる、もしくは頻繁に周波数を変えることで、ARMがホーミングする前に事を済ませる(当然限られた捜索観測時間になりやすいので、対象の移動等に対する予測アルゴリズム等にも工夫と努力が必要)
対処3:ARMが突っ込みにくい場所(例えば空中)にレーダー発信機を上げて、艦船はそれとバイスタティックする(もしくはデータリンク等で観測結果を共有)
対処4:ARMが突っ込みそうな電波囮を射出する。
数分でこのぐらいまでは思いつきますが、対抗不能でしょうかね?
SUDO
- 警戒管制レーダーのJ/FPS-3は対ARM用デコイを装備してますね。新中SAMにも装備されているとの話です。
最も有望な対策はレーダーのLPI(Low Probability Wave、所謂見えないレーダー)化を図ることでしょう。次期イージスシステム用レーダーはSSM(スペクトラム拡散変調)化されるとの話ですが、これも対ARMには有効な手段と思われます。あとは周波数が非常に低いHF帯を用いるHFレーダー、送信波を非常に広い範囲に亘ってばら撒くUWB(超広帯域)レーダー、SUDOさんが仰ったバイスタティックレーダー、レーザー波を用いるレーザーレーダー、IRSTDのような電子光学的探知手段が挙げられます。面白いのはこれらが対ステルス用探知手段として有望視されているものでもあることです。
AP1
- 寝ぼけて間違えました。以下のように読み換えて下さい。
(誤) Low Probability Wave → (正)Low Probability of Intercept(低捕捉性)
AP1
- SUDO様、AP1様、重ね重ねありがとうございます。
>SUDO様
SUDO様の仰られている対処法のうち対処2以外は考えたのですが、戦闘機のIRSTのようなものが艦載されているのかどうか、いたとしてレーダーに匹敵する情報を得られるのかどうか、またレーダー発信機を空中に上げるのは簡単にできるのかできないのか(AWACSなりAEWヘリなりがいるのか、いらないのか)等、判断がつきませんでした。
>AP1様
レーダーの詳しい話は私にはわかりませんが、これから調べてみようと思います。
将来的にはそう易々と食らわないようになりそうですね。
因幡
- 姑息な方法で妄想かも知れませんが・・・
適当な距離を置いて、2隻のピケット艦のレーダーを素早く交互に切り替えるという手法が有効な気がしますが・・・・
今では商船用レーダーでもイーサネット経由でそれができます。実は月曜日に、それに類似した使い方(衛星を使った遠隔操作)の問題で出張です。憂鬱・・・
elebras