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すごく間抜けな質問かもしれないですがHARMって相手のレーダーから発信される電波を元に飛んでいくんですよね?ってことはその周波数が分かれば対航空機目標や対艦船目標にも使えるんでしょうか? ポトリオット |
- 僭越ながら・・・
1.まずARMは基本的に固定されたレーダーステーション等を攻撃するものなので、専用の対空ミサイルや対艦ミサイルと比べると、機動性や速度の面でハンディキャップがあるのでは、と思います。
特に高速移動する航空機の場合、かなりその差が開くのではないでしょうか。
2.また実際のレーダーアンテナの動きを見れば分かる通り、レーダーの電波は常に全方向に放射されている訳ではありません。指向性を持った電波で何秒かかけて特定の空間をスキャンします。逆に言うとARMのシーカーが捉える目標方位は何秒に一回の間欠的な情報となります。
上記を考えると、航空機はほとんど不可能、艦船は状況によっては何とかなる。と言った感じかと思います。
にわとり
- パッシブ誘導方式の開発計画は国内でも現実にあるようですね.(あくまでも誘導方式の開発であって,まだミサイルそのものの開発段階では無いようです)
http://www.jda.go.jp/j/info/hyouka/17/jizen/youshi/08.pdf
http://www.jda.go.jp/j/info/hyouka/17/jizen/honbun/08.pdf
素人ですけど
- 書いてから気がついたのですが,普通の軍用機は機首のレーダーだけでなく,敵味方識別装置,後方警戒レーダー,電波妨害装置などからも結構盛大に電波を出してるものなのでしょうか? そうでないとパッシブ誘導方式ミサイルは成り立たないことになるのですが.
素人ですけど
- パッシブ誘導のAAMは対AWACS用として旧ソ連が開発した物がありますね。対艦ミサイルとしても、対イージス艦用としてSPY-1のレーダー波を誘導に利用するものが旧ソ連で開発されています。
大塚好古
- >3.識別装置は問い掛けを受けた時に返信するだけなので、それだけで誘導に利用するにはちょっと難しいかと思います。また後方警戒装置の大半は受動式ですのでこの場合は除外かと。
妨害装置はそのまんま電波流しっぱなしでしょうから結構使えるかもしれません。
上の研究は早期警戒機や電子戦機等、狙いを絞った相手を念頭に置いているのかもしれません。
にわとり
- 極東某国GA隊は海洋SEADミッションにはそれなりに興味があるようですよ。
SEAD用の機材を導入するとすれば、海洋SEADを口実にするでしょう。
将来ASMのXASM-3では対レーダーモードも備わっているとも聞きます。
最近のミサイルはジャミングを掛けられるとジャミング源に突入するHOJ
(Home On Jamming)機能があります。
艦船でも航空機でもEJ(射出型ECM)や曳航式ジャマー(ALE-55等)を
装備する傾向にあります。
以前、府中(航空総隊司令部)で聞きましたが、最新のアクティブレーダー
ホーミングミサイル(AIM-120,AAM-4等)には曳航式ジャマーでも欺瞞できず
射出型ECMが必要になるとのことでした。
日本でもJ/ALQ-9としてF-15JのAN/ALE-45チャフ・フレアディスペンサから
射出するEJが実用化されています。
AP1
- 皆様情報ありがとうございます。結論としては
「対艦はともかく対空はほとんど無理」
「国内でも誘導方式は開発計画はあるがミサイルそのものの計画はまだ無い」
といことですね
ポトリオット
- >1
HARMはHigh Speed ARMの略です。下手なAAMより高速ですよ。
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/smart/agm-88.htm
名無し伊勢守