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高橋長敏著「SLの戦士たち」という本を読みましたが、 重機用のマグネシウムを使った焼夷弾というものが出てきます。 これの構造とか着火の方法を知りたいのですが、ご存じの方おられますか? Yp |
- 書き忘れたけど、日中戦争中の中国で戦った日本軍の話です。
重機は九二式。
Yp
- ご存知の方いっぱい居られると思いますよ。
弾頭内にマグネシュウムではなく焼夷剤黄燐を充填、弾芯に八条の縦溝と一条の横溝を付し、被甲に0.6mmの噴気孔を空けハンダでふさいである。
発射に於いてこの弾丸が銃腔内前進中、発射ガスの熱で被甲のハンダを溶解黄燐に点火。
以下詳しい事は、光人社刊 NF文庫 佐山二郎著 日本の小火器徹底研究『小銃・拳銃・機関銃入門』P287九ニ式焼夷実包の記述をご参照下さい。
退役老少佐
- ああ、別にマグネシウムではないんですか。本のなかでは「焼夷実包」という言葉を使っていますが、一箇所だけ「マグネシウム実包」という言葉が出てくるので、エレクトロン焼夷弾みたいにシェルがマグネシウムで出来ている弾があるのかと思っていました。ありがとうございました。
Yp
- 蛇足ながら、”マグネシウム”は、”硝酸バリウム”と共に曳光弾の基本薬剤であります。
その小説の著者は”九ニ式曳光実包”と混同した事かもしれませんですね。
曳光弾という物も、僅かながら焼夷効果を期待したりします。
軌跡の発動機?誉
- ゴミです。
ややこしい話で誠に恐縮ですが、海軍の九二式機関銃(ルイス機銃)も焼夷弾が使用できたと聞いた覚えがあります。この機銃は弾薬に焼夷弾が使用できるので、陸戦時に敵の立て籠もる民屋に弾丸を連射すると火災が発生し、敵兵が逃げ出したそうです。
桃パパ