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米国において「気化爆弾」ないし「気体火薬」はどの程度まで実用化され、ど れくらいの威力を持っているのでしょうか? 巨大ハリケーンがまだ洋上遥かな位置にいる時、ICBMの弾頭に装着し、 100発単位で打ち込めば、さしもの巨大ハリケーンも雲散霧消するのでは? と我ながらバカな事を考えてしまったもんで…(もちろんコストは度外視し て、あくまで世論に回答を示すという政治目的の為にです。ハリケーンが発生 する度やってたらサイフが持ちません)。 あるいは現在の「気化爆弾」ないし「気体火薬」は純粋な過酸化水素水と違い 環境汚染を引き起こす化学物質など含んでいて、使えないのでしょうか? どなたか教えてください 備後ピート |
- >米国において「気化爆弾」ないし「気体火薬」はどの程度まで実用化され、
>どれくらいの威力を持っているのでしょうか?
「気化爆弾」が燃料気化爆薬(Fuel Air Explosive)のことであれば、
以前には実用化されていましたが、アメリカではすでに正式装備から外されているようです。
>巨大ハリケーンがまだ洋上遥かな位置にいる時、ICBMの弾頭に装着し、
>100発単位で打ち込めば、さしもの巨大ハリケーンも雲散霧消するのでは?
FAEが使われなくなった大きな理由は、気象条件に左右されやすいことです。
つまり強風が吹き荒れるような場所では、燃料が四散してしまって爆発しないでしょう。
それ以前に、ネットでも子供向きの事典でも良いですから、
熱帯低気圧のエネルギーを調べてみてください。
FAE100発どころか、核爆弾を100発落したくらいでも
消散させられないくらいの莫大なエネルギーを有しています。
人間の作る爆弾など、地震や気象などの自然のエネルギーに比べれば取るに足りません。
>あるいは現在の「気化爆弾」ないし「気体火薬」は純粋な過酸化水素水と違い
>環境汚染を引き起こす化学物質など含んでいて、使えないのでしょうか?
燃料をぶちまけることになるので、環境汚染にはなります。
便利少尉
- >巨大ハリケーンがまだ洋上遥かな位置にいる時、ICBMの弾頭に装着し、
100発単位で打ち込めば、さしもの巨大ハリケーンも雲散霧消するのでは?
と我ながらバカな事を考えてしまったもんで…
設問から推測しますと超大型爆弾と思われます。FAEと間違って言われていた大型の爆弾があります。
FAEで有ると言われていた空中爆発-大型爆弾。
実際は爆発性ゲルが炸薬です。ベトナム戦で使われていた古い爆弾です。
BLU-82 Daisy Cutter(FAS Web)
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/dumb/blu-82.htm
MOAB イラク戦で話題になりました。
GBU-43/B "Mother Of All Bombs" 9,500kg(globalsecurity Web)
http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/moab.htm
輸送機からの投下です。
熱帯低気圧のときでも無理ではないかと思われます。
PH14
- ドライアイスやヨウ化銀を撃ち込んだ方が...
これらは既に行われています
セミララ
- >>3
すでに(1947年)アメリカはそれらをハリケーンに打ち込んで勢力を弱らせる実験を行ってます。
結果逆にハリケーンの勢力が前より強くなって暴走し、南部中心に甚大な被害を受けているわけですが・・・
ドライアイスが原因とされる因果関係こそ証明されてないものの、それが原因で激しい突き上げを食らって
その後の計画はお流れになったそうです。
YAS
- >>3,4
アメリカでハリケーンに打ち込んで逆効果だったのは
ダイナマイトではなかったでしょうか?
情報源が学研の児童向け科学漫画のうろ覚えですから、
あまり自信が無いのですけれど。
cornet
- >>5
「ハリケーン ドライアイス」でわりと検索に引っ掛かります。
理論的には可能みたいなことを書いてありますが、効果のプラスマイナスについては学術的なソースが乏しいというか、出典はテレビや又聞きが多そうですね。なんでも、気象制御兵器としての悪用を防ぐために今ではドライアイス投下などの制御は禁止されて…って、竜巻砲じゃあるまいし(苦笑
シートン
- >「気化爆弾」ないし「気体火薬」は純粋な過酸化水素水と違い
環境汚染を引き起こす化学物質など含んでいて
過酸化水素は、酸化剤であり、他に何か燃焼する物がなければ、ばら撒いて火を付けても燃えないのでは?それとも、空気中の塵でも燃料に燃えるのかな?
>>5
学研の科学漫画の「できる・できないのひみつ」で、そんな話が載ってましたね。主人公の「ヤッ太」がダイナマイトを使って台風を吹き飛ばそうと考えたのに対し、アメリカでの事例で、ドライアイスをまいてハリケーンの勢力を抑えたり、逆に進路が変わって被害が大きくなった事例が載っていたように思います。
ガモフ
- >>6,7
シートン様、ガモフ様、訂正有り難うございます。
不適切な回答を入れてしまって申し訳ありません。
ついでですので、気化爆弾の燃料について書き込みます。
米国製燃料気化爆弾に使われていた薬剤は酸化エチレンや酸化プロピレンです。
酸化エチレンは経口・吸入毒性、発ガン性他がある劇物で、
化学合成の原料や、医療器具の滅菌等にも使われています。
該当物質名と「MSDS」のキーワードでWeb検索をかけると
毒性などの情報が出てきます。
cornet
- 識者の皆様いろいろなご意見有難うございます。
実は爆発して「粉塵状になる」「純度の高い炭素」素材の「加圧容器」に入れた過酸化水素水を「無風状態」のハリケーンの眼に打ち込むことを念頭に置いていて質問した次第で…。
極初期のハリケーンならエネルギーもそれほど大きくないだろうと高をくくっていたのですが、低気圧でさえそんな生易しいモンじゃなかったのですね。勉強不足でした。
その他、気化爆弾についても勉強になりました。重ねて有難うございました。
備後ピート