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ご無沙汰してます。久しぶりに質問させてください。 1.93式魚雷3型が制式採用されたのはいつ頃か?(戦訓で射程距離に関して、長射程では命中がおぼつかないことがいわれてから射程を短くしたのか、疑問なのです) 2.実戦投入されて、戦果をあげたのか?(ただし、回天のそれは除く) 3.破壊力は93式1型のそれに比較してどれだけ向上したか?(炸薬量500kgから750kgへの増加の影響は?) 一応、グーグルで検索したのですが、それらしい解答を不本意ながらみつけることができなかったので質問することをお許し下さい。 けーくん |
- 射程が長すぎとの指摘は開戦前に出ていまして、夜戦演習で敵役の艦隊の向こう側に展開していた味方艦に命中させてしまったという事例がきっかけで、駆逐艦ではそんな長射程はいらないということで、短射程型の2型が開発着手に入り、これに93式等の実戦運用に於いて判明した各種の問題点の是正等を盛り込み、弾頭を大型化したのが93式3型という位置づけになります。
よって93式3型は戦訓等による改善された機構は備えていますが、その射程短縮は、戦訓によるものとは言いがたい部分があります。
なお制式制定の時期は不明ですが、量産に入ったのは昭和19年で、しかも93式の製造工廠は複数に及ぶのですが、そのうちの呉のみが3型をやったようです。当時水上艦用魚雷は製造を縮小する方向に向かっており、艦艇への補給には在庫品で間に合うような状況だったようですし、また多くの艦は前に搭載した魚雷を残していたと思われますので、3型の補給を受けた可能性があるのは、昭和19年後半以降に内地で魚形水雷補充を受けたか新造艦に限られると思われ、そうした条件で水上戦をやって雷撃して戦果を挙げたとなると、おそらくクーパーを撃沈した竹だけではないかと想像されます。
また威力は炸薬量に比例しているとしか言いようが無いと思われます。
ただ、必ずしも、炸薬量=浸水量ではありませんので、撃沈に必要な手数が1/1.5になるとは限りません。これは食らった側の構造等によって変わってきますので一概には言えません。
SUDO
- SUDO様、丁寧な解答ありがとうございました。
>竹のクーパー撃沈・・そうですか、その1例しかないのは残念ですね。昔、木俣氏の著作(今手元にないのですが)で、クーパー撃沈の描写を「ジャックナイフ」と記述してあったことを理解できたような気がします。
けーくん
- クーパーはアメリカ側の記録によると右舷中央部に魚雷が命中してから36秒から51秒の間に船体を両断されて横転沈没したとなっております。
命中箇所は右舷中央部第2煙突直下と推定されております。
また、竹側の記録では距離約6000m、発射魚雷は2本となっているようです。
hush
- 木俣滋郎氏の日本水雷戦史によると、
「レイテ海戦時に「雪風」が93式魚雷3型を使用した」との記述があります。
(元ネタは第17駆逐隊戦闘詳報)
裏は取っていないので断言できないのですが、レイテ海戦時の遊撃部隊諸艦には93式魚雷3型が搭載され、そして実戦で使用された可能性が高いと思われます。
(戦果は皆無ですが・・・)
もりつち