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ある時ふと思ったことですが高威力のマグナム弾で、デザートイーグルに使用されている50AE弾と、ルガースーパーレッドホークなどに使用されている454カスール弾。 両方とも弾頭が一般的なフルメタル・ジャケット弾であると仮定して比較した場合、破壊力と貫通力の面で単純にどちらが強力なのでしょうか? Cal.50 |
- 役不足かもしれませんが、誰もお答えにならないので、一応のお答えとして。
454カスール
初速1723fps=522m/s 弾頭重量260gr=16.8g 初活力229.6kg/m 弾頭直径 0.454in
50AE
初速1400fps=424m/s 弾頭重量325gr=21.1g 初活力189.5kg/m 弾頭直径0.540in
学研 『世界の銃パーフェクトバイブル』100pより
よって454カスールの初活力は、50AEの18%増しとなり、さらに弾頭直径が小さく弾頭重量が軽いので貫通力は同じ形状の弾頭を同じ物体に打ち込めば50AEより大きいといえます。
破壊力は、エネルギーの伝達が454カスールは貫通側に、50AEが破壊側に向かうと考えられ性格が異なるので一概に言えませんが、本来持っているエネルギーは454カスールが上と申し上げておきます。
これ以上は、博学の皆さんのホロ−をお願い致します。
退役老少佐
- >弾頭重量が軽いので貫通力は同じ形状の弾頭を同じ物体に打ち込めば50AEより大きいといえます。
弾丸重量が軽いと、何故貫通力?が高くなるのですか?
セミララ
- やっぱり役不足です。近代的ハイパワー銃弾の解説は、間違っているところがあると思いますので宜しくホロ−のほどを。で、以下は一応私の理解ですが。
2>初活力を求める運動公式はエネルギー(この場合初活力)=2分の1mD二乗です。mは質量(この場合弾頭重量)vは速度(この場合初速)ですので、同じ弾頭重量としても初速が速いものの方が初活力が大きくなるのはご理解頂けると思います。
ですから、基本的なご理解として弾頭重量が軽いと言う事だけでは貫通力が大きい事にはなりません。
しかし、この場合454カスールの方が弾頭重量が軽いにもかかわらず初活力は大きい訳ですから454カスールは速度で初活力を稼いでいるのが判ります、つまり、50AEより高速小口径弾だと言える訳です。
大まかな例えですが、軽量で正面断面積の小さい弾頭を高速で加速した場合はナイフで突き刺したような着弾効果(狭い面積に深く)があるということになります。
一方重く正面断面積の大きい弾頭を低速(50AEは一般的には低速ではないが相対として)で加速した場合は丸太で殴りつけたような着弾効果(広い面積に浅く)になると言う事です。
銃弾の運動エネルギーは、1gの物を100mで加速した場合初活力0.5kg/mです
2gの物を100mで加速しても単純に倍の1kg/mですが、1gの物を1.5倍の初速で加速すれば1.125kg/mの初活力になり、同じ1gの物を100mで加速した場合の2.25倍になります。
従って軽い454カスールの弾頭がわずか98m程初速が速い事が、総合的には初活力として40kg/mの差となりますが、このエネルギー差は、9mmパラの初活力よりやや弱い程度と言う大きな差でもあります。
後はどうか博識な常連様のホローをお願い致します。
退役老少佐
- ↑
貴方ともあろう方が「役不足」の意味を取り違えてしまうとは…
あ、それとも判って使ってるのでしたらすみません
他意はありません
- 大まかになら、仰っている事が理解できるようなできないような...
初活力から貫通力への関連が、どうにも見えてこないのです
>軽量で正面断面積の小さい弾頭を高速で加速した場合はナイフで突き刺したような着弾効果
>重く正面断面積の大きい弾頭を低速(50AEは一般的には低速ではないが相対として)で加速した場合は丸太で殴りつけたような着弾効果
弾丸直径が同一でも、弾丸重量が異なる事は有り得ますよねぇ
例えば、弾丸直径と初活力(運動エネルギー)が同一で、弾丸重量と初速が異なる2種類の弾丸を比較した場合、貫通力はどうなるのでしょうか?
あと、初活力の単位ですが、kg/mではなく、kg・mですよねぇ
セミララ
- 役不足ですよ、歴史史料の研究が専攻だったド文系の私に、物理の解説、はっきり言って苦手です。
ですからここからは話半分、私の理解ですが。
相対として高速小口径の弾頭は、その初活力を構成している要素が弾頭重量(質量)よりも、速度の構成比率が高いので、着弾した物体に100%その存活力が受け止められた場合、そのエネルギーが起こす破壊というエネルギー変換の結果は、面での破壊よりその物体の進行方向である貫通力側へ変換される傾向があると言う事だと思います。
ここ判り辛いです。<弾丸直径と初活力(運動エネルギー)が同一で、弾丸重量と初速が異なる2種類の弾丸>弾丸重量と初速が異なれば、弾丸直径は同じでも初活力が変化します、それは先に示した運動公式で明らかです。(不躾乍、このあたりに誤解は無いでしょうか弾頭重量、断面積、初速がイコールで初活力も同じ弾丸の想定をされていませんか?)
従って、この文章を察するに、双方の弾頭重量と初速を同じ仕事量(初活力)になるよう調整し、かつ弾頭断面積を同じにした射弾ではどちらが貫通力が上ですか?と言う意味に解釈させて頂きますと。
着弾による、破壊の状況は、上で示したように、軽く速い弾丸の方が狭く深い穴を空け、重く遅い弾丸の方が広く浅い穴を空けますが、エネルギー保存の法則により破壊容積の総和は同じになるのが理論上の展開です。
正面断面積を同じにして、初活力を同一にするためには、双方の射弾は、質量と速度のどちらかを変えなければ初活力を同じに出来ない、と言う辺りがご理解の妨げになっているようにお見受けするのですが。
因みに、弾頭断面積が同じ1gの弾頭と2gの弾頭があり、これを共に1kg・mの初活力を与えるためには1gの弾頭では初速141.43m/sが必要となり2gの弾頭では初速100m/sが必要です、これを何かに撃ちこみ、その破壊の状態を観察すれば初速の速い1gの弾頭は狭く深い破壊痕を残し、2gの弾頭は広く浅い破壊痕を残しますが理論上破壊した容積は同じになると言う事です。
あと、初活力の単位ですが、kg/mではなく、kg・mですよねぇ
すみません、有難う御座います。訂正しました。
退役老少佐
- 『役不足』
「実力に比べて、役目が不相応に軽い」という意味ですから、ちょっと意味を取り違えているように思います。
他意はありません-2
- 失礼致しました、文学部史学科出身、半世紀に届く年齢で、初めて『役不足』理解致しました、有難う御座います。多謝であります。
お茶らけてすまないのですが、古いここの雰囲気ってこんな感じで好きでしたが、そんな風に出来たら良いですね。
退役老少佐
- >7.『役不足』
「実力に比べて、役目が不相応に軽い」という意味ですから、ちょっと意味を取り違えているように思います。
↑語源的にはそのとおりですが、今日、一般的には退役老少佐さんがお使いになられた意味、「果たすべき役割に対して、実力が伴わない」という意味で使われることの方が圧倒的に多く、大抵の辞書には両方の意味が記されているはずです。ですから、「間違い」ではありません。「他力本願」と似たようなものです。
りんちゅー
- >9. 「大抵の辞書には両方の意味が記されているはずです。」というのは、間違いでした。広辞苑には、@俳優などが自分に割り当てられた役に対して不満を抱くこと。Aその人の力量に比べて、役目が軽すぎること。としか載ってませんでした。お詫び申し上げます。
ただ、言葉の誤用は、本来の用法以上に一般化した場合、そちらもまた正しいと認められるのが一般です。『役不足』の場合は、正反対の意味のいずれの意味で用いても、誤解の生じる恐れのある言葉といえましょう。どちらも正しい、でよいと考えます。
りんちゅー
- >#6 退役老少佐さん
何度も何度も丁寧な御回答、ありがとうございます
>ここ判り辛いです。<弾丸直径と初活力(運動エネルギー)が同一で、弾丸重量と初速が異なる2種類の弾丸>
具体的な数値を入れるべきでした
>従って、この文章を察するに、双方の弾頭重量と初速を同じ仕事量(初活力)になるよう調整し、かつ弾頭断面積を同じにした射弾ではどちらが貫通力が上ですか?と言う意味に解釈させて頂きますと。
その解釈が、まさしくこちらの言わんとした事です
>エネルギー保存の法則により破壊容積の総和は同じになるのが理論上の展開です。
弾丸の運動エネルギー∝破壊容積になるのか? というのが、まずは疑問です
というか、質問者のCal.50さんに、貫通力って何? 破壊力って何?と尋ねるべきでした
セミララ
- >#9
>ただ、言葉の誤用は、本来の用法以上に一般化した場合、そちらもまた正しいと認められるのが一般です。『役不足』の場合は、正反対の意味のいずれの意味で用いても、誤解の生じる恐れのある言葉といえましょう。どちらも正しい、でよいと考えます。
こんな事言っていると霞ヶ浦の何某と同じレベルだよ
間違いは間違いであり、誤用が正当化されることを認めるのはどうかと思います。
どうしてもと言うのなら、いくつかの参考文書に書いてあるように「誤解を招きやすい言葉なので使用しない方が良い」と言ったところでしょう。
他意はありません-3
- ここは回答を書くところです
>12
- さらに無駄話。
けん銃弾の貫通力に関しての1つの指標は、ある距離における乾燥松板を打ち抜く枚数で表せます。
50AE弾や454カスール弾に関して、日本や米国でのGUN専門誌では その辺を実験して見せているのでしょうか?
(あいにく小生は その様な雑誌を読む機会があまり無いので不明です。)
もし、実証例が無く、推測するしかないのであれば・・・・・・
ハッチャーノートでは、下記の推測式=経験式であったかと思います。
P=E/RA
P:貫通枚数(枚) E:弾丸エナジー(ft・lbs) A:弾丸断面積(in^2)
R:侵徹効力係数、松板=350
※射撃条件:射距離:5yd、 7/8in厚乾燥ホワイトパインを1in間隔で設置。 弾頭形状=FMJラウンドノーズ。
小生、残念ながら今手元に関数電卓が有りませんので計算できません。
しからば各自にて 単位に注意して計算してみて下さい。
銃の道、勉強する事はいっぱいありそう。
軌跡の発動機?誉
- >>セミララ氏
>弾丸の運動エネルギー∝破壊容積になるのか? というのが、まずは疑問です
同一弾丸で速度だけを振った場合+無限大の標的に限れば運動エネルギーの1/3乗比で「外力を受け、変形した標的の容積」比に直線的に比例します。
つまり、各弾丸が各緒元にて打ち込んだ場合における、(標的に対して)伝達されたエネルギーはどの程度か?というノーマライズされた指標がないとそもそも評価することができませんし、そして衝突中における弾丸の断面積変形がどの程度かを検証しないと「深さの方向、幅の方向に対する標的の変形量」が算出できないことを意味します。
sorya