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米軍のパイロットのヘルメットは一昔位前までは現在自衛隊が使っているような形のヘルメットだったのですがいつの間にやら現在の形になったのですが 1,いつごろどのような経緯で変わったのでしょうか 2,わざわざ形を変えたという事はそれまでのヘルメットは何か不都合があったのでしょうか? ポトリオット |
- 1987年の採用です。
PASGT(the Personnel Armor System, Ground Troop)システムと呼ばれ、ヘルメットだけではなくボディーアーマーとセットになった個人防護装備一式を構成する要素のひとつという位置づけになっています。
これまでの鉄製M2ヘルメットから、PASGTのヘルメットは新たにケブラー繊維を用いたFRP製となり、防弾性能を向上させつつ同時に大幅な軽量化を実現しています。
M2ヘルメットは第二次大戦中に採用されたM1の改良型ということもあり、それ自体には特に目立つ不都合や欠陥はなかったと思います。
米陸軍は1970年代末から80年代前半にかけてベトナム戦争での戦訓を新たに取り入れた個人装備品の研究を重ね、1987年を期して兵の個人装備品について全面的に刷新しようとしています。この施策は兵士の戦場での生残性と快適性を大幅に改善することにより、体力や士気の低下をできるだけ食い止めることを目的としています。
この構想に基づいて防護装備や被服についても更新したわけで、その新たな防護装備がPASGTだということになります。また、あまり目立ちませんがPASGTも着実に改良が重ねられているようです。
まなかじ
- パイロットヘルメットですが、アメリカ空軍で今使われているバイザー
むき出しのヘルメット(HGU-55/P)は1983年にGENTEX社が開発しました。
空軍全体に広まったのは80年代中〜後半です。それ以前に使用していた
HGU-2やHGU-26は自衛隊のヘルメットのようにバイザーにカバーがあり、
ノブの上下でバイザーを出し入れするタイプです。HGU-55/Pに変更に
なった最大の理由はヘルメットの重さで、特に戦闘機パイロットが9Gの
機動をした場合ヘルメットの重さの微妙な差がGの影響に大きく出る
ためです。
米海軍ではHGU-33/Pと言うタイプ(映画トップガンに出てきます)を
使っていましたが、80年代後半からHGU-55/Pが使われ始めました。
その後バイザーをゴムバンドだけで押さえるHGU-55は、ベイルアウト時に
バイザーが吹き飛ばされると言う問題点が指摘され、バイザーレールを
復活させたHGU-68/Pと言うタイプが使用されています。ところが、最近は
NVGに対応させるため、このレールを外し55と同じようにゴムベルトで
バイザーを押さえるようにして使う方が一般的になっています。最近は
ゴムベルトも強化タイプに変更になっているようですが、NVGとの根本的な
解決策はまだ無いようです。
自衛隊のFHG-2改(現用のヘルメット)はバイザーカバーがありながら
非常に軽量に作られていているそうです。
9C1
- まいった、脳の一部が寝てた。
パイロットヘルメットの話じゃないか・・・恥
まなかじ
- >なまかじさん
>9C1さん
情報ありがとうございます。ヘルメットの重さが原因で変わったのですね
ところで米空軍ではNGVは使ってないのですか?もし使ってない場合夜間飛行はどうやってるんでしょうか?
>なまかじさん
>パイロットヘルメットの話じゃないか・・・恥
すいません書き方が悪かったです<(__)>
ポトリオット
- >ポトリオットさん
米空軍もNVGを使っています。NVGのマウントは海軍用と同じです。
空軍用のHGU-55は最初からバイザーのレールが無いので、
NVGマウント用の金具を付けても全く問題無いわけです。
海軍用のHGU-68では金具を取り付けるためにレールを外す必要が
あり、結局は55と同じバイザー方式に戻ってしまった訳です。
こちらの画像掲示板2にHGU-68/PのNVGマウント写真を貼り
ましたので、ご覧ください。
9C1