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初めまして。趣味で執筆をしています。その中で銃を扱いたいと思っているのですが幾つか疑問があり、この度書き込みをさせて頂きました。どうかお知恵をお貸し下さい。 Q1.「銃弾の火薬にはコカインに似た物質が含まれており、鎮痛作用がある」とは本当のことでしょうか? これは何かの作品(フィクション)の中で読んだのですが、負傷した登場人物がそう言って自分の銃の弾丸の火薬を舐めるシーンがありました。銃の種類は分かりません。 Q2.左側に廃莢される銃を教えて下さい。「左右どちらでも可」ではなく、左側のみで。名称、原産国、簡単な説明などして頂けると幸いです。 私の調べた物ではワルサーP38だけでした。 Q3.コルトM1905はセーフティーが右側にあるそうですが、左利きの銃ですか?それとも別に理由があるのでしょうか?廃莢は左右どちらですか? 調べるうちにセーフティーは親指で操作すると知りました。となると右利きの人は扱い辛いのではと思いました。 長くなってしまいましたが、どうか宜しくお願いします。 さい |
- ひとまず1と2について。
>1
コカインといえばアルカロイドの一種ですが、銃砲用の火薬(発射薬・雷管)でアルカロイド系あるいはそれに類する効果を持つ物質が使用されているというのは聞いたことがありません。
ちなみに、銃砲用の発射薬はニトログリセリンとニトロセルロースが主な原料ですが、このうちニトログリセリン自体は血管拡張作用があり、狭心症の治療薬として知られています。とはいっても、ダブル・ベース発射薬(ニトログリセリンとニトロセルロースを配合)を直接口から服用して狭心症に効くかどうかは知りませんが・・・(笑)
>2
手元の資料をひっくり返してみましたが、左側排莢の自動拳銃はワルサーP38およびその流れを汲む製品(ワルサーP5とか)以外では見当たりませんでした。
ブラック・タロン
- コルトM1905の画像や印刷物の分解図や部品図を見る限り
左側にスライドストップがあるだけで、セイフティレバーらしきものがありませんから
トカレフなどと同様にハーフコックがセイフティなのだと思います。
馬牌槍
- >>Q3.コルトM1905はセーフティーが右側にあるそうですが、左利きの銃ですか?それとも別に理由があるのでしょうか?廃莢は左右どちらですか?
M1905は、パラレル・ローラー・ロッキングを採用したコルト社はじめての45口径オート拳銃でした。1911年までに6100挺製造されたそうで、これがやがてM1911に発展しました。M1911にいきつくまでに200挺以上のプロトタイプがつくられて試行錯誤を重ねたそうですから、なかには「親指で操作する」セーフティがついたものもあったかもしれませんが、グリップセーフティさえついていないものもあります。これははじめからミリタリー用として開発されたためで、ショルダーストック付きのモデルもありました。いずれにせよ、調べてみてもサムセーフティが付いたM1905は1挺も見つかりませんでした。カッタウェイ・モデルがサムセーフティ付近に穴をあけていますから、それを勘ちがいなさったのかもしれません。なお排莢は右です。
Jウォ〜ク
- 一般的な仕様のコルト1905は、
外側に露出したレバー類がほとんど無いシンプルな外観のモデルですが、
「別冊GUN Part 6 コルトのすべて」という本に載っている
グリップセイフティ付きのモデルを見ると、セイフティの取り付けが
右側にオフセットされているようなので、それの事ではないでしょうか。
もちろんこれはグリップセイフティなので、
銃を握り込む(セイフティを手のひらで押す)事によって
セイフティ解除されます。
名無しさん
- というか、そもそもコカインを経口摂取しても鎮痛作用は期待できませんが・・・
まなかじ
- コカインてあれですか、なんかの映画で鼻から吸ってる奴ですよね?
あれは鎮痛と言うより興奮作用があるんですが・・・
まあ装薬がコカインに似た成分だとしても、集中力が低下するので銃撃戦の途中だとすると命中率が低下するので、あまりお勧め出来ません。
おじいちゃんと呼んで
- ん?でも局所麻酔にも使えるとも書いてある。
でも経口摂取ではすぐに効き目が出ないようです。
(カプセルが使えるそうです)
すぐに効き目を出すためには(それでも1分くらいはかかる)注射だそうです。
おじいちゃんと呼んで
- コカインは局所麻酔薬の一種です。
現在はもっと有効な薬が開発されているので、使われませんが。
局所麻酔薬とは、モルヒネなどの麻酔薬が中枢神経=脳に作用するのに対し、
神経繊維の信号伝達を阻害する薬です。
従って、皮膚に浸透させれば皮膚の感覚が麻痺しますし、
腰椎の脊髄付近に投与すれば、下半身全てが麻痺します。
神経繊維は受け持つ機能により構造も太さも違っていて、
薬の効き易さも違います。
うまく調節すれば、痛みは感じないが動かせるなんて事も出来ます。
>5
正解。
局所麻酔薬は、胃まで行ってしまえば、ほとんど吸収されません。
>6
ほぼ正解
咽頭粘膜や気管、気管支、肺からは良く吸収されます。
局所麻酔薬でありながらで興奮する理由は、
血中濃度が低い場合、中枢神経を抑制する神経を抑制し、結果、興奮します。
>7
一部正解。
局所麻酔薬です。
中枢にも作用はしますが、中枢神経系を標的に投与する薬ではありません。
また、カプセルに入れたりしたら、ほとんど吸収は期待出来ません。
経口投与は、胃カメラなどの検査の際、のどに麻酔をかける時くらいですね。
この場合も、正確には経口投与ではありません。
直接血中投与したら、量にもよりますが、かなり激しい事になります。
まず、興奮。
逝き過ぎちゃってゲーゲー吐いたり、全身痙攣を起こしたり
そして濃度が上がるにつれ、今度は脳全体が抑制され、
昏睡状態となり、呼吸も止まります。
特殊な治療方法を除き、局所麻酔薬を直接血中投与するのは、
頻脈性の不整脈くらいしかありません。
RT
- 質問をしましたさいと申します。
ブラック・タロン様、馬牌槍様、Jウォ〜ク様、名無しさん様、まなかじ様、おじいちゃんと呼んで様、RT様、回答ありがとうございます!
本来ならお一人ずつお礼を申し上げたいのですが、どうかお名前を併記することをお許し下さい。
A1.信憑性には欠ける内容だったのですね。あくまでもフィクションと言うことで。けどこれをコカインそのものとして考えると面白いですね。ちゃんと説明はつくようで。
A2.左側に排莢(私漢字間違えてました)される銃はやはり少ないのですね。ワルサーP5についても調べてみます。
A3.コルトM1905のことはメモ書きだったのでどこから引っ張り出した情報か分からないのですが、ご意見を参考に調べていきます。
最後に、皆様本当にありがとうございました。再度お礼を申し上げます。
さい
- >2
「左側に廃莢される銃」との事ですので、自動拳銃に限らず銃全般と判断して回答します。
左側排莢の銃としては、ベレッタM1938Aというイタリア製のサブマシンガンがあります。
特徴的なのはトリガーが前後に二つ並んである事で、
前のトリガーで単発、後ろのトリガーで連発となっています。
全長947mmと、サブマシンガンとしてはかなり大柄な銃です。
またソ連/ロシアの重機関銃には左側排莢の銃がいくつもあります。
ただし、それらの多くは銃本体だけでも重量が25kgを超えるので、とても一人で扱えるような物ではありません。
同じソ連では、PKという汎用機関銃があります。
これならば重量は9kgで、一人で持つことも出来るでしょう。
田中和夫
- 質問をしましたさいと申します。
田中和夫様、回答ありがとうございます。
どちらも知らない物で、大変興味が湧きました。特にベレッタM1938A。トリガーが前後に二つ並んであるなんてとても面白いですね。早速調べてみます。
本当にありがとうございました。
さい