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あまり兵器のシステムのような事が分からないので、質問ですが、スティンガーのような地対空誘導兵器とTOWのような対戦車誘導兵器で次の物を攻撃する場合、ちゃんと誘導するのでしょうか? @ジープやバイクのような小型車輌 A哨戒艇や魚雷艇のような小型船 B低空飛行の航空機(対戦車誘導平気の場合) C戦車、装甲車などの大型車輌(地対空誘導兵器の場合) ATM |
- スティンガー等地対空誘導兵器はエンジンの熱から発する赤外線を追尾するので、小型車両や小型船といった熱量の小さなものへ誘導は困難かと・・
Cは分かりませんが装甲車両に地対空誘導兵器が命中しても炸薬量が少ないので効果は薄いか無いのでは。
TOWは手動の光学誘導ですので自動誘導しません。
しかも速度が遅いので飛行中の固定翼機に当てるのは無理でしょう。
航空機でもホバリング中のヘリコプターに向け誘導なら可能。
通りすがり
- >1
最近の赤外線画像誘導ミサイル(日本のSAM-2など)なら,比較的近距離であれば
洋上の小型船舶への誘導はできると思います。
(ASM-2やSLAMは赤外線画像で艦船を捜索します)
地上目標に対しては周辺の障害物がほとんどないような状況でないと困難かと。
taka
- 指令誘導方式の対空ミサイル−ブローパイプなど−では、地上目標に対して使用することも、考慮されている場合があります。
(N)
- どのような誘導方式をとるかにもよるでしょう。
それ以前に、この手の話というのは、どのような実装がなされているだろう?というベクトルから思考すれば比較的容易にこの手の回答を得ることができます。とりあえず計測学会等でよく公表されている目標抽出・追尾技術(監視カメラに用いるような奴)を前提に簡単に述べると以下のような感じになります。
1)航空機のアーキタイプが予め入力された状態で、その形状との相関から追尾し続けるようなシステムですと目標のロックさえまず不可能です。
2)環境温度もしくは(電圧)に対しN-digit(デジタル化量)以上のM-pixel以上の面積に対して追尾し続けるようなシステムですと条件(光学倍率・射距離による)によってはロック及び追尾可能でしょう。
3)単に環境温度に対し有意義なほどに放射輝度が高い部位に対して追尾し続けるようなシステムも条件2)と同様でしょう。
なお、スティンガーの初期のタイプ(Red Eyeと呼ばれたロゼットスキャン型のもの。つまり項目3)に相当します)は射距離(安全装置作動距離以上)さえ十分ならば。効果は決して高くはありませんが、ランドシステムにも使用可能な事がありました。
ついでに言うと、装輪装甲車のタイヤはFLIR領域で見ると極めて遠くから容易に観察できる、良赤外線放射体です。下手な実装を施したFLIR観察装置を用いると車体の判別が難しいくらいの激しい放射輝度の違いがあります。
sorya