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PAC3は射程が30キロ程度ということなので、弾道ミサイル防衛用としては守れる範囲が非常に狭く、かなり非力な印象があります。 実際の配備も高射群のある基地にだけで、国会のそばだとか皇居の敷地内というわけでもなく、これでは基地周辺を守る為の装備でしかないように感じます(発射器の移動は出来ますが、数分を争う弾道ミサイル防衛では意味がないと思いますし)。 一体どうしてこんな中途半端な装備を購入し、また中途半端な配備を行っているのでしょうか。(そもそもミサイル防衛では基地と周辺を守れればそれで良し、としているのでしょうか?) satoski |
- えっと、ミサイルはワープしてくるわけでもないし、真上から降ってくるんでも無いのです。弾道を描いて落っこちてくるんです。
つまり現時点で配備を予定している地点は、某国方面から重要部に向かう弾道を遮断する場所になるんです。すべての弾道に届くかどうかはわかりませんが、おそらく国会議事堂の前に配置するよりも、守れる重要部(中心部)面積は広いと思いますが?
SUDO
- SUDO様
回答ありがとうございます。
なるほど「弾道を遮断する場所」という視点が欠けておりました。
地図帳を開いてみましたが、入間所属の高射隊を適切に分散配備できるようならば政経中枢は確かにカバーできそうですね(実際の配備状況ってどうなんだろう)。
ただPAC3はそもそも最終段階を受け持つようなミサイルでしょうから、後はSM-3とPAC3の中間を埋める装備があれば、更に安心できますね…。
satoski
- PAC-3ミサイルの運用に関するごみ情報参考までに。
PAC-3ミサイル射程の縮小のためか、各発射器とエンゲージド・コントロールステイションとの通信能力が強化され、さらなる遠距離設置が可能となったようです。
「リモート発射の改良は、ECS(Engagement Control Station, AN/MSQ-104)から発射筒の位置を10kmから30kmまで距離を増加させました。 これは劇的にパトリオットの防御エリアを増加させました。」(レイセオン社Web, pdfファイル)
http://www.raytheon.com/businesses/stellent/groups/public/documents/legacy_site/cms01_048575.pdf
上記内容と関連する図?(globalsecurity.org Web, pdfファイル)
http://www.globalsecurity.org/space/systems/images/patriot-range.gif
http://www.globalsecurity.org/space/systems/patriot-specs.htm
イラク・クエートでのパトリオット配備(ミサイルは短距離で違いますが参考にはなるかも知れません。)(globalsecurity.org Web, pdfファイル)
http://www.globalsecurity.org/space/library/report/2004/patriot-shot-friendly_20apr2004_apps3-4.pdf
蛇足でした。
PH14