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今日、日本でパトカーの中でナイフを振り回して振り回した犯人が射殺されたというニュースを聞きました。(でが多くてすいません) 自分は銃にはさほど詳しくはないですが警察がおもに装備している銃は38口径だと思うのですが、それば人体しかも肩に2発当たった(1発か?)だけでまもなく死亡するような怪我になるのでしょうか? 人それぞれがあると思いますが、そこまで威力があるのでしょうか? 教えてください。 ぽんぽん |
- 拳銃の威力如何にかかわらずショック状態に陥って死亡という可能性は常にありえるでしょう。
PT
- 映画やアニメで肩を撃つのは、「相手を殺さないで無力化させる方法」として良く使われますが、一歩間違えば、鎖骨下動脈という心臓から出たばかりの大動脈から枝分かれした太い血管が通っていて、損傷すれば死につながる大出血を起こす危険があります。
医療過誤事件の事例ですが、人工透析の「針」を間違ってこの動脈に刺して死亡させた事件などもあります。
言永つむぐ
- 大動脈から分岐した鎖骨下動脈は文字通り鎖骨の下を通り、上肢に血液を供給します。この鎖骨下動脈は小指ほどの太さの動脈ですのでこれを損傷すれば血が噴き出すほどの大出血をきたします。ここは静脈、神経束も通るので、簡単に損傷しないように鎖骨でカバーされているのですが、拳銃弾ならこれを破壊するのは容易でしょう。
38口径の拳銃は肩に当たっただけでも致死的な威力がある、と捉えるのではなく、肩にも損傷すると致死的な部分があり、38口径の拳銃はそこを破壊するのに十分な威力を持つと捉えればいいのではないでしょうか。
junkers
- >拳銃の威力如何にかかわらずショック状態に陥って死亡という可能性は常にありえるでしょう。
そうですね。
>映画やアニメで肩を撃つのは、「相手を殺さないで無力化させる方法」として良く使われますが、一歩間違えば、鎖骨下動脈という心臓から出たばかりの大動脈から枝分かれした太い血管が通っていて、損傷すれば死につながる大出血を起こす危険があります。
医療過誤事件の事例ですが、人工透析の「針」を間違ってこの動脈に刺して死亡させた事件などもあります。
>大動脈から分岐した鎖骨下動脈は文字通り鎖骨の下を通り、上肢に血液を供給します。この鎖骨下動脈は小指ほどの太さの動脈ですのでこれを損傷すれば血が噴き出すほどの大出血をきたします。ここは静脈、神経束も通るので、簡単に損傷しないように鎖骨でカバーされているのですが、拳銃弾ならこれを破壊するのは容易でしょう。
38口径の拳銃は肩に当たっただけでも致死的な威力がある、と捉えるのではなく、肩にも損傷すると致死的な部分があり、38口径の拳銃はそこを破壊するのに十分な威力を持つと捉えればいいのではないでしょうか。
勉強になります。
詳しくご説明していただき本当にありがとうございました。
ぽんぽん
- もっと小さい22口径の発射ないし誤射でも、年間でけっこうな死亡事故が報告(※国外)されるそうです。当たり所が悪いと致死性はある、というとそれまでですが。
日本警察の38口径がということに限定して推察するなら、これは対人用でも威力が低いというわけではなく、必要十分な威力はあるようです。またメタルジャケット(だったと思いますが…)を採用していれば骨に邪魔されることなく動脈まで達したという考え方は正しいような気がします。
トーン♯
- 拳銃弾などの威力は、単純に運動公式などで数値化されます。
ただこれは、あくまでその銃弾がどの程度の初活力をもつかを数値化したもので、生体を射撃した場合の効力とは別物です、そして生体に対する効力は、これを数値化する事はまず不可能でしょう。
これは、実際の射撃による生体の損傷状況の差異、着弾部位、生体の興奮状況、薬物服用の有無など複雑な要素が絡み、同じ実包で同じ距離、同じ部位、ほぼ同じ大きさの生体に射撃しても結果が大きく変ります。
ただ、一般論で申しますと38スペシャル実包は、弾頭重量130gr(8.42g)初速800f/s(242m/s)初活力24.7kgmとなり、(ウインチエスター社HPよりのデータ)軍用カートリッジの人馬殺傷の目安とされる10kgmの倍以上の初活力を持ちます。
日本の警察が使用する38スペシャル弾は、米国のファクトリーロードの物より弱装といわれていますが、初活力20kgm以下と言う事は無いと思われます。
また、380ACP実包もほぼ同威力ですので、経験的目安として、セルフデフェンス用としてこのあたりの威力の実包が対人殺傷用の基本レベルの威力であり、また常識的には人間を殺しうる効力を持つと考えられます。
オート用、リボルバー用にそれぞれこの威力域に伝統的に支持されるカートリッジが存在するのはこのためと考えて良いのではないでしょうか。
実際の米国での拳銃発泡による死亡事例の最多使用口径ははかなり威力の劣る22口径であることも参考になるかと思います。
書いている間に重複も出ましたが補足としてお読みください。
退役老少佐
- よほど運が悪かったんでしょうね。動脈に当たったとしたら。でも、なんだか腑に落ちません。ごくごく至近距離なのに(それとも、至近距離だから?)警官が肩を狙って撃った、ということなのでしょうか? たまたま肩に命中したとしたら、ひどく腕の悪い警官ですよね。あるいはそう訓練されているのでしょうか? 私にはよくわかりません。
もしかしたら、心臓や首に命中したのに、マスコミや世間の追及をおそれて「肩」と発表したのかも、とちょっと勘ぐりたくなります。それに、容疑者は被弾したまま放置されたわけでもなく、パトカーですぐ病院へ搬送されたはずなのに、医師は銃創の処置に慣れていなかったのでしょうか。医者ではないので、その辺のところもよくわかりません。
ぽんぽんさんの疑問ももっともだと思います。
Jウォ〜ク
- 既に終わってるっぽいのでほぼ野暮に属する話なんですが…。
>>退役老少佐氏
>そして生体に対する効力は、これを数値化する事はまず不可能でしょう。
Vulnerabilityという語をもって検索して下さい。
例えば、30分50%死亡率に相当する語が出てくるでしょう。
現在盛んに行われている脆弱性解析・対脆弱性設計というのは最終的には心臓部でありかつ、もっとも脆弱なコンポーネントである、人間を如何に守るかを重点に研究・開発しています。
そして如何に守るかという指標は人体に対する損傷の定量化をもってでしか評価することができません。
sorya
- >>7
至近距離とはいえ、相手はじっとしてたわけではなくて
暴れてるわけですから。どこに当たるかは運次第でしょう。
ただ、日本の警官はあまり射撃の訓練はしないので
射撃の腕が「良い」とは言えないかも。
また、命中箇所の発表について少し勘ぐっておられますが、
発表だけ誤魔化したところですぐにバレますし、そうなったら
余計に非難されるだけだとわからない程警察はバカじゃないです。
かめ
- >7
事件が発生してから死亡するまでに3時間ほど経過しているようですので、首や心臓に命中したと言うことはないと思われます。PT様が書かれているとおり、外傷による出血性ショックではないでしょうか。銃創処置の最先端を行くアメリカでも銃創死亡の60%が出血性ショックによるものとされており、本件に於いて担当医を責めるにはあたらないでしょう。
そもそも日本に銃創の処置に慣れている医者が何人いるのでしょうか(発生頻度がアメリカと2ケタ以上違うのです)。
junkers
- 8>たしかに書き方が悪かったです、6の後段で述べているように経験則からでもこの程度の初活力は人体を殺傷しうると言う漠然とした数値は知られていたわけです。
効力を数値化できないというのは、個々のケースにおける特定事例の射撃後の生体の負傷後の推移は予測不可能と言う意味で、どうみても助からないほどの損傷を受けても助かる場合や、実に軽症に見受ける場合の損傷でも死にいたる場合があり、その要素は6のそれ以下に記した要因で大きく変化すると言う意味です。
退役老少佐
- >7、10
日本の医者は銃創には慣れていませんが、
酷い交通事故も同じようなものですから、
対応出来ないわけじゃありません。
RT
- 7>
では他にどこを撃つのが適当でしょうかね?
言うまでもなく、頭や胸は論外。腹は内臓傷つけて大出血引き起こしますから危険。腰もやばい。逃亡中なら足や尻というのはありますが、車内ですしねえ。
狙えるくらいの大きさを持つ場所で、かつトータルとしての損傷がもっとも小さくなりうるのは、肩くらいでは?
tac
- >9, 10 12, 13
このツリーを長引かせるつもりは毛頭ありませんし、なにか失礼があったらお詫びしますが、自分もぽんぽんさんと同じ疑問をもったうえに、ちょっとまえのアメリカだったら被害者(?)の遺族が訴訟をおこすかもしれないなあ、と思ったりして(^ ^;)。死因に関してはよくわかりました。
ただ、新聞報道によると、件の警察官は「撃つぞ」と二度警告を発したそうです。とすると、被害者は手がつけられないほど抵抗していたとは考えにくいように思います。また、私の乏しい知識からすると、tacさんの疑問に逆には疑問が湧きます。なにで読んだのか忘れてしまいましたが、アメリカでは銃を手にして引き金に指をかけたら、けっしてためらってはいけない、かならず射殺すべき、と銃の秘匿携帯講習で教わるそうです。腕や脚を狙って撃つなど言語道断だと。日本の警察ではやはりまず威嚇射撃ありき、なのでしょうか? あるいは、損傷は極力小さくすべし、なのでしょうか? お国柄のちがいなんでしょうか? どこに被弾しても死ぬ可能性があるなら、肩など狙って撃ってもしょうがないような気もします。首(喉)や顔面(顎)に当たる可能性もありますし。
Jウォ〜ク
- >14 あるいは、損傷は極力小さくすべし、なのでしょうか?
警察官が治安維持に加え犯罪捜査のための活動も行っていることを考えてみたら?
その時の状況にもよるけど、犯人の生命に危害を及ぼすようなことはできるだけ避けて警察署に連行し、犯罪の原因や背後関係探るのが普通ですよね。この事件の場合は犯人が興奮していて危険な状態にあったので、正当防衛としてやむを得ず撃ったのだろうけど。
「死人に口無し」って言葉がありますよね。どこに弾が当たっても同じだとして、警察官が銃を手にした犯人を撃って生死の境さ迷わせているのが当たり前になったとしたら、誰が裏で笑うことになるんだろう?
アリエフ
- >14
「撃つ時は必ず殺せ」というのは、民間での話ではないでしょうか。
後々にもめごと(仕返し等)を起こさないためにも、
「そういう事態になったら確実に殺せ」みたいな事を聞きます。
上の人も書いてる「死人に口なし」というやつですね。
AA
- >#14 Jウォ〜クさん
>件の警察官は「撃つぞ」と二度警告を発したそうです。とすると、被害者は手がつけられないほど抵抗していたとは考えにくいように思います。
根拠の無い、Jウォ〜クさんの勝手な想像ですね
セミララ
- >14
いや、二度警告しても抵抗を止めなかったらそれは「手がつけられない」んじゃないでしょうか?
あと、確かにどこに被弾しても人間は死ぬ可能性がありますが、やっぱり頭や胸よりは手足や肩の方が致命傷にはなりにくいと思いませんか?
かめ
- >Q.38口径〜死亡するような怪我になるのでしょうか?
>6.38スペシャル実包、380ACP実包〜セルフデフェンス用基本レベルの威力
要約:『当たり所(動脈 他 致命部)により出血死に至る』 との諸氏の回答ごもっともでありますが、
元々.38SPLは軍用拳銃弾ですから 対人殺傷威力は必要充分です。
極東某国公安.38SPL執行実包にても概略同であります。(モロ族には有効性が劣りましたが!)
但し、セルフデフェンス=護身用 基本レベルは これらの弾薬では有りません。
セルフデフェンス用基本レベルは、.32ACP 実包であります。
万国の中・小型自動拳銃で最も採用されている口径がこれです。(競技・遊び用の.22LRはのぞきます。)
極東某国公安にても、戦前より現在に至るまで護身用として、この口径が継承されているのは周知でありますね。
蛇足ながら・・・・警察官職務執行法 第七条
警察官は、犯人の逮捕若しくは逃走の防止、自己若しくは他人に対する防護又は公務執行に対する抵抗の抑止のため必要であると認める相当な理由のある場合においては、その事態に応じ合理的に必要と判断される限度において、武器を使用することができる。
犯罪者を殺す目的で、武器≒けん銃の使用・発砲をするわけではありません。 第一に「犯人の逮捕」の為です。
「殺傷威力」と言う用語をよく用いますが極東某国公安にては、過剰な”殺”の威力は不必要と言う事になります。
だから”護身用” .32ACP 実包が現役なのでしょう。
以上 つまらない回答、失礼しました。
軌跡の発動機?誉
- .....ども。
ぽんぽん