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過去ログを見ていたところ、リコイルブースターと言う銃の反動を 増幅する為の機材があると知りました。これはどういった原理で 銃の反動を増幅させているのでしょうか? またMG42以外で、これが使われている銃があったら、 ご教授下さいませ。よろしくお願いします。 名無し |
- ショートリコイル(短銃身退却式)の機銃のばあい、固定された機関部に対し銃身が数センチの前後動を繰り返します。MG42 の銃身ジャケットは機関部に対して固定されており、この内部で銃身が前後に動くわけですが、銃身先端部がピストンとなってジャケット先端部が形成するシリンダに入り込んでおり、弾丸が銃口から飛び出す瞬間、余剰の発射ガスがこのシリンダ部に入り込んでピストン=銃身を押すことで作動エネルギーを増大させるという仕組みです。
手元の書籍によれば、一次大戦時の 1917 年頃に英軍ビッカース航空機銃に「ヘイゼルトン・ブースター(Hazelton booster)」として取り入れられたのが始まりのようです。発射速度を 400rpm 前後から 800rpm 以上へと倍増させる程の効果があった、と記されています。
ささき
- >1.1917 年頃に英軍ビッカース航空機銃〜が始まりのようです。
う〜ん、それはちょい疑問??
”Recoil Booster”注1 は、1912年頃開発の”Vickers .303", Mk. I”機銃から備わっていると思いますし、
小生手持ち資料(WW2戦前独逸にて発行の武器用語辞典)にては、”MG08/15”の機銃解説で
”RückstoßVerstärker” の表記・部品解説がされています。 当然”MG34”にても同じく。
注1.”Recoil Booster” は 他にも色々な呼ばれ方をします。
米英:”Muzzle Booster ” ”Recoil Increaser”
独:”RuckstosVerstarker” ”RuckstosHülse”
日:”受圧筒” ”助退器”
又、最終目的(発射速度増加 或いは作動安定向上)は同様なるも、銃口発射ガス圧を利用せず、
(純粋反動による)銃身後退力+梃子(てこ)の原理を利用して作動エネルギーを増大させる装置として
”Accelerator ” アクセレーター(アクセロレータ) : 加速器 という部品が備わっている機銃も有ります。
余談失礼しました。
軌跡の発動機?誉
- 御免。 ↑ドイツ語が文字化けしてしまう人は こちらをどうぞ!
http://66.102.7.104/search?q=cache:wMYythxZDZMJ:www.battlefield1918.de/history/129/+R%C3%BCcksto%C3%9FVerst%C3%A4rker+MG08/15&hl=ja&start=1
〜?誉
- レス有難うございました。
ちなみに追加質問なのですが、リコイルブースターは自由に取り外しが出来る物なのでしょうか?また取り外しが可能で有った場合、
射手はブースターが付いているか付いていないか、
反動の大きさで区別が付くほど差が出るものなのでしょうか?
名無し
- その銃の設計・開発者は、ある必要性 或いは目的を持って リコイルブースターを備え付けたのですから、
外したら基本性能はガタガタとなるでしょうね。
但し、作動安定はめちゃくちゃ悪くなるも、弾丸軌跡を考えるなら弾道特性が向上して良く当たる様になるかも知れませんね。
←冗談半分です。
〜?誉