95 映画やアニメなどで自動装填拳銃のスライドを半分くらい後退させ、初弾の装填を確認するというシーンをたまに見かけますが、これはやり方として正しいものなのでしょうか?
ローディング・インジケータあるなしに関わらずやっていたりするようですが…
スピン

  1.  自動拳銃は基本的に固定撃針ではないので(加えて最近の自動拳銃はトリガーを引ききらない限り撃針が前進しない安全機構を備えている物も多い)、スライドを手で少し引く程度なら撃針の作動による暴発等の危険は少ないものと思います。

     ちなみに、デトニクスなど一部の自動拳銃には、スライド閉鎖状態で排莢口から薬室に装填された弾の薬莢のリムの一部が見えるようになっているものもあります。
    ブラック・タロン

  2. 映画やアニメなどでそうした動作をさせるのは、観客に「分かってるじゃないか!」と思わせるための演出に過ぎませんので、現実に即したやり方かどうかは二の次なのです。

    装弾を確認する作業はインディゲーターに頼るよりも自分で薬室を確認したほうが正確ですので、スライドを少し引いて確かめるというのはあながち間違いとも言い切れません。
    Chenowth

  3. 安全確認の基本は目視です。
    原則としてインジケーターの有無に関係なく、拳銃は勿論ライフルやショットガン等であっても薬室に弾丸が装填されているか否かは使用者が薬室を開いて自分の目で確認すべきものです。
    インジケーターは薬室に何か入っていることが解るだけで、それが未使用実包なのか使用済みの撃ちがらなのか、はたまた小石が挟まっているだけなのか、そこまでは解りませんからね。

    戦闘状況下でもこの原則が不変かどうかまでは存じませんが、確認すべき時には"自分の目で見る"はずだと思います。

    ベルダン

  4. 自分はこの手のやり方は確実であるとともにプロっぽさの演出も兼ねていると思っていたのですが、やはりそんな感じなのでしょうか。
    ただ、インジケーターがある場合でも一番確実なのは目視、というのは失念していました。参考になります。

    ところでやや逸れますが、銃のスライドをずらして排莢部分から初弾を装填している漫画を最近みました。これは…可能なのでしょうか?
    そのシーンではマガジンには弾が入っておらず一発だけ隠していた弾を装填していたのですが。一応、モデルガンで実験してみたところ可能ではありました。実銃ではどうなのでしょう?
    スピン

  5.  実銃でもちゃんとできますよ。普通はしませんが、マシンレストでのテスト等ではたまに行われています。
    ラッツ

  6. >4.銃のスライドをずらして排莢部分から初弾を装填

    極東某国の ”9m○○銃教範”にては、その様な操作を暗に禁止しています。
    ・『弾薬の装てんは1発であっても弾倉を用いて行う。・・・・』

    だいたい、やり難い操作ですし、指を挟む危険が大です。
    ※実銃のリコイルスプリングの強さは、一般モデルガンの3倍以上と思って下さい。

    >5.マシンレスト

    マシンレストに銃が装着されておれば少しはやり易いです。(そうせざる得ない場合も有り)
    又、射撃テスト用に、その様な装填方法を考慮された模擬弾倉(1発だけ装填可)が備わっている
    特殊マシンレストも有ります(模擬弾倉に銃本体を上から差し込んで銃固定)が、
    どちらにせよマシンレスト使用は一般射撃操作の考慮外の事です。


    蛇足ながら、最も早くピストルにローディングインジケータを実用化した ”ワルサー社”の
    代表機種 P38オリジナルマニュアルでは (LOADED CHAMBRER) ”SIGNAL PIN シグナルピン” と呼称しています。


    軌跡の発動機?誉


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