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こんばんは。 はじめて質問いたします。因幡と申します。 艦艇がミサイルによる飽和攻撃を受けたとき、これを迎撃できる数の限界はイルミネーターの数で決まるそうですが、ということはイルミネーター(と、対空ミサイル)を増やせばそれだけで同時対処能力が高まるのでしょうか? また、増えるのなら、単純にイルミネーターとミサイルの数を増やしつづけ他の部分をいじらない場合、同時対処能力もいくらでも高まるのでしょうか? それとも情報処理等の関係で上限はあるのでしょうか? 最後に、SPY―1レーダーがあっても、イルミネーターが無ければミサイルの誘導はできないのでしょうか? 因幡 |
- イルミネーターを必要とするのはSARH(セミアクティブ・レーダー・ホーミング)ミサイルです、ARHやIRホーミーングのミサイルは必要としません。
SARHでも、イージス環境下でのSM2の様に間欠照射+指令誘導の併用でイルミネータ数以上の同時誘導を可能にしている物も有ります。(イージスではイルミネータ数の4倍程の最大同時迎撃能力を持つとされてます)
またヨーロッパのAPAR等では、追跡・誘導を統合したフェーズドアレイの多機能レーダーで、同時対処数を上げています。
対空戦での同時対処能力では、捜索・追跡・脅威判定・指揮管制・攻撃の各段階及びその間の情報ハンドリングで同時複数対処が求められます。(イージスシステムが優れているとされている点の一つです)
イルミネーターは、その中でボトルネックになりやすい要素の一つにすぎないと言う事です。
まあ確かにソブレメンヌイ級の様に、イルミネーターを含む誘導システムを多数搭載して同時対処数を向上している物もあります。
ばり
- イルミネータの要らないミサイルや無数のイルミネータを搭載すると、見かけ上は幾らでも撃てるようにはなります。ただし、この場合、ミサイルはたぶん手近な獲物に群がる事になります。つまり多数の発射は出来ても、多数への対処が出来るという保証にはなりません。
よって、ミサイルやイルミネータに目標を割り当てる仕組みと、その割り当て効率が、実質的な対処能力を縛ります。ですからご質問のように情報処理能力と分配機構が新たなボトルネックになります(特に発射後のミサイルに対して指令するシステム等の問題がありますね)
SUDO
- ばり様、SUDO様、ありがとうございました。
やっぱりイルミネーターだけ多くしても、情報処理その他の限界で同時対処能力は制限されるのですね。
因幡