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2975  またしても皆様のお知恵をお借りしたく、ここに書き込みさせて頂きます。

 WWII時代の艦艇、特に軍艦における浄水貯蔵についてですお尋ねします。

 自己完結システムとして、軍艦が浄水をある程度積載しているのは分かるのですが、この真水は滅菌された浄水を積み込んでいたのでしょうか?

 仮に滅菌した真水を積載していたとしても、長期間洋上での活動を余儀なくされる軍艦は、洋上で新鮮かつ清浄な真水を容易に入手出来ないと思うのですが、水と言うものは時間が経つと腐ったり疫病の原因になります。

 貯水タンクが有るのは図面等でも確認出来るのですが、例えば紫外線滅菌装置で
あるとか、浄水装置などを装備していたのでしょうか?
 本土であれば浄水も容易に得る事が出来ると思いますが、海外泊地ではそれも困難な気がしますし、手元にある資料ではそう言った衛生面の記述が無く、諸兄にお
尋ねする次第であります。
雪彦

  1. http://www.warbirds.jp/ansq/22/B2002170.html
    ここに関連するお話が出ています。
    WW2の時代になると基本的に蒸留装置があり、恐らく飲食、専門の衛生処置用に使った分は随時補充していった物と考えられます。

    ただ決して潤沢ではなく、可能な部分には海水を使っていたのは周知の事実ですね。
    だーくまたー

  2.  過去ログに有りましたか…… 一通り目を通していたのですが、見落としていたようです。申し訳ありません。

     書き込みを拝見した感じからしますと、水が腐る前に備蓄が尽きると言うことでしょうか。
     腐る前に水が尽きるのであれば、保存方法に気を使う必要は無い訳ですね。

    ご回答に感謝します。

    雪彦

  3. 船に積んだ水は普通腐りません。波で揺られるからだそうで、経験があるのは、3年前に積んだ水を飲んだ事があります。大きな船では現在は普通に造水機を搭載しています。一時はイオン交換樹脂のものが大半でしたが、メンテのコストがかかるため、今では以前の電熱式がまた増えているようです。

     それでもPWTの中には防蝕亜鉛が取り付けられていたりしますので、あまり飲用にする船は無いようです。飲用水はミネラルウォーターを積み込んでいる船が多いと思います。私が乗ったことのある商船では風呂は真水でした。(贅沢ですねぇ・・・)漁船はほぼ例外無く海水風呂です。もっとも、風呂があるのは日本船主の船が大半で、それ以外の船ではシャワーだけしか無いのが普通ですが・・・・

    余談ですが、ペルシャ湾で石油掘削リグに勤務した時、週300tくらい水を買っていましたけれど、トン当たり単価でガソリンの方が安かった覚えがあります。ならば、作っちまえばいい、という事で、1ヶ3KWの電熱ヒーターを造水機に4個も増設して、日量3tちょっとの水を作った事がありました。造水量は2倍弱になりましたが、造水機近辺の温度は耐えられない(外気温が45度くらいですから・・・)レベルになりました。メンテは辛かったなぁ・・・
    ちなみにこの掘削リグではシャワー真水、手洗い水真水、トイレの水だけが海水でした。

    PS:すみません、PWTはポッタブル・ウォーター・タンクの事です。
    elebras

  4. 以下ごみ
    >船に積んだ水は普通腐りません。波で揺られるから
    その話、護衛艦に乗っていたとき聞いたことがあります。
    >商船では風呂は真水
    うらやましいです。護衛艦は出港したら海水風呂です。

    造水装置で水作っても足りなくなり、真水管制がかかったこともあります。
    出港するや否や真水の量を%で壁に張り出してましたが。

    やっぱり水に不自由しないのは蒸気艦だけでは?
    Cz75

  5. 申し訳ありません、返事が遅れた事をお詫び致します。

    >船に積んだ水は普通腐りません。波で揺られるから
     初めて耳にしました、揺れで水が腐らなくなるとは……驚きです。
    職業柄、水管内の長期滞水による通称「死水」(しにみず)と言うものと格闘しておりまして、揺れで水が劣化しないのであれば凄いことだと思います。

    >一時はイオン交換樹脂のものが大半でしたが、メンテのコストがかかるため、今では以前の電熱式がまた増えているようです。
     逆浸透膜式から蒸留式の造水機に戻っていると言うのが何とも…… やはり海に携わる方々は合理主義なのですね。

    >うらやましいです。護衛艦は出港したら海水風呂です。
     ラバウルの温泉も海水を混ぜて(と言いますか海水自体が温泉でしたか)いたわけですし、海軍は水に関しては海水と縁が切れませんね。

    >やっぱり水に不自由しないのは蒸気艦だけでは?
     エンジン自体が造水機ですか(;^_^A アセアセ…
    あと、原子力艦も困らなさそうですね。

    ご回答ありがとうございました。

    雪彦

  6. リンクばかりもいかがなものかとも思いましたが、よい例がありましたので張ります。
    雪彦さんの質問のお陰で見つけたサイトです。
    http://aimy.or.tv/book/top_page.html
    58章のところで約一ヶ月駆逐艦が航行した話が出てきますが、水は海水を水に変えるというコメントのみで、心配は食料と重油のみになっています。

    これから見ても、WW2駆逐艦程度の小艦艇でも、恐らく造水量は食料か燃料が尽きるまでは補い続けるだけ作る事が出来ると推定できます。
    エンジンが高温になる缶ですから蒸留装置は付随しているのかもしれませんね。
    だーくまたー

  7. >4
    ごみとおっしゃるスレッドにレスする無粋をお許し願って・・・・

    >造水装置で水作っても足りなくなり、真水管制がかかったこともあります。
    出港するや否や真水の量を%で壁に張り出してましたが。

     私は船では経験しませんでしたが、硫黄島でまいった事があります。入浴(それもシャワー)は週一回、洗濯も同じ・・・・硫黄島の新管制塔関連でしたので、滑走路横断ケーブルを引かねばならず、ピットへ潜ると滝のような汗(地熱でひどいところは80度にも・・・)。
    よれよれの汚い作業服と素敵な臭い・・・・救難隊格納庫近くの「サウナ」とやらも経験せず。
    たった2週間でしたが、中東よりひでぇよ、ってのが感想でした。

    >5
    > 初めて耳にしました、揺れで水が腐らなくなるとは……驚きです。
    職業柄、水管内の長期滞水による通称「死水」(しにみず)と言うものと格闘しておりまして、揺れで水が劣化しないのであれば凄いことだと思います。

     想像ですが、揺れることで酸素が供給されるからではなかろうかと?水腐れの原因は嫌気性細菌の繁殖だというような事を聞いたような・・・・

    > 逆浸透膜式から蒸留式の造水機に戻っていると言うのが何とも…… やはり海に携わる方々は合理主義なのですね。

     といいますか、航海中に浸透膜の予備が切れる事があるのと、入港地によってはえらい高いものになることが原因のようです。それに最近の船では廃熱回収による発電やら、主軸発電やらが多くなってきましたので、造水のためにエネルギーを食われなくなったというのもありそうです。

    >>やっぱり水に不自由しないのは蒸気艦だけでは?
     エンジン自体が造水機ですか(;^_^A アセアセ…
    あと、原子力艦も困らなさそうですね。

     原子力艦はちょっと・・・・2次冷却水でもちと怖い・・・それより電力は有り余るほどあるでしょうから、やはり電熱式ではなかろうかと・・・・。シャワーを浴びたら、夜体が光りだしたなんてのは旧ソ連原潜の伝説にありそうな気が・・・・ 
    elebras

  8. >6
    >雪彦さんの質問のお陰で見つけたサイトです。
     何気ない疑問をお尋ねした事でその様に仰られると、なにやらむず痒いですな(汗
    決して不愉快だと言う意味ではありません、「恐縮の極み」と言う意味です。
    紹介頂いたサイトを早速訪問しました。なかなか興味深い内容が多く、勉強になります。多謝。

    >7
     硫黄島勤務ですか、確かに離島(特に火山性)の場合、水は輸送に頼るか天水しか無い訳で、ある意味洋上艦と同じ環境なのかもしれませんね。

    以下ゴミです

     水資源に困らない国に住んでいるため、ともすれば硫黄島の様な環境が決して特別なのではなく、世界中の各地に似たような場所が有ることを忘れないようにして頂きたいと職業柄良く思います。
     蛇口をひねれば飲用可能な浄水が安価に手に入る国は、世界でも多くは無いのです。(先進国の幾つかぐらいです)

    >原子力艦はちょっと・・・・以下略

     流石に交換機内の水を使うのはいささか無茶かと。(汗
    原子力艦を候補に上げたのは、電力利用による電気分解や電熱式を利用すれば多少容易かなと思ったからです。
     誤解を生じさせる書き込みを謝罪いたします。

    >シャワーを浴びたら、夜体が‥‥略
     本当にありそうで怖いですな。伝説と言うよりも、警句の類でしょうか?
    「某SSBNに乗船すると種無しになるから止めておけ」の様な‥‥ありそうだな(汗


    雪彦

  9. 怖いおぢさんに怒られそうですが、一点だけ。

    > 水資源に困らない国に住んでいるため、ともすれば硫黄島の様な環境が決して特別なのではなく、世界中の各地に似たような場所が有ることを忘れないようにして頂きたいと職業柄良く思います。
     蛇口をひねれば飲用可能な浄水が安価に手に入る国は、世界でも多くは無いのです。(先進国の幾つかぐらいです)

     これにはまったく同感です。これまで渡り歩いた国で、蛇口からの水がそのまま飲める処というのは、本当に稀です。先だって某掲示板でやりあったのですが、イラクでの自衛隊の給水支援が役に立たないと主張する人がいまして・・・日量80tの「安全な」水というものがどういうものなのか、判らないまま書き込んでいるのだろうと思います。
     私の居る国では、年間3千近くの赤ん坊が、「安全な」水が供給されない事で死にます。20リットルで$1.5の水が買えないからです。でも蛇口をひねれば水が出るだけまだ良い方です。高度差千m近い処を毎朝水汲みに行くネパールや、上下水の区別すらはっきりしない、ナイジェリア・ラゴスのスラムなど、世界にはまだたくさんあると思います。

     蛇口をひねれば水が飲める日本を私はこの国で自慢にしています。ハイテクよりも、自動車よりも、いつでも安全な水がある日本が一番の誇りです。
    elebras


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