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第2次世界大戦の潜水艦って、潜望鏡深度のとき、上空の飛行機から透けて見えるということはないのでしょうか。 もしかして、条件によれば、透けて見えるということもあるのでしょうか。 弘田 |
- 時には透けます。
すすむ
- 数年前キティーホークを追いかけていた中国原潜が潜望鏡深度での姿を上空から写真撮影されてますように、海面の状況にはよりますが、潜望鏡深度にいる潜水艦を上空から視認するというのは充分に可能なことです。
なお、第二次大戦中の英海軍の報告によれば、海面の状況によっては60m近く潜っても見える場合があることが報告されています。
大塚好古
- 視点を変えて見てみましょう。
現在においてはダイバーのために海の透明度情報を掲載している所がありますが、例えばサイパンだと15〜50mくらいはあります。
その海域はその程度の深度までは目視で見えると言う事です。
だーくまたー
- 完全記憶モードです。開戦前だったか開戦後だったかは覚えていないのですが、南方海域では日本近海と透明度が全く違い、潜水状態でも航空機からは丸見えになることが分かり、塗装変更の検討のがされたとあったような。
実際塗装変更がなされたかどうかは覚えていません。
富士見町
- http://www.hnn.navy.mil/archives/020802/chicago_080202.htm
アメリカ海軍の原子力潜水艦シカゴですけど、まさに潜望鏡深度です。
たとえもう少し深く潜っていて、ペリスコープの白波が立っていなくても、
これなら上空から姿は丸見えでしょうね。
便利少尉
- HP「第七部 九〇三航空隊」をご一読ください。
http://www.warbirds.jp/senri/
蒼空
- そもそもロス級で潜望鏡深度が50〜60ftくらいですよね。
喫水が30ftくらいでしたから20〜30ftくらいしか沈んでいないわけですかし、
セールは海面から10ft強の高さとして同深度で海面下10〜20ftにセール頭頂が
居るのですよね?見えないとは思えないです。
まして南洋の澄んだ海なら艦体も見えるでしょうね。
5.で便利少尉様が紹介されている写真は綺麗ですね、大きい写真が有れば
壁紙に使いたいくらいです。
ぼけ
- ttp://www.hnn.navy.mil/archives/020802/Images_080202/Orig/USS_Chicago.jpg
GoogleでUSS Chcagodeイメージ検索してみました。
NovemberDachs
- >2,4
定量的な話では無く申し訳無いのですが、第二次大戦中地中海に派遣された英潜水艦が、上空から容易に視認されてしまうので(水深の関係もありますが)塗装をグレー系から、かなり明るいブルー系の色に急遽塗り替えたとの記録があります。
わんために
- 確かでっかい「目」を描いて、お魚さんに偽装した例があったと記憶。
条件によりますが、潜望鏡深度程度ならかなり見えるかと。
勝井
- 潜没潜水艦が飛行機から「見えるか」との質問です。当時の海軍では対潜哨戒に、
主として艦上攻撃機と水上偵察機を使用していました。この機種では真下を見る
ことができません。一定の角度で見るから、他の条件と併せて透視は困難だった
のです。そこで、この欠点を補完するために、東海を開発装備しました。
蒼空
- 海中の物体は、見る角度が一定以下になると水面での全反射により見えなくなります。また、昼間では太陽の角度によっても、見えなくなります。これらの条件以外でしたら、その海域の透明度(普通は30Cm四方の白色板を水中に沈めて、それが見えなくなる深度。太陽南中時から一時間以内くらいの間に北半球なら南向き側で測定)までは、塗装色により見えにくい、見えやすいはありますが、理論的には見えるという事になります。
ちなみに、海水温の高い熱帯の海域では透明度が50mを超える事も珍しくありません。海での最高透明度は記憶モードですが、大西洋のサルガッソ海で、66mと記憶していますが、深度は怪しいです。また、太陽光線は水深550mくらいまで届いているような調査結果があると思います。潜水艦の塗装色は水深の深いところでの運用では黒が一般的ですが、水深の浅い海域では一概に言えないようですね。
elebras
- 潜望鏡深度であれば、飛行機から確実に見えると思った方がよいでしょう。
潜水艦の艦長も認識しているはずです。
普通、潜水艦の天敵は飛行機と言われています。どんな飛行機、たとえ
練習機でも、飛行機が飛んでいると、潜望鏡深度まで上れず、雷撃体勢に入れ
ません。雷撃させないのですから、目的を達成したことになります。
WWIIの時には、連合国、枢軸国にかかわらず潜水艦の喪失には、飛行機
がかなり関係しています。
もちろん、観測方向や太陽の向きで条件は変わるでしょうが、飛行機は速
いので的確に最良な方向に移動できます。海の透明度は問題で、WWIでは
北海の透明度が低く英国の飛行機は、速度の遅さも相俟って苦労したそう
です。しかし、ドイツのUボートを制圧するのには大きく貢献しています。
現在では、レーダーやソナーのような電子的探知法が主ですが、基本的に
水中の潜水艦が見えるという利点は変わらないでしょう。
飛行機