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2913 高角砲などは、旋回や仰角はどのようにやっていたんですか?機銃は人力のハンドルだと分かるのですが、やはり機械の補助があったのでしょうか?
機銃・高角砲とも防弾用の装甲で覆われたものを見ますが、あの場合照準はどこで?
駆逐艦の砲は各自照準はできたのでしょうか?照準用の窓から行ったのですか?
菜葉

  1.  動力は人力の場合も、動力の場合もあります。
     照準は照準窓でやる場合もあればリモートコントロールの場合もあり、射撃指揮装置から方位・仰角等を電気信号で知らされて、それにあわせて動かす事も有ります。
     これは駆逐艦の砲塔や戦艦の主砲でも基本的なところは同じです。
    SUDO

  2. 早速回答ありがとうございます。
     質問が言葉足らずでした。高角砲などの旋回を油圧でやることは解っているんですが、図面のようなものをみても旋回手がハンドルを回して旋回を行っていると思ったんですが、ハンドルを回す=油圧で砲塔が回ると言うのがイメージできないんです、油圧装置自体が液体を筒内に押し込みピストンを押す装置とは解るのですが、それがどのように回転運動になるのか疑問なんです。
    照準窓がどこにあるのかが解らないのと、窓からのぞいて目測で行うのでしょうか?
    駆逐艦用の12.7cm・10cm砲の内部配置などがあるといいんですけど、高角砲の内部配置や機構も知りたいんですがよい資料がないもので。
    菜葉

  3. >2
     どの砲を見ての言葉なのか判らないのでなんともいえませんが。
     高角砲級の場合、動力が落ちた場合や砲架次第で人力旋回もしますので回転ハンドルを儲けている場合は珍しくないです。
     それとは別にペダルやバーで動力制御をする操砲装置が置かれていると思いますよ。
     また照準窓ですが↓
    http://www.warships1.com/Weapons/WNUS_5-38_mk12_Valley_Forge_pic.jpg
     この砲の場合は砲塔側面に出っ張ってるところにペリスコープ式でついてます。
     大和なんかだと↓
    http://www.h5.dion.ne.jp/~g-fleet/yamato36.jpg
     二本の砲身の左にスリット付きの部分がありますね、ここが照準窓です。勿論砲側照準は目測になります。
     資料は学研の太平洋戦記シリーズの各艦艇のなんかが入手性がよいと思います。
    SUDO

  4. 細かいことですが・・・
    >防弾用の装甲
    大型艦の高角砲や駆逐艦の主砲の防盾・砲塔には、機銃弾を防げるほどの板厚はなく、防弾用とはいいにくいのが実態です。大和級の場合は「主砲の爆風避け」、下向き煙突を持つ空母の場合は「煙突の排煙避け」、巡洋艦や駆逐艦の場合は「波浪避け」というのが、むしろ主な目的です。

     主な日本駆逐艦が主砲として装備した50口径3年式12.7cm砲では、艦によって砲塔形状に差異はありますが、だいたいの場合、砲塔に向かって右側に、ちょっと盛り上がったような形状の照準孔が設けられています。秋月級の65口径98式10cm砲のA型砲塔では、砲塔前面の左右両方に照準孔があります。写真などでは蓋が閉じられていることが多いので、パッと見はわかりにくいかもしれませんが・・・。
    つね

  5. >>2.
    油圧シリンダーじゃなくて油圧モーターを使います
    斜板式アキシャルピストンモーターが一般的です ↓
    http://www.crane-club.com/mobile/oil.htm
    http://hamakazuchan.web.infoseek.co.jp/aircraft/what-hydraulic-system.html
    http://www.cema.or.jp/general/system/pdf/2_4_7.pdf
    (油圧じゃなくて水圧かも知れないが構造は同一)
    駄レス国務長官

  6. ゴミレス
    HMS「プリンス・オヴ・ウェールズ」はマレー沖海戦において,第1被雷のため艦後半部が停電に近い状態となり,後部4基の5.25インチ両用砲塔が動力を絶たれ停止しました。その後,砲術科員がロープやチェーンで大汗かいて日本機の方向に砲塔を何とかして旋回させようとしていたそうでので,KGV級の装備していた5.25インチ両用砲塔は人力ではまともに操作できなかったようです。
    Ranchan

  7. もっとゴミレス
    >油圧じゃなくて水圧かも知れないが
    大和の主砲のは水だったんですよね。油だと火事になりやすいからか。
    "hydraulic"という言葉は文字取りには「水力(学)的」だけど実際は「流体力学的」だから。
    機長「ハイドロ全部駄目?」
    Yp

  8. 日本の12.7及び10cm高角砲を前提の話しとして、

    >2
     学研歴史群像太平洋戦史シリーズの「翔鶴型空母」「松型駆逐艦」に操作図説が出ています。
     文字では構造は解かり辛いでしょうから、お勧めです。ただし逆に機械的な細かい部分は解かりません。

    >5補足
     機力操作の場合、射手がハンドルを回すと電動モーターが回り、これで起動油圧モーターを回してオイルが流れます。それを受動油圧モーターで受けて俯仰ギアが動く仕組みです。
     人力操作の場合、クラッチを切り替えて、ハンドルからロッドを介して直接俯仰歯車を回す仕組みに成ってます。

    ガバンダ

  9. 便乗ですみませんが、大和型などで見られるシールド付三連装機銃は、
    旋回動力は、人力でしょうかそれとも↑で書かれています油圧でしょうか。
    裸の機銃が人力なのは知っていますが、シールドがつくと重そうだし、
    当然床ごと回っていると思いますので、教えてください


  10.  25mmは電動です
     電気がだめになった場合は手動ですが...
     裸の連装・3連装にも電動操縦のやつがあります
    セミララ

  11. >8
     機力操作やや訂正。
     電動モーターは常時回転しており、これは俯仰及び旋回起動油圧ポンプに直結しています。起動ポンプは可変斜盤式で構造的に普段はオイルは流れません(5の一番下のURL参照)。射手が俯仰(或いは旋回手が旋回)ハンドルを回すと、傾盤の傾斜角が変化してオイルが流れます。以下、それを受動斜盤ポンプ(モーター)が受けて、俯仰(或いは旋回)ギアを駆動します。

    >9
     シールドは普通の機銃の上からカポッと被せた様な構造なので、床は一緒に回りません。
     シールド自体の重量はローラーで土台のレールが受けているので、動力(電動又は人力)への負担は転がり抵抗のみと成ります。
     軍艦の砲塔より、バスケット無しの戦車の砲塔を想像した方がむしろ近いです。

    ガバンダ


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