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水偵について調べているのですが、「大和級の主砲の衝撃波では内火艇や航空機は壊れてしまうから、艦内に入れるようにした。」と本で読んだのですが、もうひとつの本で「重巡洋艦の主砲の衝撃波でも航空機は壊れてしまいその解決法として、利根型のような航空巡洋艦ができた」という内容も見つけたのですが、航空機や内火艇などはどれほどの衝撃波に耐えられたのでしょうか? 亜美花 |
- http://www.warbirds.jp/ansq/42/D2002136.html
T216
- 重巡洋艦の主砲の衝撃波でも航空機は壊れてしまうのは、模型を見ると
容易に想像できますね。日本の条約型重巡は航空艤装が4番砲塔直前に配
置されているので、4番砲塔で斜め前方の敵を撃つ際にその砲炎が露天繋
止された水偵のすぐ脇を抜ける形になります(特に敵が近距離だとかなり
危険な状態になりますね)。いくら戦艦のと比べて貧弱でもこの距離と角
度では一溜りも無いでしょうね。
それでも長門の3番砲塔と航空艤装の関係よりは……
HCN
- 格納されていない艦載機は砲戦時には破損するものと考えられています。
運用はそれを前提に行われます。
なぜそうなのか、と言えば「本来全数格納すべきものだったが、各艦の現状により改装が困難だった」との説明になります。
BUN
- 妙高型と高雄型重巡には、新造時に搭載機用の格納庫があったのですが(ただし、これも全機格納できるわけではない。)、両型とも改装の際に撤去されました。(迅速な射出のため、露天繋止の方がよいと判断された?)
つね
- これは軍艦の計画時に考えられた艦載機の要目とその後の大型化、全金属製化のギャップによるのでしょう。あくまでも理想は全機格納です。
BUN
- 「最上」は戦時中改装ですから仕方ないとして,利根型重巡洋艦にもうちょっと頑張って欲しかったなあ・・・と。
Ranchan
- 利根型は駄目でも、大淀型になると容積の大きな格納庫が出来ますよね。これも本来の理想を100%満たしていないのですが対照的です。両者の相違を巡洋艦としての役割の違いに求めたくなるのが軍艦ファンの気持ちですが、実際にはその建造時期と海軍内の力関係による部分が大きく影響しています。
BUN
- ふと思ったのですが,軽巡洋艦「大淀」は大型格納庫があるので安定性に欠けるところがあり,捷号作戦での対空戦闘時に高速で急転蛇すると15〜20度位傾斜し,再度水平に復元するまでの時間が結構かかるのでバルジ装着が要望されたと聞いたことがあります。WW2時の日本巡洋艦では大改装されなかった「鳥海」と「大淀」位しか飛行機格納庫を持っていないのは復元性を考慮した面もあったのかなあ・・・と思いますが如何でしょう?
Ranchan
- とても良い指摘だと思います。
航空兵装を担当する航空本部側の要求は艦政本部側から軍艦の船としての性能を圧迫するとの理由で拒否された例が幾つか存在します。大淀も航空兵装計画時には甲板下に格納庫を設ける案も検討されていますが、実現を見たのはあのような格納庫です。
BUN
- 吉田俊雄「戦艦大和・その生と死」(PHP文庫)P34に
海軍技術大佐 であった
松本喜太郎氏からの情報として爆圧の影響について
0.28kgf/m2:ボートを壊す。
0.5〜0.8kgf/m2:飛行機が壊れる
とあります。
と、言う事は、砲戦において、内火艇はまずこわれる。
つまり、砲戦後の内火艇は、放棄されるのが前提であり
その種の用務は、カッターが受け持つ、と考えて良いでしょうか?
無頼庵
- >>無頼庵氏
判っているかもしれませんが蛇足ながら。
その数字は「静水圧」であって、「直接圧」ではない事に留意してください。
sorya
- soryaさん
了解しました。
無頼庵