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議論ボード向きの質問かもしれませんが。 軍艦の主砲塔の換装は、かなりの手間だとは思うのですが、実際問題として、どれくらいの手間(資材、時間等)が掛かるのでしょうか。 例えば、日本で言えば最上級巡洋艦が主砲塔の換装を行っています。知人は、その換装を無駄、といって憚りません。知人に言わせれば、その換装に使う資材や時間を、新しい重巡洋艦の建造に投入したほうが、遥かにましとのことです。主砲塔の換装のためには、ドックが必要であり、そんな資材と時間を費やさなければ、伊吹等の最上改重巡洋艦が太平洋戦争に間に合い、戦争に役立ったというのです。 確かに史実の最上級巡洋艦等、主砲塔の換装には、資材と時間等が必要でしたが、そんな改装を行うよりも新造艦の建造を行うべきなのでしょうか。 山家 |
- 他に工事しなければならない箇所の多かった最上と三隈は少し長めですが、熊野と鈴谷は半年かからずに艦隊に復帰してます。
重巡一隻の建造に3年半ぐらいかかることを思えば、最上型4隻がドックを埋めた合計期間は重巡一隻を建造するにも足りない時間と言えます。これで重巡4隻ゲットですから、軽巡4隻と差し引きしてどちらが有利かは簡単には結論が下せる物では無いでしょう。ましてや資材は大物である砲塔は他艦に流用できたのですから資材面は新規建造とは比較にならないほど少ないと思われます。
よって状況次第でしょう。
SUDO
- 「伊吹」は「マル急計画」による昭和17年4月起工ですから,どちらにしても開戦には間に合いません。また,史実の「伊吹」も昭和18年5月進水し,重巡洋艦として最後まで工事を中断なく進めていたとすれば捷号作戦には間に合ったと言われていますので最上型巡洋艦の主砲換装が原因で重巡「伊吹」が太平洋戦争に間に合わなかったとは言えないと思います。
Ranchan
- どうも、ありがとうございます。知人は、最上級巡洋艦の主砲換装を行うくらいなら、無条約時代になり、巡洋艦の建造数に制限が無い以上、そのままでも最上級は役に立つのだから、新しく建造したほうがいい、と主張するので、質問しました。状況次第ということですね。
山家
- まあ、砲塔の流用だって全部を行った訳ではないので、結果論で言うなら駆逐艦の一隻でも作った方がマシだったろうというのはあると思います。
ですが、戦略単位として考えれば、条約の流れ次第では他国は20糎艦の新規建造は出来ないか、遅れるわけで、この影響はかなりのものがあったと思います。
実際に米国はボルチモア級の追加建造で対抗したわけで、日本は改装にかかったコスト以上の負担を米国に強いることに成功したわけです。
SUDO
- そもそも最上型はロンドン条約失効後の主砲換装を視野に入れて計画されてたワケですから、バーベットやリングサポートなど船体そのものに手を加える(=ドックを長期間占拠する)のは最小限となるように予め配慮されてたのではないでしょうか?!
確かに工期は1年近く掛かった例も有りますケド、全期間ドック入りしてたとも思えませんし、資材と工数はおおむね砲塔重量(排水量の1/10程度か)と比例とすりゃ、4隻合計でも1隻新造の半分以下でしょうし。
あと幾ら「建造数に制限が無い」と云っても、リソースには当然制限が有りますから。
駄レス国務長官
- 重ね重ねありがとうございます。
そういえば、最上級のように主砲換装を予め検討して建造された軍艦は何があるのでしょうか。私としては、最上級位しか思いつかないのですが(利根級は建造中に20cm砲を搭載しています)、他にあるのでしょうか。重ね重ねの質問になりますが、できましたら、よろしくお願いします。
山家
- >6
ドイツの駆逐艦のように、建造時に予定した砲が間に合わず、後日搭載を予定したといったものはあります。
SUDO
- 砲塔の換装に入渠は不要。
原則として、入渠中に重量物の搭載・撤去・移動は行わない。
鉄人68号
- どうも、ありがとうございました。
山家