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すみません、過去ログで、「水漏れ」「シャフト」と検索しましたが、該当するものがないようなので、教えてください。 船には、スクリューのシャフトが付いていますが、あそこから、水漏れがないのでしょうか。 昔、プラモデルを作ったときには、グリスボックスで水漏れを防いでいましたが、実際の船はどうしているのでしょうか。 弘田 |
- 惜しい。
「防水 スクリュー」で出てきますよ。
tackow
- 船体の貫通部には、船尾管(スタンチューブ)というものが付いていて、これが防水の役目を果たしています。
これはゴムとかグリスとか種類があります。
ゴムの場合、ゴムとシャフトの隙間に圧力をかけた海水を入れ、海水の進入を防せぎます。
グリスの場合、グリスが防いでいるのですが、水がポタ・・・・ポタ・・・・と落ちる程度が多そうです。
GO
- 草創期のスクリュー船(まだ機帆船の時代)では、ぬめりの出る木材などを使って軸回りを防水していたとか。
つね
- >つね様
「リグナムバイタ」ですね。
船尾管から水が少々にじみ出る程度が良し、と習いました。
軸の摩擦を軽減し、熱を取るためだそうです。
現実に航海中は「猫の小便程度(っと先輩が言っていた)」に海水が漏れます。
それが軸室底にビルジとして溜まってきたら、ポンプでビルジタンクへ送り、処理します。
定年海士長
- >定年海士長様
手持ちの本には木材の種類まで書いてなかったのですが、「リグナムバイタ」でしたか。
確か中南米原産の非常に重い木材だと記憶してあります。
つね
- 同様な質問の過去ログはこれですね↓
http://www.warbirds.jp/ansq/21/B2001318.html
世界一重く硬い木材として知られるリグナムバイタ(癒瘡木:ハマビシ科)は、摩擦等によって過熱されるとガヤックと呼ばれる樹脂が滲み出てきて潤滑剤の役割を果たす性質があり、船舶のスクリューシャフトのベアリング材として古くから用いられています。
天然では中南米や西インド諸島方面が主な分布域ですが、元々あまり大きくならず成長も遅いため、現在では市場材を大量に供給できる所は少なくなっているとか。代替品としてメープル(サトウカエデ)に油剤を含浸させたもの等があるようです。
ブラック・タロン
- みなさん、ありがとうございます。
ところで、潜水艦のスクリューの防水はどうするのでしょうか。
数百メートル潜ると、水圧で水漏れも激しいのではないですか。
弘田
- ちょっと気になりますんで・・・・
20tくらいまでの船での例ですが、スタンチューブの中にはグリスなどは充填されていません。また「リグナムバイター」はスタンチューブの水密に直接関係していません。普通は長さ30Cmくらい、直径は機関馬力によって違いますが、縦長のドーナッツを縦に二つ割りした形で、スタンチューブ前後に2個、シャフトの長い船ですと真ん中にも一つ入れていました。ベアリングとしての機能もありますが、本来の機能はシャフトのセンタリング保持だったと思います。小さな船ですと入れない場合もあります。
スタンチューブの水密は、主にエンジン側にあるパッキンでしています。綿の角編みロープに油脂を含浸したものを、受け座と押さえ金具(フランジ)で圧迫してシャフトに密着させ水密にします。フランジ(小型船では左右2本のボルト)を締めすぎると、発熱しますし、緩すぎると水が入ります。上でも書かれていますように、ぽたぽた水がたれるくらいに締めていました。また、スクリューに何かが当たったりして、シャフトが曲がったりしますと、水密が崩れてスタンチューブから噴水のように水が噴き出します。
30年前、我が家の漁船での門前の小僧の知識です。潜水艦はどうやってるんでしょうねぇ。今度聞いておきます。
elebras
- >>8.
もっと大きい(WW2くらいまでの外洋を航行する)船だと、スタンチューブの後部内面に、短冊に切った(長さは推進軸外径の2倍程度)リグナムヴァイテLignumvitaeを鳩尾形dove tailの溝にはめ込むなどして保持します。
水は隣接したリグナムヴァイテの隙間を通じてスタンチューブ内に充満しますので、各位仰せのようにエンジン側の填函stuffing boxで水密を図ります。
(エンジン側の軸受は金属面同士)
リグナムヴァイテを使用するのは、潤滑と冷却の他に、砂泥混じりの水でも金属同士よか摩耗が少ないからとのコト。
>シャフトが曲がったりしますと、水密が崩れてスタンチューブから噴水のように水が噴き出します。
マレー沖海戦での英国新型戦艦が至近弾で推進軸が曲がったのにもかかわらず高速運転を続けて水密隔壁が破壊手し、左舷に大傾斜してついに沈没、開戦三日にして東洋艦隊主力が壊滅したのは有名なハナシ。
駄レス国務長官