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「姉妹艦」という言葉は何時から使われていたのでしょうか? また、なぜ「兄弟舟」とかではなく「姉妹」にしたのでしょうか? どなたか教えてください。 ハコテン |
- 後半のみで申し訳ありませんが・・・。
船は女性だからです。戦艦「大和」でも。
Ranchan
- >1
船名の末尾に「丸」を付ける慣習からすると日本人にとって船は男の子とも採れますが
DDかず
- 1>船は女性だからです。
よく聞きますがなぜ女性なのでしょうか?
空母も母(女性)ですね。
p
- >3
ラテン語系の言語(英語、ドイツ語、フランス語などなど)には、名詞に性別があって、何故か「船」は女性名詞なのです。(他にも「海」とかも)英語ではだいぶ名詞の"性"は意味合いが薄れてる(それでも"he"ではなく"she"で受けます)みたいですが、ドイツ語習わされた方はわかると思いますが、徹底的に叩き込まれますよね?
だからではないでしょうか?
何故「船」が女性名詞なのか?これは言語学者ではないので僕はわかりません。(言語学者でもわからないかも)
TAT
- 自己レス
>4
>言語学者でもわからないかも
言語学者の方が見てたら失礼な表現だったかもと思ったので、一応言い訳。
私がドイツ語習った先生は、名詞の性について、なぜそれぞれの名詞がそれぞれの"性"なのか、という意味は明確な由来があるわけではなく、昔からそういうものだったので、そのまま覚えなさい、といわれたので・・・。
もしわかる方がいらっしゃったら、よろしくお願いいたします。
TAT
- 長文失礼
> ラテン語系の言語(英語、ドイツ語、フランス語などなど)
ラテン語系の言語(ローマン語)なのは仏・伊・スペイン・ポルトガルで,英・独はゲルマン系の言語です.
英語は別として,ほとんどのヨーロッパの言語には,格活用という文法上のルールがあり,このルールにしたがって形容詞などに活用が生じます.これらの言語が体系化され,文法が明示的なルールに組織化されたときに、この活用がまったくのランダムではなく,いくつかの系列があることに言語学者たちが気づきました.
その際,主要な活用の系列が,「男」(独語ならMann)に対しての活用,「女」(同Frau)に対する活用,複数のモノを指す名詞にたいする活用,とたまたまちょうど同じだったので,それぞれの活用に対して「男性」「女性」「複数」,さらにこれらに該当しない残りの系列に「中性」とつけたことに由来します.このようにつけたのはつまるところ、“覚えやすいから”“わかり易いから”という以上の理由はないようです.
たとえばドイツ語のSeeは湖の意味のときは男性名詞扱いで,海の意味のときは女性名詞扱いになります.これに一体どんな実体的な根拠を想定すればよいのでしょう? 恣意的なものにすぎないのです.いずれにせよ,それぞれの名詞で指し示されるモノやコトに“男とか女とかの性別的な性質がある”,とかいうことでは全くもって“ない”です.
だいたいにおいて,本来,文法とか言語学とかいうのは,「人々が言語を用いている」という現実に対して,「あと知恵」として体系化をおこなった結果として出てくるもので,こんなものです.「言葉が乱れて」とか何とかいうのは,言語学者の発言とは呼ぶに値しないわけですね.
pierre
- 完全に推測モードですが、
英語で姉妹艦のことはsister shipですので、日本語と英語がそのまま対応しています。日本語の"姉妹艦"という言葉ができて、それが訳されて世界に広まったとは考えにくいので、英語(ラテン語系言語)のsister shipを日本語に直訳したのではないでしょうか?
江戸時代初期から中ごろまでは大艦、軍艦は建造禁止で、幕末にオランダから軍艦購入しようとしたりしているので、幕末から明治初期にかけて、それにあわせて日本語にない言葉を直訳して作ったのでは?
あくまで推測ですが。
TAT
- >7
>6を見る前に書き込んでしまいました。
TAT
- 完全記憶モード
ヒトラーが戦艦が女性なのはけしからんと言って、「彼」と呼ばせるようにした(だったか、そのように要請した)との話を聞いたことがあります。本当だとすれば、気にする人間は気にするのですね。
富士見町
- > 6に自己レス
ハコテンさんには直接の答えになっていませんでしたね,すいません.つまりはヨーロッパで船が女性名詞→女性代名詞(she,sieなど)で指す→ヨーロッパから近代化にともなって海軍をめぐるHow to(?)を輸入する,という系列でしょう.
で,以下ゴミレス.
兄弟舟じゃ演歌になっちゃうってば(笑)
pierre
- ふと思ったのですが、女性である船にビスマルクとかプリンス・オブ・ウェールズなど歴史上の男性の名前をつけるのに抵抗ってなかったんでしょうか。
らいおん
- 「船はどうして女性扱いなのか?」の理由として,
「船はリペイントしたり満艦飾を行うので,人間の女性が化粧したり着飾ったりするのに見立てたのがその起源である」
という説を聞いたことがあります。
でも,この説がどこまで定説かは・・・訊かないで下さい。(^^;>
Ranchan
- >9
ヒトラーが「彼」と呼ばせるようにしたか要請したかと言う話は初耳です。
ただ、カユス・ベッカーの「呪われた海」だったと思うのですが、理由は分からないが「彼」扱い(「彼女」扱いだったかな)されている数少ないフネと言う表現が出てきたと思います。
ドイツ語はさっぱり分からないのですが、大体の艦の定冠詞が女性形なのに、その艦は男性形であったと言うような話であったと思います。
記憶モードの話であり(帰れば本はあるのですが)、あまり参考にはならないかとは思いますが、一応。
hush
- 「巨大戦艦ビスマルク(ブルカルト・フォン・ミュレンハイム=レッヒベルク・著)の中で、リンデマン艦長が「彼」と呼ぶように指示するという場面があるようです(ネット検索なので原本みてません)。
ただ、ドイツ語のWEBではdie Bismarckと読んでおり、der Bismarckとは書いてありませんね。正式なものではないかも知れません。
>13
- 姉妹艦という言葉が使われた最初は「日本国語大辞典」によると、
国木田独歩が「別天地」と言う文章の中で
「松島」以下三隻の姉妹艦は曾(かつ)ては我艦隊の本隊をなし
と、記したのが最初のようです(もっとも、私が見ましたのは第一版ですので、怪しいかも知れません)。
この「別天地」は1905(明治36)年に「軍事界」と言う雑誌に発表されたものだそうです。
この頃、独歩は軍事雑誌を始めて多いに儲け、ようやく生活が安定するとともに文名が上がってくるのですが、これもそういう中で書かれた作品で、日露戦争を扱ったものと思われます(未見)。
日清戦争の時に従軍記者として活躍した(そう言えば、ボーア戦争の時にチャーチルもそれで稼いだとか…ノーベル文学賞を貰うはずだ)独歩ですので、あの時の主力艦だった松島や厳島や橋立がと言う感慨なのでしょう。
英語のシスター・シップが何時頃に発生した言葉か存じませんが、日本語になる時に姉妹艦(船)と訳したのは明治以降でしょう。
ただ、単純にシスターだったから姉妹と訳したかどうかは、若干の疑念を挟む余地があると思われます。
と申しますのは、姉妹語、姉妹校、姉妹編、姉妹都市と言うような姉妹を冠する言葉は思いつくのですが、兄弟を冠する言葉をあまり思いつかないからです。
姉妹艦以外の言葉について、姉妹船も含めて「日本国語大辞典」は初出の用例を載せておりませんし、上記の言葉が欧州において女性形が一般的であるかどうかも存じません。
江戸時代において「兄弟」と言う言葉が、しばしば男色を指し、明治以降、これがタブーとされていったのが原因かも知れませんが、想像に過ぎません。
もちろん、基本は英語がそうだからと言うのでいいかとは思うのですが、天邪鬼的な事を考えましたので、一応、記させていただきます。
>13さま
早速の御対応ありがとうございました。
ただ、“die Bismarck”でネット検索をしてみますと7440件のヒット数があるのに対して、“der Bismarck”でも4720件のヒット数があり、後者の中にも戦艦ビスマルクを指すと思われるものも多くあるようです。
>男性名詞、女性名詞
ヒンズー語でもこの区別があるようですので、これは単数形、複数形の区別と並んでインド・ヨーロッパ語族で共通するものでありましょう。
そして、チュートン(ゲルマン)語系統とラテン(ロマン)語系統の多くの名詞で性別は一緒であるようですので(ドイツ語では母国が父国になるとか言うような例外はありますが)、この区別はかなり昔、たとえば日本で言えば縄文時代あたりに発生したものと思われます。
船の発生は有史以前と思われますが、その最初は丸木舟であろうと思われます。
丸木舟は樹木から作られるわけで、その樹木は大体の言語で女性形でありますので(間違いがあるかもしれません)、船の性別はそれを引きずっているとは考えられないでしょうか。
まして、帆走時代において、船はあでやかなるものであり、女性名詞であるのは当然ではないかと愚考いたしております。
12にお書きになられておられますことは、一般的な説明として流布されているものですが、あえて私説を述べさせていただきました。
また、帆船時代の艦名も11において疑念を呈されておられますようなものはありましたが、それよりも船は女性であると言う認識の方が強かったのではと思っております。
長々と失礼致しました。
hush
- 奥が深いものなのですね・・・大変勉強になりました。
>10 ツッコミありがとうございますw
ハコテン
- >15
hush様
der Bismarckで引っかかるのは主格(主語)ではなく、属各と予各の場合、女性名詞ではderを使うからだと思います。
男性冠詞:der des dem den
女性冠詞:dir der der die
富士見町
- > 15 hushさま
der Bismarckとdie Bismarckの件は > 17 の富士見町さまの書き込まれているとおりです.
> まして、帆走時代において、船はあでやかなるものであり、女性名詞であるのは当然ではないかと愚考いたしております。
6 の繰り返しになりますが名詞の女性・男性は,文法上のルールに対する便宜的命名以上のものでしかありません.それぞれの名詞に対し性別的な属性があるとかないとかいうことによって女性・男性がつく(「はなやかだから女性」)わけではありません.女性名詞の船に男性の名前をつける,というのも同様かと.
pierre
- > 18 書きかけで送信してしまいました.
その続きで言うと,都市が男性名詞扱いになっているロシア語では,兄弟都市という言い方をしますが,ほかの多くのヨーロッパの言語では,都市は女性名詞扱いなので,やはり姉妹都市と言います.また,日本でも(国内の都市間で)兄弟都市という言い方は使われています.
pierre
- 「呪われた海」を調べてみました。
<アトミラール・シェール>−−理由は分からぬが海軍で男性扱いされている艦の一つ、進水式のとき<デア・シェール>(デアは男性の定冠詞)と呼ばれたのだ。他は<ディ・リュッツオ>(ディは女性の定冠詞)<ディ・ビスマルク>なのに−−(下略)
と、ありました(30年近くも前に読んだのに、よく覚えていたなぁと思う)。
「巨大戦艦ビスマルク」の方は、持っていないようなので(買ったと思っていたのですが)、確認は出来ませんでした。
それはともかく、ドイツ海軍の場合、アドミラル・シェーア(どっちが正しいのか知りませんが、とりあえず自分の書き方で表記させていただきます)以外にも男性扱いされていた艦があったようだが、ビスマルクは女性扱いであったと言う事のようです。
富士見町様
>属格と予格
日本語の助詞の様なもののようですね。
ドイツ語ってさっぱりなもので、よくは分からないのですが、derは2種類あるのですか。
御教示多謝であります。
pierre様
単に便宜的につけただけの名称と言うのは理解できます。ただ、cowとox、deerとhindのように雌雄の別をつけるのがヨーロッパの言語の特質と思いましたので、その発生段階において何もなかったのかなと思って書いたのですが、無用の突っ込みだったかなと思っております。
>兄弟都市という言い方
そういう言い方もあるのですね。
実は、他にも兄弟を冠する言葉はあるのですが、一般的ではないと思われます。
15は、文中でも申しましたように、姉妹を冠する方が一般的なのはなぜだろうと言う疑問から天邪鬼的に発想した結果に過ぎません。
忘れていただければ幸甚。
hush
- わたしの高校の先生は英語圏において船は女性名詞であることを前提に
古来日本は船は男性名詞であったと主張されていました。
なぜなら**丸の「まる」とは「麿」の転じたもので
あることを前提に主張されていました。
それから三十年、先生元気かな?
すいません。ごみでした。
wittmann
- ごみっぽいですが丸関連。
男性名称以外として、犬、刀の名前の他に芸者の名前にも「丸」を使う事例がありますので、一概に男とも居えないかも知れません。
(まあ、芸者を、愛するもの、持ち物と考えるような風土も有ったかもしれませんけど。)
船名に「丸」を使い始めたのがいつ頃からなのかが鍵ですね。
だーくまたー
- >22
http://www.funenokagakukan.or.jp/moms/qa/
によれば、「1187年仁和寺の古文書に現れた「坂東丸」が最初といわれて」いるそうです。
hush
- 伝聞シリーズその2
「船や人名の『丸』は『おマル』(要するに和風ポータブルトイレ)から来ている」と聞いた事があります。わざと下品な名前を付け厄除けにするためとか・・・。
以上 ゴミレスでした。
Ranchan
- フネに限らず乗り物は大抵女性名詞です
ココロは「人を体内に宿す」ではないでせうか?!
あと人名を冠したのは、家名(リュツオー、ビスマルクなど)は女性で
アドミラル・何たらとか、サー・ウィンストン・チャーチル(蒸気機関車)など
明確に男性と判るものに限って例外的に男性扱いとすると思われ
駄レス国務長官
- 13様 hush様
「巨大戦艦ビスマルク」には次のように書かれています。
著者ブルカルト・フォン・ミュレンハイム=レッヒベルクが1940年6月にビスマルクへの赴任し、リンデマン艦長に出頭したときに、
「ビスマルクのことを話す祭には、乗務員は男性形代名詞をもって呼びかけるように。このように力強い艦を呼ぶにふさわしい言葉は”彼”であって、”彼女”は似つかわしくない」
と艦長から指示されています。
わいわいぎつね
- わいわいぎつね様
ありがとうございました。
>24
オマル(虎子)の初出は「読本」ですので、江戸時代に発生した語かと思われます。
したがって、23に挙げさして戴いた平安末期の古文書の例や室町時代の「義経記」に「つき丸」と言う船名を考えると、語源説としてはふさわしくないと思われます。
これに対して、麿(ちなみにこの文字は麻呂をくっつけて日本で作った文字です)は、柿本人麻呂などが有名ですが、船名の丸よりずっと早くに存在している語です。
21で御紹介になられた説が語源説の定説となっているのは、この理由によります。
なお、卑名を以って邪を退けると言う考え方は確かにありますが(アイヌ民族のそれが有名ですね)、日本ではあまり例が無いように思われます。
しいて言うのなら、豊臣秀頼の幼名の「おひろい」ですが、これはまた別の考えに由来するものでしょう。
たとえその考えに共通するものがあっても、成人とともに改名するのですから、そのような命名は保護が必要なものに対してだけをするのではないかと思います。
そういたしますと、艦船のようなものについては当てはまらないのではないでしょうか。
hush
- >25
>アドミラル・何たらとか、サー・ウィンストン・チャーチル(蒸気機関車)など
>明確に男性と判るものに限って例外的に男性扱いとすると思われ
これは少なくともアメリカにおいてはありません。
公式ページではありませんが、例えばここでも、艦については明確にsheを用いています。
http://www.hazegray.org/features/ddg81/
アメリカ海軍の空母には男性の政治家の名が付いていますが、公式非公式を問わず、
例外なくsheが用いられています。
便利少尉
- 最初の質問の「兄弟舟」なんだけど、演歌のことでしょ。
あれは、親父の形見で兄弟が所有するということじゃないですか。
弘田
- >20
> <アトミラール・シェール>−−理由は分からぬが海軍で男性扱いされている
> 艦の一つ、進水式のとき<デア・シェール>(デアは男性の定冠詞)と呼ばれた
> のだ。他は<ディ・リュッツオ>(ディは女性の定冠詞)<ディ・ビスマルク>
> なのに−−(下略)
> と、ありました(30年近くも前に読んだのに、よく覚えていたなぁと思う)。
まったくのゴミレスですが、ドイツ語では同じものでも男性/女性が分かれることがあります。
Der Rhein(ライン川) 男性
Der Main(マイン川) 男性
Die Elbe(エルベ川) 女性
Die Donau(ドナウ川) 女性
私のドイツ語の先生(ドイツ人)も「意味は無い。昔からそうなっている」と
言っていました。ですから艦名の場合、元の名前の格に引っ張られる場合と
そうでなく、船だから女性格となる場合があるのではないでしょうか。
コンピュータ用語も結構不可解です。例えばEmailはそのままドイツ語でも
使いますが、名詞形は最近は女性形で落ち着いてきているようです。
ドイツ語の手紙 Briefが男性なんだから。というのとEmailの語感は女性だから
というので議論があったようですが。
ドイツ語の世界では、ドイツ/スイス/オーストリーの文部省かなんかと一番
権威のある辞書の編纂者による委員会があって、新語はある程度新聞とかでの
用法が落ち着くと、そこで検討判断され、辞書に記載されて確定というステップを
たどるようです。
全く関係ない話で申し訳ありませんでした。
けろた
- >4.ラテン語系の言語(英語、ドイツ語、フランス語などなど)には、名詞に性別があって、何故か「船」は女性名詞なのです。
割り込みますが「船」のドイツ語はdas Schiffで中性名詞です。女性名詞ではありません。従って、なぜドイツ語で女性名詞の船に男の名前をつけるの?ではなくて中性なんだから男性定冠詞をつけても、女性扱いしてもそしてもちろん中性扱いしてもいいじゃない。ということになるのですね。
字幕マジ?
- 「〜丸」に関してたまたま手元にあった網野善彦氏の著書によれば、様々な議論がある、としておいた上で「聖俗の境界にあるもの」につけられたのではないか、とあり、例として武器や童名と並んで船をあげておられます。特に男性名詞というわけでもなさそうです。
こてらじ
- 聞きかじりですが・・・・・
日本でも古代から船舶の守護神(守護霊?)は女性だと考える地方もあり、故に
漁船や軍船に女性を乗せることが禁忌である(守護神が嫉妬する恐れがあるから)
とされるケースもありました。船内の神棚に女性の体毛を祭る場合もあったようで
す。船員の世話をする「炊(かしき)」と呼ばれる部署に少年が配置された理由も
女神の歓心を得ようとするものという説もあります。以上すべて記憶モードのため
ソースなし。陪審員各位は記憶にとどめないようお願いします。
バット隊
- 33>言い伝えですが・・・・
漁船の神様「舟魂」(ふなだまと読みます。)は女性ではありません。女性を乗せる禁忌は「穢れ」によるものです。毎月の生理による「血の穢れ」を嫌った(神社などでもあります。)ものです。漁船での禁忌は、女性、四つ足、口笛、梅干しの種を海に捨てる、刃物を落とす、などいろいろあります。また、漁民の家族に妊娠中の女性がいる場合、男児を妊娠しているのか、女児を妊娠しているのかによって、特に大型の魚が捕れる、捕れない、といった「迷信」もあります。面白いのは男児の方が妊娠中は悪い結果になる事が多いことです。
海の神様で明確に女性なのは、ブラジルのマクンバ、カンドンブレーなどで、これはイエマンジャーという名前の女性神です。えらいヤキモチ焼きの神様ですが、毎年元旦に女性が白い装束で海に入れば、処女に戻れるという御利益もあります。(笑)
スペイン語の場合、船そのものは完全に女性というわけじゃ無いように思います。船はBarcoで男性形ですから。当然ですが冠詞もLaではなくElになります。女性冠詞を付けた場合はLa Barcaですが、あまり使われません。
ただし、船の名前に人名を付ける場合、一般には女性名ですね。(例外もあります。特に軍艦。)この辺はポルトガル語でも似たような感じです。
もっとも文法を勉強したわけじゃありませんから、参考程度とお考え頂ければ・・・・
elebras