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いつもお世話になります。 大和型のバイタルパート(でいいんでしたっけ?)の中になぜ装甲の薄い 15.5センチ砲を付けたのでしょうか?。 設計段階で分らないとは思えないのですが。 もし副砲に直撃を受けたばあい、直接弾薬庫に火が回り せっかくの集中防御が何の役にも立たなくなってしまうと思うのですが・・・ 戦闘スタイルが対航空機となり、対空戦闘用の装備を増設しているにもかかわらず、この副砲をそのままにしているのも疑問です。 なんで、ここに装甲の薄い15.5副砲を付けたのでしょうか? そして、なぜ最後まで、撤去しなかったのでしょうか? どなたか教えてください。 p |
- そう簡単に直接火は回らないんです。
砲塔を抜かれても、その砲塔の弾薬庫が爆発しないように工夫する事で対応できる事はWW1のドイツ艦の工夫で証明され、大和の副砲も同様の手立てが講じてあります(多重防火シャッターが付いてます)
実際、大和型では後に更なる防焔処置を加えてますので、副砲被弾から弾薬庫への火災という事態には十分な対処が為されていると考えられます。
これは同種の防火構造をもった日本重巡や独戦艦ビスマルクが砲塔を撃破されながらも弾薬庫爆発に至っていない事からも理解できると思います。
SUDO
- 便乗質問で恐縮ですが・・・。
ユトランド沖海戦の英3巡戦以降で「砲塔回転部に直撃→火薬庫誘爆,轟沈!」となってしまった艦は存在するのでしょうか?(HMS「フッド」轟沈の場合は被弾箇所は「中部から艦尾にかけてのちょうど中点」と聞きますので,砲塔回転部直撃ではないと思うのですが)
Ranchan
- 昨年刊行された、「真相、戦艦大和ノ最後」原 勝洋、KKベストセラーズ、は米軍資料を元にまとめられた労作ですが、懸念されている点、後部副砲塔へ戦闘初期に命中弾があり、火災が発生し、最終的に主砲弾薬庫の誘爆に至った可能性が述べられています。
真相はわかりませんが、主砲に隣接して副砲を配置したことは、大きな設計ミスとして間違い無い所でしょう(他の新戦艦を見てもここまで接近して配置した例は無いようですね)。
わんために
- >3
配置でいうならヴィットリオヴェネトは?
ちなみにビスマルクの副砲弾薬庫も主砲弾薬庫に隣接してます。
他にも同種配置の艦はあるかもしれません。
また舷側配置ですと、船体内バーベットが損傷する確率は中央配置よりも高くなりますし、弾薬庫防御に不足する事にもなります(例えば被雷時に影響を受けやすい)
もしも大和の主砲弾薬庫の爆発があったとしても、それは火災を鎮火できなかったから起こる事です。戦闘初期の被弾から沈没まで何分あったんでしょうね?
つまり副砲の防御問題によって爆発した訳ではなく、ダメージコントロールの失敗と見なすべき事例です。
ちなみに主砲の弾火薬庫の爆発でなくても爆沈はあります。フッドは高角砲か副砲のではないかとも言われてますよね。
つまり、副砲が何処にあっても、それが主砲弾薬庫に隣接していなくても、それはその艦を喪失させる可能性は充分にあるのです。
よって取り得る手段は、可能な限り数を減らし、それを効率よく重防御する事です。多連装砲塔で、もっとも重防御になる主砲区画と共に防御するという手段は、設計ミスと考えるほどの危険性を内包しているのでしょうか?
SUDO
- フッドは ↓ のPart4を参照のコト
http://www.warship.org/no21987.htm
駄レス国務長官
- >5
ありがとうございます。
4吋砲の火薬庫爆発から機関・主砲弾薬庫へと行ったんですね。
SUDO
- >5
「フッド」は主砲火薬庫を直接抜かれたのでは無かったのですね。勉強させて戴きまして有難うございます。
Ranchan