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前回2840番の後にまた疑問が出たので多数質問させていただきます。 1、前回高射装置で指揮をとるのはわかりましたが、敵の飛行機までの距離をどう測ったのでしょうか?(測距儀というのはわかるのですが原理がわかりません) 2、高射砲などは動力は電動油圧だと知りましたが具体的にどのような機構だったのですか? 3、機銃を見ると(25mm)単装では照準器がついていますが、三連装になるとありません、なぜでしょうか? 4、機銃の本体では計測器のようなものは無いように見えますが、個別戦闘の時は照準器を使った目測撃ちしかできなかったんでしょうか? 5、航空機の零戦が搭載した20mm機銃は当たると爆発する徹甲榴弾だと記憶していますが、艦載の25mm機銃は徹甲榴弾だったのでしょうか? 長くなりましたがご回答お願いします。 亜美 |
- 1.左右から同じ目標を見れば、それぞれ見える方位角が変りますよね?
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左 右で極端にいうとこのように角度が変ります。角度が判れば三角関数で距離は判ります。
2.電気モータか、油圧モータを使います。手動や水圧もあります。
電気・油圧モータ動力の構造は、中学高校の教科書でも調べてください。
3.昇順器は3連装でもついてます。円環状ではないだけです。
4.そうです。
5.概ねその認識で構いません。
SUDO
- 2つだけ。
>3.
俯仰手席(左側の席)に照準器付いてますよ。
ルプリエール照準器(プリズムを使った高級品)が照準器に見えなかっただけだと思います。戦艦が主砲を発射する際には取り外して避難したといわれる精密機器です。
日本海軍の場合、大多数の照準器がそうなのでアレなのですが、連装以上の銃座だと、逆に丸いクモの巣状の環状照準器は急造品と言って良いです。
>5.
零戦の九九式20ミリ機銃弾は普通、「焼夷弾」「曳跟弾」「徹甲弾」の交互発射。
九六式25ミリの場合は「普通榴弾」「曳痕榴弾」「時限式曳痕弾」「焼夷榴弾」「徹甲曳痕榴弾」を状況によって組み合わせ。
きん
- 1.
図書館で百科事典から、距離計や測距儀を調べてもらえば理解できると思います
94式高射装置のステレオムービングマーク式(遊標立体視式)まで載っているものは、あまり無いかもしれませんが
3.
3連装にも環型(蜘蛛の巣型)照準器が付いている物があります
それが見えないのは、3.5倍の照準眼鏡(←結構小さいかも)が付いているタイプです
4.
連装、3連装の内、環型照準器の物は、質問中の予想通りです
3.5倍の照準眼鏡が付いている物は、lPR照準器が付いていて、それに(目測による)的機の諸元を入力して狙います
5.
25mmの弾薬は、通常弾・曳痕弾・徹甲弾・焼夷通常弾の4種類
曳痕弾を5発に1発の割合で混ぜたとの事です
セミララ
- 補足とか。
>2.『軍艦メカニズム図鑑「日本の戦艦」下巻』p.132〜p.137
(ISBN4-87687-222-8)に詳しい説明がありますよ。
>3.歴史群像太平洋戦史シリーズNo,23「秋月形駆逐艦」p.128〜p.132
(ISBN4-05-602063-9)に3種類の九六式25ミリ機銃用照準器の説明があります。
敵機が高速になるにつれ、環型照準器の方が評判が良くなってきます。
>5.「重巡 高尾」p.90
(ISBN4-575-47460-6)に私が上記で書き込んだ5種類の弾種が出てたものでして。
ただ、この本については資料的にイマイチだと思っているので、セミララさんの発言と多少食い違いがありますが、自信無いです。
きん
- 大戦中、25ミリ機銃(連装)では、曳跟弾の割合は以下の通りでした(○→通常弾・●→曳跟弾)。
●○○○●○○○●
ちなみに、曳跟弾は有効とはいえ、それを用いた射撃指揮はなかなか難しかったようですね。
tackow
- いまさらですが…
25ミリ機銃の弾種について、一次資料である兵器学教科書の写しを見つけました。
(「ISBN4-584-17088-6」日本海軍艦載兵器大図鑑p.41〜p.43)
これによれば「通常弾」「曳跟通常弾」「曳跟通常弾改一」「曳跟通常弾改二」「曳跟弾」「曳跟弾改一」「曳跟弾改二」「曳跟通常弾二型」「焼夷通常弾」「演習弾」の10種類でした。それぞれの特徴についてはこちらを確認してみて下さい。
ただし曳跟弾の種類に関して、戦艦大和の機銃群指揮官である松本少尉の手記も併せれば、天一号作戦時には上記の他にも2種類以上が存在したようです。
きん