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現用艦は、ステルス的なデザインですが、これってそんなに効果あるんでしょうか。 もし、第2次大戦で現用艦のデザインの艦があったら、水上レーダーなどの、電波兵器に反応しちゃうんでしょうか。 バッツカッチ |
- 電波の波長、距離、出力次第では反応するでしょう。
SUDO
- つーか反応する、しないでいうなら間違いなく反応します。
探知距離が短くなる、とかそういう効果はありますが、
現行艦でも「完全に反応しなくなる」なんてことは考えていません。
まあ、砲兵装主体のWWII艦に現行ステルス・デザインを適用したら
どんな楽しい艦になるやら、考えるだけでお腹いっぱいですが(笑
ちなみに、ステルス・デザインの考えはWWII中にすでにあり、実際の適用例(潜水艦の上構など)もあります。
勝井
- 現代の航海用レーダーは、12.5KWの出力で96海里先の稜線や航空機を探知できます。一方、海上で他の船舶を探知する場合は、地球の曲率がありますから、船の大きさにもよりますが、24海里以上での探知は普通難しいと考えて構わないと思います。
ですから、艦船搭載の高い周波数(Sバンド以上)を使ったレーダーに対してのステルス効果はあまり期待できません。探知距離が長くなりませんから。
被探知機会の減少効果が現われるのは、遠距離で探知する航空機搭載レーダーに対して、と思われます。ですから、前大戦中の艦載レーダーであっても、条件はそう違わないと思われます。
レーダーを扱う側から言わせて頂くと、ステルスデザインの利点は、対艦ミサイルなどの単純なレーダーによる遠距離ロックオン回避に最も効果が大きいように思えます。(レーダー相関が取りにくくなる。)
参考までに、8海里程度でしたら、海面に浮かんでいる空き缶レベルの物標を探知できますし、6海里でゴムボートの引き波、12海里でも3mx25mmの垂直から45度傾斜した短波アンテナ、16海里でSバンドですが、数羽の海鳥など、およそ艦船から比べたら、比較にならないレーダー反射面積の物標を実際に探知している実績があります。(周波数はXバンドです)
多分、一番面白かったのは、6海里の距離で高低差約5Cmの潮汐波を探知したことですかね。最初はなんだか判らなかったんですがね。明日もまたレーダー取り付けで乗船します。憂鬱・・・・
elebras