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第二次大戦時の魚雷は圧縮空気に燃料を吹き込んでできたガスで タービンを回してその軸動力でスクリューを回すと聞いたのですが それで正しいのでしょうか? それでいうと酸素魚雷などはタービン温度が異常に高温になりそうなので 自分の知識が間違っているような気が・・ また電気推進以外の最近の魚雷の機関の作動原理を教えていただければ幸いです。 また、突飛な質問でアレですが・・対水上艦魚雷でシュノーケル式のが ないのは何でなんでしょう? AAMの世界では酸化剤省略で長射程を目指すFMRAAMなどが開発されているのに 解せません。(対魚雷魚雷が開発されていない現在、OTHで発射された超長射程魚雷はイージスといえども迎撃できないはずなので、超長射程の有線魚雷1発のほうが対艦ミサイル8発より、イージスに対して有効に思うのですが・) 八巻 |
- 初めて回答させていただきます。WW2では他国は分かりませんが、日本海軍の魚雷は酸素魚雷を含めピストンエンジンだったと記憶しています。
最近の魚雷にはあまり詳しく無いのですが、対水上艦魚雷でシュノーケル式では、海面の波で安定性悪化、海水を吸って機関停止の可能性大、シュノーケルで航跡が立ち視認発見率上昇とレーダーに映る等の理由で、目標の遥か手前で破壊されてしまうのでは?AAMと魚雷では速度が違い、長射程から撃たれた場合、迎撃の時間的余裕から考えてもAAMの方が有効だと思います。
sieg
- ここの別館「真実一路」にある、SUDOさんの解説はごらんになりましたか?
http://www.warbirds.jp/truth/torpedo.html
http://www.warbirds.jp/truth/torpedo2.html
http://www.warbirds.jp/truth/torpedo3.html
http://www.warbirds.jp/truth/dotukiai.html
kazz
- タービンもレシプロも、他には斜盤機関なんかも用いてます。
そのままだと高温に耐えられないので、燃焼ガスに水を吹いてます。
対魚雷弾は無いのかどうか知りませんが、手立ては幾らでも有ると思うので、魚雷は無敵でもなんでもないです。
19世紀には誘導魚雷(目印の浮きをつけてた)も研究されましたが、目印が敵から見えるので駄目だったということです。
おそらく現代でシュノーケル魚雷を使ったら目立つでしょうね。
またシュノーケルの造波抵抗は結構大きいので、酸化剤をなくして燃料に回しても、そんなに射程は伸びないかもしれません。
また大射程での照準誘導技術が無いことと、シュノーケルは発見されやすいこともマイナスでしょう。
有線誘導だろうがなんだろうが、そんな遠くまで目標は見ないんです。OTHで放つなら、こっちも目標を電探で見ることは出来ません。そして音響はCZですから、それだけで精密な射撃諸元にするのは厳しいわけです。
しかも到達に半時間は最低かかるのですから、とても攻撃発射は出来ないんです。
電探や誘導機を別途用意したら、それが先に食われて誘導不能になるかもしれません。
勿論、例えば対艦ミサイル攻撃で敵が混乱してる時に投入するとかなら大きな成果も期待できますが、その場合は既存の潜水艦と魚雷で中近距離から攻撃しても同じでしょう。
SUDO
- >超長射程魚雷がダメな訳
この下、2659番の質問と回答もよくお読み頂いた方がいいと思います。
同じ様な質問と回答があります、概ねSUDOさんが上で書いて居られる理由と外れる所はありません。
また、大射程での有線誘導についての技術的困難も考慮された方がいいかと思います、イージス艦のレーダー覆域外から命中までに必要なワイヤーの長さは100km台に達します、そのケーブルをどこに収めるというのでしょうか。
ooi
- 日本の魚雷のエンジンは、ただの蒸気ピストン機関で、これを動かすのは燃焼ガスではなく水蒸気です。
と言うのも、まず燃焼室に酸素又は空気を入れ、次に石油を入れると爆発的燃焼を起こします。その瞬間に海水を噴射するのです。燃焼ガスはほぼ二酸化炭素なので、この時に水蒸気に吸収されてしまいます。ですから、正確には二酸化炭素を多く含んだ高温の水蒸気となります。
GO
- SiegさんKazzさんSUDOさんOOIさんGOさん
魚雷の機関についての解説どうも有難うございます。
突飛な質問のほう愚問すみませんでした。
・発見されやすい・中間誘導どうする
の2点で役にたたないということですね
八巻
- >5
横から質問ですみません。
日本軍の魚雷の構造図に清水缶(溜?)とかいうものがあった筈で、私は清水を噴射すると理解していましたが、海水を噴射するのでしょうか。
酸素魚雷はあまり構造図が公表されていなかったので違うのかも知れませんが。
toyo
- >#7
93式魚雷、95式魚雷から海水噴射です
それ以前は清水噴射で、清水タンクを備えています
セミララ
- 日本海軍の酸素魚雷では、燃焼ガスの温度が高く大量の水が必要になるので、魚雷内に水タンクを設けるのを止め、海水を取り入れて使うようになりました。
(N)
- >9
いや、酸素魚雷以前の試製魚雷で清水タンクを廃止して海水を用いる事で魚雷内容積の節約をやってますので、酸素魚雷だからというわけではありません。
また水の使用量は発生熱量と概ね比例しますが、90式魚雷と93式魚雷で、図体と速度が変らないわけですから、馬力は同じぐらい、よって時間あたりの水使用量も同じぐらいになります。
SUDO