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地方隊のDD、DEの艦橋の上にOAX−1という暗視装置が 搭載されているのですが、護衛艦隊所属艦にはこれに相当する ような装備はあるのでしょうか? はつゆき型には写真で見る限り付いていないようですが これにも何か理由があるのでしようか? OAX−1について書いてある文献がありましたら教えてください。 とらにい |
- 御存知かと思われますが、OAX−1及び1B(以下OAX)の装備艦艇は基本的に「いしかり」「ゆうばり」「あぶくま」等の地方隊専用護衛艦か、地方隊に落ちてから間のあった「くも」クラスです。(「つき」クラスや「ちくご」型は未装備のままでした)
また、「はやぶさ」型ミサイル艇にはOAX−2が搭載されています。
>護衛艦隊所属艦にはこれに相当するような装備はあるのでしょうか?
護衛艦隊所属艦艇にはOAXは元より、これに類する装置は搭載していません。艦隊用護衛艦であった「はつゆき」型も然り。
これはOAXが主として、有事の際の沿岸防備や、地方隊の平時の任務の一つ(国際海峡を通峡する対象国船舶の監視行動や、演習海域付近及びその他特定海域の船舶の往来に関する資料収集)において、夜間情報収集能力を向上させることを目的に装備されているものだからです。
艦隊所属艦艇が、この種の任務に就くことは皆無ではありませんが、ほとんどないと考えていいでしょう。
OAXそのものも、FCS等とは全く連接されていない独立したシステムなので、先年の奄美沖での工作船事案の際、巡視船が見せたような「IR暗視画像で精密射撃!」なんて芸当はできません。操作も完全に手動です。それでも、解像度はあれくらいはありますから、エンジンや重要区画が何処にあるか、甲板上にいる乗組員が何か持ってるか、という程度のことは判りますが・・・。
以上のことから、夜間にあまり他の船をジロジロ見る機会が少ない艦隊所属艦には、OAXその他暗視装置は(海上自衛隊的に)無くてもいい、若しくは無くても支障が無いのではないかと思います。
>はつゆき型には写真で見る限り付いていないようですが・・・
確かにありません。地方隊に落ちた以上、あった方が良いように思われますが・・・。見た感じ、露天甲板、艦橋及びCICにあまり余裕スペースが無いようですし、予算の都合もあることでしょう。
そして何より、近年の海上自衛隊が、OPINT(光学情報)よりも、COMINT(通信情報)、ELINT(電子情報)をより重視しているようなのので、「要らない」と判断しているのかもしれません。
しかし、「はやぶさ」型のOAX−2は、FCS−2−31と連接されている(らしい)ので、将来、FCSの副次センサーとして、この種の装置が搭載されることは否定できないでしょう。
>OAX−1について書いてある文献
わかりません。お役に立てず、申し訳ありません。
FDMRD
- >余談
>OAX−2
護衛艦隊所属艦ではありませんが、試験艦「あすか」に装備されているようです、形式は忘れたんですが、テスト用との事でしたので、多分最新モデルのOAX−2なんでしょう。
ooi
- FDMRD様、ooi様
貴重な情報有り難う御座います。
以前、一般公開されていたDEに搭載されていたのを
見てから気になっていたので助かりました。
とらにい