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以前、陸軍船舶について皆様にご教授いただきましたが、また疑問が出てきたので、質問させていただきます。 @書籍やサイトによって「山汐丸」の同型艦に「千草丸」と「千種丸」と違う名称がでてきますが、どちらが正しいのでしょうか。 Aその以前お聞きした時、GOさんに「にぎつ丸やときつ丸は航空儀装をしていない」と教わったのですが、多くの書籍やホームページには「にぎつ丸(ときつ丸)は未完成で解体されたが、秋津丸(熊野丸)と同じように小型機を搭載できた」とあります、なぜでしょうか。 B陸軍ではなく海軍なのですが、手持ちの学研「航空母艦」には、「しまね丸型」同型船の「大瀧山丸(滝ですよね)」の他「大邱丸」があるとあります。この「大邱丸」というのが、他の書籍やホームページを探しても見つかりません、一体なんなのでしょうか・ C航空戦艦「伊勢」「日向」は「航空母艦」として扱うことはできるのでしょうか。 学研の「航空母艦」は、古い資料なので、信憑性が低いような気がします。 どうかご教授お願い致します。長い文章申し訳ありません。 第八六七艦隊 |
- 1.特2TL船2番船は「千種丸」です。
2TL29番船、船主日本郵船、所属大洋漁業、建造三菱造船
「日本・油槽船列伝」より
2.「にぎつ丸」は商船型舟艇母船として完成しています。あきつ丸の影響が 強いのではないでしょうか。
「ときつ丸」は船台上で建造中止となり、戦後石炭炊き貨物船として完成 しました。ときつ丸が戦中にどこまで完成していたかは不明です。
3.「大邱丸」は1TL最終船ですね。これが特1TLの可能性はないでしょ う。なぜなら特TLは1TL/2TL各2隻を改造する事に決定していま したし、その後は3TLそして4TLへ移行していく予定でしたから。
詳細は「戦時造船史」をご覧下さい。
GO
- 「航空母艦」とは「航空機を搭載することを第一として設計され,搭載機の発着艦ができる構造を持つもの」をいいます。航空戦艦「伊勢」「日向」には着艦が出来ないので彼女たちは「航空母艦」ではありません。
Ranchan
- >2
それは条約に於ける「航空母艦」の定義ですがな。
無条約の時期に於ては、その国が「航空母艦」と呼べば、その国ではそれが航空母艦です(例えば若宮とか)
よって伊勢・日向は日本海軍が戦艦に類別してるので「航空母艦ではない」となります。
SUDO
- >3
一応「『航空母艦』とは普通こういう概念・特徴を持つ艦のことである」という意味で書いたつもりですが・・・。「航空母艦と普通に言う場合,それは大抵こういう特徴を持つ艦である」という共通認識や定義は皆様とお話しする上でも持てないのでしょうか?
Ranchan
- みなさんどうもありがとうございます。
学研「航空母艦」ではなく
小学館「航空母艦」でした。
もうしわけありません。
早く自分で調べることができるようになるたいです。
本屋・図書館をもっと探して見ることにします。
第八六七艦隊
- あ、それから、その「千種丸」の読みは「ちだねまる」でいいんでしょうか?
また、飛行甲板は備えて(計画)いたのでしょうか?
第八六七艦隊
- 「ちぐさ」と読んでください。
勝井
- 千種とかいてちぐさですか、確かに「ちぐさ」と打って変換すると「千種」って出ますね。有難う御座います。
飛行甲板のほうはどうなのでしょうか?
第八六七艦隊
- >4
ご自身の個人的な主観に基く定義を否定するつもりはありませんが、それを普遍的なもの若しくは共通ベースにするのは、個人のページもしくはコンテンツでなさってください。
ここは個人の主張をする場所ではありません。
SUDO
- >。「航空母艦と普通に言う場合,それは大抵こういう特徴を持つ艦である」という共通認識や定義は皆様とお話しする上でも持てないのでしょうか?
改造後の伊勢型が空母であるかないか、との問題と何の関係があるのでしょうか。
一般に空母がどのような機能と設備を備えた軍艦であるか、という問題と伊勢、日向が「空母として扱われたか否か」は別の話です。更に言えばそのような常識があるからこそ、こういった疑問が発生する訳ですから問題は個別の艦にまつわる事実関係であって、あれこれ自分個人の認識を述べても仕方がありません。
伊勢型は空母なのか否か、についての答としては軍艦としての類別上は母艦ではなく一般の搭載艦であり、一つの答えとしてはNOなのですが、運用上、大きな攻撃力を持つ伊勢、日向両艦を空母と並ぶものとして扱う場合がありますので、もう一方の見地からはYESでもあります。
伊勢型とは逆に航空母艦としての常識的形態を備えながらも航空母艦ではない船としては上に挙げられたようなTL船改造型がありますが、これらは制式の航空母艦ではないものの、例えば横須賀航空隊等で「陸軍空母、東京湾で行動中につき注意」といった通報が回ることがありました。伊勢型のように類別上、空母でない艦を機能面から空母同様として扱う場合もあったと同時に、TL船のように類別上、空母でないものを形態を根拠に空母と呼ぶ場合もあったということですね。
BUN
- >10
済みません,私は質問4.の意味は「伊勢型航空戦艦は艦の構造として『航空母艦』の条件を満たした艦であるか?」と解釈しており,「日本海軍は伊勢型航空戦艦を『航空母艦』として分類していたか?」とは思っていませんでした。
ですから「ある艦が航空母艦と呼ばれる条件とは何か?」に拘っておりました。ちょっとそこに行き違いが在ったようですね。お騒がせして申し訳ありません。
もちろん「日本海軍は伊勢型航空戦艦を航空母艦と分類していたか?」なら「彼女たちは戦艦に分類されているので航空母艦ではありません」とのSUDO様のご回答に異議はありません。
Ranchan
- SUDOさんが指摘しているのは「伊勢型航空戦艦は艦の構造として『航空母艦』の条件を満たした艦であるか?」という認識自体がおかしいのではないか、ということです。航空母艦の条件といったものを「これこれこのような機能と設備を持つ軍艦」といったように明文化した規定を日本海軍は持っていないのです。若宮の例は極端な話ですが、そんな話もあり得るだろう、ということです。
BUN
- >12
誤解しないで頂きたいのですが,私は「『日本海軍が』(または『軍縮条約では』)どう航空母艦の条件を定義していたか?」と申したことはないのです。「今の世間一般では航空母艦をこう表現しています」程度のお話です。
「広辞苑」などの辞書で「航空母艦」を引かれてみると私の申したい事はお分かりかと思います。
(「辞書に書いているから正しい」と言いたい訳ではありません。あくまで「世間一般ではこう認識されているだろうという基準」と思っています)
Ranchan
- だから、その世間一般の常識とやらで伊勢型を論じてもあんまり意味は無いし、かえって間違いますよ、という話です。上に書いた通り、伊勢型は空母に準ずる、と評しても別に大きな間違いではないのです。
BUN
- だから、最初に書いたように、当の海軍が何と呼んだか、若しくは国際的な条約等で何と定義したかで定まる問題であって、当事者以外が「あれは空母だ」とか「空母じゃない」と言った所で普遍的でも何でも無いのです。
今度のDDHや、ソ連のグズネツォフを、多くの人が空母だと言うのは構わないし、それで宜しいでしょうが「あれは空母なのですか?」と問われたら「当事者は違うといってます」というのが、ごく普通の返答であり「個人的な主観としては空母としても良いと思います」とかと続けるが、概ね正しいというか問題の無いレスになるのではないでしょうか。
SUDO
- >14,15
一晩考えましたが,確かに条約等で定めないと仕方ないお話ですね。お騒がせして済みませんでした。
Ranchan
- 福井静夫氏の「日本特設艦船物語」では特1TLとして、「しまね丸」「大瀧山丸」の他に「大邱丸」「大社丸(未起工)」の記載があります。また、海軍省作成の「建造中水上艦艇主要要目及特徴一覧表」に特1TLについて隻数7の記述がありました。※摘要欄には海軍 特1TL×?(判読できず)特3TL×1 陸軍 特2TL×2、の記載。これは特1TL・特2TL各2隻に落ち着くまでに、そういう計画もあった、ということなのでしょうか?
KZY
- >8
千種丸には飛行甲板が装着されています。
と言うのも、米海軍作成「日本海軍艦艇識別表ONI−222J」の中に、三菱横浜造船で建造中の特2TLの航空写真があり、それには2隻がほぼ完成状態で写っています。
GO
- 19年11月の段階では、軍令部は空母兼油槽船を15隻要求、川崎造船で建造中の1TL14番船と16番船を空母改造へ追加、三菱長崎の4TL1番船を空母に改造の計画、20年度計画で4TL中適当量を空母へ改造する計画がありました。
また、艦本は全4TLを空母への改造を前提に優速化し、空母改造用に設計しました。
そして三菱長崎の3TLをならべく早く4TLへ移行、年間12〜18隻竣工を計画、川崎造船の1TLもならべく早く4TLへ移行、1TLの半数を空母へ改造、年間8隻竣工を計画していたそうです。
GO