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過去に質問済でしたらゴメンナサイ 戦闘機がミサイルを打つ時「ロックオン」してから発射するのは分かるのですが、機銃を打つ時も「ロックオン」してから発砲しているように見えます。 映画とかアニメで観かけましたが、理由が分かりません。 これはどんな理由があるのでしょうか? よろしくお願いいたします。 ひよっ子 |
- ロックオンとは、センサー(レーダーなど)で、目標を連続的に追尾して情報を得る状態にすることです。
目標の位置を正確に予測して有効な攻撃を行うために、使用する武装の種類にかかわらず、ロックオンは行われます。
(N)
- 銃弾は撃ってすぐ目標に届くわけではありません。一定の時間後に到達します。
目標が止まっていれば「十字に入れて引き金を引く」だけで弾は当たるでしょうが、動いている目標に対しては、その距離と速度に応じた未来位置に向かって弾を撃ち出さなければ当たりません。
航空射撃においては、これを見越し射撃あるいは偏差射撃(Deflection shooting)と呼び、その為に必要となる照準補正の度合いを見越し角あるいは偏差角(Deflection Angle)と帯びます。
近代戦闘機の機銃照準器には見越し角を算出して補正照準位置を表示する機能がありますが、正しい見越し角算出のために目標との距離・相対移動速度を得る必要があります。このためにレーダー測定が用いられ、レーダー測定のためにロックオンが必要となっています。
ただし敵機が近距離で激しい機動を繰り返した場合、しばしばロックオンが外れ補正機能が使用不能となり、昔ながらの目測による見越し射撃が必要になることもあります。F−16などの照準器にはこれをサポートするため、ロックオンを必要としないスナップショット(Snapshot)・モードという射撃法も備えたものもあります。
ささき
- 航空機に固有の武装、つまり今回論点になる機銃やバルカンのことですが、大体朝鮮戦争前後(F-86セイバー辺りでしょうか)まではボタンを押すことで状況に関わらず機銃を発射することが出来ました。
現代の飛行機が発射できるか発射できないかという事は>>1と>>2の方が書いてくれてる通りです。
恐らく理由については弾丸の無駄遣い云々なんでしょうかね・・・F-104を皮切りに現代でも使われている20mm「バルカン」砲は装弾数900発前後で秒間100発発射なのでいつでも発射できる状態にしてしまうとあっという間に弾が切れてしまうと言うのもあると思います。
質問の趣旨と外れて申し訳ないのですが対地目標攻撃のときはロックオンしていたら多くの目標を同時に破壊したりすることが出来ないのでA-10の30mmアヴェンジャーなんかはいつでも発射できるようになっている・・・・はずです。
コンボラ
- >3コンボラ様
すみません、ちょっと回答の意図が掴みかねるのですが・・・・
基本的に、今も昔もトリガーを引けば弾は出ると思いますよ。
ただ正確な射撃を行なう為には>1.>2.の通りレーダー等によるロックオンが不可欠と言う事です。
ガンのオーバーヒート防止等の理由で、1バーストの射弾数にリミットが掛けられている場合はあるようですが、ロックオンの有無と射撃の可否とは無関係と思います。
あとミサイル全盛の現代の空中戦では、有効なガン射撃を行なう状況自体が非常に稀な機会でしょうから、実際には命中弾の可能性がある限りありったけの弾を射ち込むようです。
以上、横から失礼致しました。
にわとり
- >3. EF-2000 のフライトシミュレータには、ピパーと目標が重なったとき自動的に射撃する「AUTO GUN MODE」というものが備えられていましたが、実機にそういう機能があるかは分りません。
いずれにせよ、戦闘機の機銃には領空侵犯機などに対し威嚇射撃を行なう任務も期待されているため、「ロックオンしなければ弾が出ない」という事はないと思います。
ささき
- F-15の例ですと、GUN発射は以下の通りです。
1.機体の外からセイフティプラグが抜かれていること。
2.PACS(MSIP機用)/ACS(在来機用)のマスターアームスイッチがONになっていること。
3.ランディングギア・レバーがギア格納位置になっていること。
4.トリガーを2ノッチ引くこと(1段目はガンカメラ作動)
AP1