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航空機用ディーゼル燃料について質問です。 自動車用に用いられる軽油の場合、気温が−10度ぐらいになると凍結してしまいます(東北・北海道等の寒冷地では凍結を防ぐため、冬季には3号軽油が用いられるのは知っています)。 高空では気温が低下するため、自動車と同じ燃料では凍結してしまいそうな気がするのですが、ユンカース等実用化された航空機用ディーゼルエンジンに用いられた燃料の性状・要求性能はどのようなものだったのでしょうか? おうる |
- 米、ASTM No.1-D
硫黄 0.5%
灰分 0.01%
水分 0.05%
引火点 摂氏37.8度
流動点 摂氏-17.7度
蒸留特性 終点 摂氏310度
セタン値 50
と、-17.7度でも流動性を持つ事とされてます。
また当時の日本の規格では1号軽油が-16度、2号が-18度となっており、相応の低温性はあったようです。
SUDO
- 回答ありがとうございます。
標準大気では地上でセ氏15度、高度4000mでセ氏−11度、高度6000mでセ氏−24度となり、当然冬季はもっと温度が低くなると思います。使用燃料の流動点がセ氏−18度として飛行中に燃料タンク凍結することはなかったのでしょうか?
ディーゼルの場合、燃料ポンプで一度圧縮されて温まった燃料が燃料タンクに戻ってくるので、ある程度はタンク内の温度は温まるかもしれませんが・・・
おうる
- ええ、私も高度上げたらどーすんだろうとは思ったのですが、特別に燃料の保温等の対処もしていないようで、まだ実用面をきちんと踏み込んでは居ないようですね。
ただ、戦前時の飛行機は与圧してないのが普通ですから、軍用機以外は高度を上げるという事もあまりなかったのかもしれません。
SUDO