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空冷星型エンジンには、6気筒や副列12気筒がゼロではないようですが、少ないですね。 それは、7気筒や9気筒の様に、多気筒にした方が、出力的には有利でしょうし、正面の面積的にも有効に使えるかもしれません。 しかし、コストや重量、信頼性、作り易さ、整備性と言った所で、バランス的に成立しないものではないのでは?と思います。 作られない、少ないのには、ちゃんとした理由があるはずです。 ご存知の方は、教えていただけませんか。 青江 |
- 4ストロークエンジンの星型では、点火順序の関係で、1列が奇数のエンジンが普通です。
kazz
- このサイトの『参考資料』のところにある『星型エンジンの構造』をまず一読されることをお勧めします。
http://www.warbirds.jp/kakuki/sanko/hosigata1.htm
おうる
- 早速のお答え有難うございます。
ですが、六気筒12気筒では、余り説得力はありません。
最も基本的星型三気筒エンジンの対向化と考えればよいからです。
水平対向エンジンなど一般的に成立してるので、複雑化で何か在るのかもとは思いますが、
基本的に特別な問題とは、考えにくいからです。
青江
- >3.
水平対向エンジンの対になっているシリンダー同士というのは、コンロッドとクランクシャフトのクランク分オフセットしてます。綺麗に正対しているわけではありません。
できれば星型エンジンの側方視断面図と水平対向エンジンの断面図を比べてください。水平対向2気筒エンジンは2列星型2気筒エンジンとほとんど同じ存在だと理解できると思います。
1列星型3気筒を対向化させて6気筒にすると自然に2列星型6気筒になります。1列星型6気筒にはなりません。
おうる
- お話は理解できると思います。
ですが、若干のオフセットで殆ど副列でも実質4列でも、何が問題になるのですか?
青江
- 循環論法めいてますが、単列6気筒だとか複列12気筒と
名乗れなくなるという問題があると思います。
SADA
- 空冷星型エンジンには、6気筒や副列12気筒がゼロではないようですが、少ないですね。
それは、7気筒や9気筒の様に、多気筒にした方が、出力的には有利でしょうし、正面の面積的にも有効に使えるかもしれません。
しかし、コストや重量、信頼性、作り易さ、整備性と言った所で、バランス的に成立しないものではないのでは?と思います。
作られない、少ないのには、ちゃんとした理由があるはずです。
ご存知の方は、教えていただけませんか。
例え
>コストや重量、信頼性、作り易さ、整備性と言った所で、バランス的に成立しないものではない
という条件を満たしたとしても、
>7気筒や9気筒の様に、多気筒にした方が、出力的には有利でしょうし、正面の面積的にも有効に使える
のでしたら、
>6気筒や副列12気筒
にする意味が無いのでは?
それに
>コストや重量、信頼性、作り易さ、整備性
に関しては、数十年に亘る技術の蓄積がある以上、
>7気筒や9気筒
が、圧倒的に有利です
セミララ
- 6気筒星型は3気筒の対向とは意味が違います。一つのクランク角を共有するピストン全てが4サイクル、つまり2回転で等ピッチに点火を連続させるために必要なのが、奇数のシリンダです。
APOC
- >5
もし、コンロッドのオフセットとシリンダのバンク角オフセットを重ねて星型エンジン状にしたとしても、それはあくまで水平対抗エンジンにねじりというかひねりを加えたものという分類になるでしょう。
画然と180度バンクのV型エンジンと水平対抗エンジンが区別されるのと同じようにです。
星型エンジンに分類される構造である以上、それは「若干のオフセット」ではなく複列化になります。
星型エンジンの構造で偶数気筒単列にするには、2ストロークにするしかありません。但し、複列であれば偶数X偶数でも16気筒(8気筒X8気筒)のブリストル・ハイドラ(Hydra)のように爆発順序に逃げ道を作ることができます。
まなかじ
- #7の上5行は、青江さんの質問文そのままです
推敲ミスによる削除忘れです
>#9 まなかじさん
>複列であれば偶数X偶数でも16気筒(8気筒X8気筒)のブリストル・ハイドラ(Hydra)のように爆発順序に逃げ道を作ることができます。
爆発順序に逃げ道を作るとは、どういう事でしょうか?
セミララ
- もう一つ、シリンダに番号付けると6気筒の場合、普通の計算では1と3と5しか点火しないことになりますけど、
圧縮の上死点付近でしか点火は出来ないし意味無いのですから、
他の2,4,6のシリンダは、1,3,5の点火の180度か+360度の場所で点火ということに決まってしまいます。
基本的に、1、5、3、1の順に点火されていく訳ですが、それにあわせて点火する機構に、どのような問題があるのですか?
青江
- >10
http://www.enginehistory.org/bristol_hydra.htm
より
http://www.enginehistory.org/ModelEngines/Perkins/Hydra/HydraDwgs/HydraFO.jpg
まなかじ
- >11
それぞれのシリンダが上死点に来るクランクの角度はどうなるかというと、こうなるんです。
1番;0-360-720-1080
2番:60-420-780
3番:120-480-840
4番:180-540-900
5番:240-600-960
6番:300-660-1020
4ストロークエンジンは2回転で1度の点火なので、仮に1-5-3を2回転で1度ずつ点火させると1番0-5番240-3番480-1番720と240度ずつに点火しますから、これは綺麗に星型として成立します。
しかし、この間に2-4-6番シリンダが120-360-600-840で上死点に入りますか? 入らないですよね。ですから成立しないのです。
SUDO
- >#12 まなかじさん
まなかじさんの仰る、
>爆発順序に逃げ道を作る
という事が理解できました
セミララ