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5175 太平洋戦争中、日本には空中爆雷という
物があったそうですが,他国でも同じ
ような物があったのでしょうか?
また、なぜ前線で少数使用されただけ
だったのでしょうか?
YA

  1. 質問の兵器はタ弾、もしくは三号爆弾のことだと思います。
    もともとは対戦車用として開発された成型炸薬弾を、小型にして集束爆弾(地上攻撃用)としたものです。これを空中で爆発させたら対重爆用として効果があるのでは?と試されたようですが、B-29の上空から投下し、しかも適切な位置で爆発させることは難しく、結局多用されることはなかったようです。

    他国云々に関しては、成型炸薬弾の原理自体はドイツから来たものですが、ドイツが空中爆弾として使用したことがあるか否かは存じません。

    富士見町

  2. もしかして、7cm阻塞弾発射機の事では無いでしょうか?
    もしそうでしたら、陸奥屋様の所に説明が有ります。
    子豚

  3.  ゴミですが。海軍の三号爆弾は成型炸薬弾でありません。これの3番の場合は黄燐含む20g弾子200個を放出するだけです。タコ足爆弾と呼ばれ、米機の上で炸裂する写真が有名です。
     
     
     


    4式射撃装置

  4. >海軍の三号爆弾は成型炸薬弾でありません。
    訂正ありがとうございます。

    話は変わりますが、空中爆弾用の光学式近接信管を、大阪大学の教授が中心となって研究していた旨を読んだ記憶があるのですが、手元に資料がありません。
    富士見町

  5. >ドイツが空中爆弾として使用したことがあるか否かは存じません。
    富士見町様、ドイツでは、250キロ爆弾に時限信管?を取り付けてB17の上空から投下するという戦法を使ったそうですよ。
    ただ、日本の3号爆弾と同じでよほどうまいタイミングで投下しないと思ったような戦果に結びつかないため、後に28cmロケット弾に変わったと聞いております。
    空中爆弾について知りたければ、↓の本が良いでしょう。

    「空対空爆撃戦隊」ハインツ・クノーケ著 梅本弘訳 大日本絵画社刊
    一撃離脱

  6. 富士見町様。「彗星」夜襲隊(渡辺洋二著:朝日ソノラマ)の116〜11
    7頁に三十一号光電管爆弾の記述が有りますので、これのことではないかと
    思います。

    「簡単に言えば爆弾自体が下方に光を発しながら落下し、地上からの反射光
    が一定以上の強さになると、これに感応して信管が作動、爆発する機構
    だ。」以下、詳細な解説が記述されてます。

    備後ピート

  7. 三一号有眼爆弾は地表すれすれで爆発させて、駐機中の機体を破壊する目論見に基づいたものです。空対空用法ではありません。


  8. 片様。訂正有難うございます。おっしゃる通りです。

    上記117頁に「下にぶ厚い雲があると発射光を反射するので、誤爆につながった」の記述があるので早合点してしまいました。

    ちなみに「炸裂高度は20メートルに設定するのが普通だった」とまで書いてありました。トホホ…。
    備後ピート

  9. >他国でも同じような物があったのでしょうか?
    英海軍は UP(Unrotated Projector:意訳すると非旋転投射弾?) と呼ばれる艦対空用ロケット弾を二次大戦の初期に短期間使用していました。

    http://www.navweaps.com/Weapons/WNBR_UP.htm

    ロケットで打ち出して高度約 300m で炸裂、パラシュートから 122m のワイヤーで 238g の弾頭を吊下げて雷撃機を引っ掛けようとするものでした。
    しかし来襲する敵機を阻止する為の適切な位置・時間にパラシュートを送り出すのは極めて難しく、せっかく作った弾幕も自らの機動や風によっていとも簡単に無効化してしまい(最悪、弾幕が自艦に戻ってくることも)、再装填には時間がかかり、積載された予備弾は誘爆の危険が高い(上記ページではフッド爆沈の原因の一つとされています)など、アイデア倒れの珍兵器だったようです。
    ささき


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