5169 |
He219とかの夜間戦闘機の機首にあるアンテナは斜めに傾いていますが、あれには何か意味があるのでしょうか。 ブルーオイスター |
- 直接の回答ではありませんが、SN-2のアンテナが斜めになるのはリヒレンシタインBC-1
との併用期間が終り、SN-2の単独運用になる時期にかぎられているようです。
大戦最末期の機体を識別する一つの手ががりです。
斜めになるはJu-88 Me110 He219などです。なぜかDo217の斜めを発見できませんでした。
wittmann
- 推測です。
後期にFug202(460MHz程度?)とFug212(91MHz?)と併用になって、波長がずいぶん長いの
も受信しくてはならなくなってアンテナが伸ちゃった。下に長く出ると地面に接触する可能性があ
るので斜めにセットした。
む
- FuG220 SN-2レーダーの八木アンテナが後期型で水平面に対し45度傾いている理由をお尋ねと思います。調べてると、以下の簡単な2説しか見つかりませんでした。呼び水として御参考までに。
1. Adersによると、ジャミング対策としてビーム幅を狭めるため45度傾けたとしています。この形式をSN-2dとしています。Gebhard Aders 『History of the German Night Fighter Force 1917-1945』(London; Jane’s, 1979), p. 248.
2.Hoppによると、もともと91MHzで開発されたSN-2であったが、ジャミング対策のため周波数を広げ7周波数(I 〜VII:64−116MHz)にし、その第4番目の周波数(IV: 91MHz)以外はアンテナが45度傾けられた、としています。George G. Hopp, 『Monogram Close-Up 18 Bf 110G』(Boylston; Monogram, 1986), p. 14.
写真を見るとIVのアンテナは水平面に対して垂直ですが、V, VIは45度傾いています。I−III、VIIについて管見では写真自体確認できませんでした。
>1:Do217
大変珍しいSN-2装備のDo217の写真資料をお持ちのようで、よろしければ文献名等お教えいただけないでしょうか。
>1:最末期
SN-2の45度傾けたタイプのあとに、モルゲンシュテルンの型も出てきますし、FuG218、FuG240を装備した機体も出現しますので、これをもって「最末期」とするのはいかがなものでしょうか。
さんぴん
- >3
Do217にSN-2そのものがついているのをみたことがないので、ましては斜めも見たことが
ないという意味で書きました。
それはそうとMe262Bは斜めではないですよね。
Aの実験機は妙な傾けなSN-2ですけど。
>4
NeptuneやBerlinを装備した機体ってあまりないのではないかと思います。
終戦後の機体を破壊する写真には大概斜めなSN-2を装備した機体が
多数見受けれらます。
wittmann
- >4 最末期
Hoppを信ずれば、1944年の夏くらいからSN-2でアンテナを傾けた型があるわけです。数の多寡は問題ではありません。SN-2の傾いたアンテナだけをもって「最末期」とするのは論理の飛躍でしょう。もっとも44年夏も最末期であると言うのなら議論はしません。
>4 Me262夜戦
B型もA型試作機も搭載レーダーはFuG218です。よって本質問には直接関係しません。
さんぴん
- 2は無知とミスタイプの産物です。無視してくださるようにお願いします。
む
- >5
なるほどわかりました。
ところで両方の本をわたしももっていますが、残念ながら台風でとりに
いけないです。 orz
wittmann
- 台風が通過したので本を読んできました。
Motor Buchのドイッチェ ナッハト ヤークトもあったので覗いてみると
Ju-88Gのjunkers社公式写真には傾いたアンテナのキャプションに
SN-2dと書いてありました。
Monogramを読んで疑問に思ったのはSN-2dが周波数を可変できる旨を書いて
あるのに周波数は尾翼にペイントしてあると最後に書いてあるんです
おまけに実機の写真をみてもペイントを塗り直したあともないのです。
ひょっとしたら工場出ているときに周波数はきまっているのかもしれません。
または機体をうけとった部隊の整備側が周波数をきめてしまうのかも。
またJaneの本によれはSN-2dからは後方警戒レーダーとセットになって
いるそうです。なので斜めになっていないSN-2でも後部警戒レーダーが
ついていればSN-2dなのです。(周波数 IV)
wittmann
- 遅レスですみません。Monogramを読み返しましたが、可変周波数のところが見つかりません。どの部分でしょうか。
さんぴん