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5165 第二次大戦中に戦闘機(ゼロ戦)等に用いられた光学照準器について質問させてください。
斜めに設置されたガラス板に下方からランプで環状の映像を投射させて、
その輪の中に目標を入れて、射撃するということは理解できます。
しかし、いったん目標を輪の中に捉えると、目線を上下左右に多少ずらしても
その目標が輪から外れないという理屈がどうしても理解できません。
実際に光学照準器を覗けば分かるのでしょうが、そのような機会はありません。
どのようにイメージすればよいでしょうか?
光学照準器について、わかりやすくまとまった文献、資料等はありますでしょうか?
所沢市民

  1. 画像掲示板 No.2452 に米海軍 Mark8 照準器を各種ピント・距離・角度から写した写真を載せてあります。
    http://www.warbirds.jp/BBS/gazo2/joyful.cgi?page=15

    原理のほうは(現物持っているくせに)よくわかっていません…。

    反射照準器はコリメーターと呼ばれる光学機器に近いものであるらしく、レンズを用いて焦点位置にあるパターンを平行光として投影しています。
    http://www.fujikoden.co.jp/images/coli.gif

    また射的競技に用いられる「ダットサイト」も反射照準器の一種で、レンズを用いずハーフミラーそのものを曲面として焦点を持たせています。
    http://www.geocities.jp/noa4400/digisco_sub/dotsight.html

    この辺から想像できないでしょうか。
    ささき

  2.  擬似体験の方法は、晴れた夜に<安全な>直線の道路を、星(月でも可)を見ながら、歩いたり走ったりしてみて下さい。短い時間では、星を見る角度は変わりません。
    これで、おおまかな感じが判ると思いますが。
    109 の?

  3. 回答ありがとうございます。
    光学照準器を覗いた時のイメージは分かりました。
    照準環(って言うんですか?)を模擬的に非常に遠くあるように、
    レンズで水平光線に調整するということですか?
    解ったような解らないような。不思議な現象です。

    誰が発明(発見?)したのでしょうか。
    第一次世界大戦時は無かったでしょうから、両大戦間期に誰か軍人さん
    が発明して実用化したということですか?
    所沢

  4.  フォッカーDr1に、搭載されています。
     上記は、国江氏の記事が基でした。
    探してみたのですが、手元に全部は無いのですが、モデルグラフィック(1998-3月号)から数回の連載で、反射式照準器の判り易い記事があります。(ドイツが大半ですが)
    1900年、英のハワード氏が発案、1914年にビッカースに入社して試作とあります。
    後は、バックナンバーを調べるか、古書店で探してみて下さい。
    109 の?

  5. 便乗質問させていただいてよろしいでしょうか?

    リフレクターにあたる照準環は、リフレクターガラスの厚みの分だけ上下にずれた二つの光像が見えると思うのですが、それでは実用に耐えませんよね?
    実際にはどのように処理しているのでしょうか?  何らかの反射させないコーティングなどが施されているのでしょうか?
    よろしくお願いいたします。
    だご猫

  6.  ネオファン処理?と言うらしいのですが、片面を無反射にするそうです。
    その原料を憶えていないのですが。
    109 の?

  7. 便乗質問させて下さい。>4  「1900年、英のハワード氏が発案、1914年にビッカースに入社して試作」まだまともな軍用機も空中戦もない時代ですよね。戦車もないし、当初はどんな兵器に使うつもりで考えたのでしょうか?  
    トロッター

  8. >6
    酸化ネオジミウムだそうです。
    http://www.optronics.co.jp/lex/detail.php?id=6180
    ごん

  9. 第一次大戦どころか、1900年に発案されていたとは知りませんでした。驚きです。
    「発案」ということは、ハワードさんはアイデアを考えただけで、当時としては実用化するだけの技術がなかったということですか。でも何処からこんな発想するのだろうか。
    しかし、ドイツ機だけで、連合国側は装備しなかったのですか?
    「ブルーマックス」や「レッドバロン」にこのような照準器が映ってましたっけ?
    所沢市民

  10.  ごん様、フォロー感謝いたします。

    元は地上の銃砲用に考えられたそうです、そしてオイゲー社が特許を借り受け、WW1末期に航空機用として、実用試験を行ったそうです。
    109 の?

  11. 109の?様、ごん様、回答ありがとうございます。
    内面を無反射にするというより、反射する光自体を減衰させると考えてよろしいですね。

    だご猫

  12. >5.
    私の Mark8 に付いているガラスは無色透明、何の変哲もないただのガラス板に見え、実際外乱光やら自分の顔やらを写してみると上下二重像となって見えるのですが、レンズから投影した照準パターンは目を凝らしてみても一重にしか見えません。投影角に秘密があるのか、レンズを使うのが秘訣なのか、不思議です。

    >9.
    ドイツにおいても、大戦末期に少数のサンプルが実戦テストに用いられただけでした。初期の反射照準器はまだ多くの問題(光度不足、視野角不足、信頼性欠如など)を抱えており、当時主用されていた望遠式(英アルディス式、独オイジー式)を置き換えるほどの魅力はなかったようです。
    ささき

  13.  ささき様、有難う御座います。
    <#6は、記憶違いとおもいます。又(無反射)は、不適切でした。訂正させて下さい。>

    レンズを出た光が、(1)反射ガラスに入る。(2)次に機首側の面で反射する。(3)パイロット側の面から出る。
    以上の3点で減衰して、実用上無視出来る光量になると思います。
    109 の?

  14.  実際に照準器に使ってあるかどうかわかりませんが、平行光を作るには、テレセントリックと呼ばれる方法があります。
    この技術で重要なのは絞りの位置です。絞りなんて明るいか暗いかど思っていると、目からウロコです。もちろん、レンズ
    も重要な役割をします。


  15. あの、横から恐る恐る加わってよろしいでしょうか?

    「カメラと戦争」(朝日新聞社刊−小倉磐夫著−確か文庫化もされてたはず)の第1章第二部に「零式戦闘機の照準器とライカM3」というのが有ります。

    うちの田舎の図書館にさえあるくらい(但し軍事・ミリタリーの棚ではなく美術・写真の棚に)ですから、写真をやる者にとってはある程度スタンダード書で、その分一般の方にもとっつき易いのではと…(但し、あくまで一写真家のエッセイないし生涯の回想の体を取っておりますので、内容の正確度には?がつくと思いますが…)。

    他にも「大和15メートル測距儀とニコン」(同五部)とか「レーダーと暗闇のオートフォーカス」(同六部)とかいろいろ興味深い記事が有ります。
    備後ピート

  16. ささき様、皆様、情報ありがとうございます。

    所沢様、横から出張ってすみませんでした。
    だご猫

  17. 何度も便乗ですみません、「元は地上の銃砲用に考えられたそうです」当時、具体的に搭載された銃砲はあったのでしょうか?
    トロッター

  18. >17. 残念ですが、それについて知っておりません。
    これは(武器、装備全般)で聞かれたら、何らかの解答を得られるのではと思いますが。
    109 の?

  19. >18 はい。聞いてみます。
    トロッター


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