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航空自衛隊でも使用していたF86のキャノピーについて質問します。写真等で見る限り、F86のキャノピーはP51のキャノピーに良く似ています。その上、製造会社、主任設計者も同じと聞きます。ということは両者は同一の物なのでしょうか。 二一斎 |
- そのとおりみたいです。
初期のF86のキャノピーはP51の物のリサイクルと何かのHPで読んだことがあります。
アドルフひでちゃん
- アドルフひでちゃん様、ご回答有り難う御座います。やはり、そうだったのですね。
二一斎
- あらら(笑)。
両者は完全に別物ですよ。水滴型風防、という以外は共通点はほとんどありません。
F86はF、P51はD型という前提で話をすると、
ムスタングのウィンドシールド(前面風防)の断面系は台形ですから、
キャノピーの先端部の形状部も台形です。
これではウィンドシールドの断面形が半円形であるF86に持ってきたらキャノピーを閉じても隙間が出来てしまいます。
ほかにも後部末端部分の処理などが全く異なります。
後部にやや斜め気味にスライドする点など、設計的には似た点も多いですが、
じゃあ同じものか?といえばそれは違います。別物です。
また、シュミードはXP-86の設計段階では第一線から身を引いており、
ワイゼンバーガーが事実上の設計責任者でした。
なので、この二つの機体が同じ設計者によるとは言いかねます。
アナーキャ
- 比べてみましょう。とくにパイロット頭部との大きさ比較、幅、膨らみ加減、絞り加減に注目。
P-51D
http://www.wpafb.af.mil/museum/research/p51-18.jpg
P-51H
http://www.wpafb.af.mil/museum/research/p51-30.jpg
XP-86
http://www.wpafb.af.mil/museum/research/fighter/xf86-6.jpg
F-86A
http://www.wpafb.af.mil/museum/research/fighter/f86a-6.jpg
ささき
- えっ!そうだったんですか!
ウソを教えてしまったバカな私をお許しください!
アドルフひでちゃん
- P-51系とF86系の間で流用されたというとXFJ-1の主翼がP-51Dのものを使っていました。まあF86に至るまでにはXP86を経由した色々な変化があるので出来上がったものはXFJ-1とは大分おもむきが違いますが。
けい
- 皆様、ご教授有り難う御座います。長年の疑問が解けて助かりました。これからも、宜しくお願いします。
二一斎