5141 |
昔からの疑問です。 大戦中の戦闘機の照準機は光像式が主流ですよね? でも、わざわざこんな複雑なシステムを使う理由はなんでしょう? 現用ジェット戦闘機のように色々なデータを表示するわけではなく、 照準環を表示するだけですよね。(ジャイロ式は除く) 前面風防に照準環を描いておけばいいのでは? 電球の球切れもないし、視界の邪魔にもならないと思うのですが。 NS500 |
- AnsQ 航空 #4929を参考にして下さい。
富士見町
- 敵機を注視すると、風防に描いた細い線は焦点がぼやけて役に立たないからでしょうね。
APOC
- ソ連の Il-2 シュトルモビク攻撃機には、前面風防ガラスに照準用の十字線を「描いた」ものがあります。おそらく数十メートルほどの誤差範囲でしか照準できないシロモノでしょうが、爆撃は至近弾であってもある程度の効果が期待できること(空対空の機銃射撃は直撃しなければ効果ゼロ)、何より照準器の生産が間に合わなかったという事情があるようです。
またイギリスの Mk.III のように専用の投影ガラスを備えず、前面風防に照準パターンを投影するタイプの照準器もありました。邪魔者がなくなって視界が広くなるのは良いのだが、レティクルを見失いやすい欠点があった(視野角が狭くなり、輝度が低くなり、分厚い防弾ガラスの前面・後面で反射して像が上下二重に見えてしまう)と言われています。
ささき
- トヨタの高級車(マジェスタ?)についてる速度計はこれと同じ方式なんですかね。
フロントウィンドウに速度を投影させる物。
ヒット&ラー
- >4.
照準器は単に半透明の光像を投影するだけでなく、その光像が擬似並行光になっているんです。光像のピントは無限遠にあり、頭を動かせばガラス板上の光像も移動し、どの角度から覗いても常に同じ角度を保っています。筒のない望遠鏡でも覗いているような奇妙な感覚です。日常生活で似たような体験をすることは少ないので、例えるのが難しいのですが。
ささき
- >4.
まったく同じ原理です。
視点移動と焦点調整のタイムラグをなくすために採用されており、最近では赤外線カメラによる暗視装置を備えたものもあります。
哲セ