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四式戦疾風に関して幾つか質問です。 1 学研No46四式戦闘機疾風のP48〜49で、比島で鹵獲されたS10とS17、大戦後日本本土からアメリカに送られたT2-302とT2-301の写真が掲載されてます。 ここのキャプションでT2-302がテストで時速687キロを記録したとありますが、これは誤記でしょうか? 日本陸軍軍用機パーフェクトガイドのP153ではオーストラリアで計測されたとありますし、97年丸2月号のTAIC MANUAL No1ではS17調査結果によるともあります。 2 http://www.warbirds.jp/siryo/frank.htm 上記のハンドブック和訳はT2-302号機のもののようですが、3200rpmで30秒等の記載があります。 3200rpmという制限は日本側の取扱説明書にも見られるものなのでしょうか? 3 四式戦では生産途中で滑油冷却器が大型化されていますが、これは運転制限等を緩和する為なのでしょうか? 乙型試作機の時速660キロという速度記録には滑油冷却器の変更が絡むのでしょうか? 4 乙型試作機の計測データ、特に上昇時間や飛行性能の記録は現存するのでしょうか? しぐれ |
- 1について。
米軍の速度計測機の機体番号確認は、学研『疾風』の印刷後になりました。
より新しい『陸軍機PG』の記事では正されております。
片
- 2 ありません。
3 直接の関係は無いと思います。
4 未発見です。
BUN
- 689km/hを出したとされる1446号機は19年12月製の量産機であり、20年2月以降で生産ラインに導入された甲型冷却器は当然ながら未装備です。
単純に最大速度を記録するためだけであれば、空力損失の少ない小型冷却器の方が有利です(これは烈風試作機のデータからも確かめられます)。
片
- >#2 BUNさん
>2 ありません
日本機のマニュアルにも、通常は発動機使用制限として、そういった数値が記載されていると思うのですが...
BUNさんの回答は、4式戦のマニュアルには、そもそも使用制限自体が載っていない、という事なのでしょうか?
それとも、3200rpmとは別の数値が、使用制限として記載されている、という事なのでしょうか?
セミララ
- 失礼しました。
3200回転とは降下時に許容される回転数と制限時間のことですね。
これは日本側の資料をベースにしていると思います。
BUN
- 1,2番了解しました。
3番の滑油冷却器の変更は、最大速度に対しては空力損失の点からみても不利な事は考えると確かにそうですね。
そういえば五式戦の滑油冷却器で、取り付け方法を考慮する時間が少なく機体抵抗のかなりの部分を占めたのではないかという設計者の回想も何処かで読んだ事があります。
4番の乙型試作機のデータは未発見なのですね。最大速度が伝わっているのは審査部関係者の回想なのでしょうか。
丁寧な回答有難うございました。
しぐれ