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どなたか既に質問されていたかも知れませんが、AV-16アドバンスドハリアー とハリアー3について教えていただけませんか。 できれば、予定されていたスペック及び改良箇所についておねがいします。 いそかぜ |
- ご質問の内容は大戦略とかのゲームに登場する機体でしょうから、
スペックや改良箇所はどうとでもできるのではないですか。
あっしぃー
- ゲームに登場する機体は概ね現実とは異なるスペック
で作られている事が多くアテにはなりませんよ。
現実に存在していて情報も出揃っているものならばともかく
それらの兵器は推測の範囲で「こうだったらいいな」という
程度のものです。くだらない火葬戦記小説にはよくあるパターン
ですが・・・。
ゲームはゲーム、現実は現実と割り切りましょう。我々は夢の世界
の住人ではないのですから。
ゼンガー
- えーと一応実際に開発検討された機体なのですよ。>1
あまりよく知らないのでレス付けなかったけど、呼び水程度になら・・
(まあ既にご存知の事かもしれませんが。
あと当時の雑誌等を読んだ記憶に基いてますんで、時系列等誤りがあるかも・・気付いたら優しく訂正お願いします。)
ハリアーをAV-8Aとして導入配備する事を決めたアメリカですが、
このヨーロッパ的(小型高速)攻撃機のペイロードレンジのちっささにはやはり不満で、(VTOLなんで仕方ないんですが)
70年代半ばにペガサスエンジンの発達型を搭載し、ペイロード・レンジを2倍にした機体の開発をイギリスと共同で行う事を計画しました。
エンジンの改良は、プレナム・チェンバー・バーニング(PCB:要はバイパスノズルに付けられたダクトバーナーです)を付け、最大推力と排気速度を増大させる物で、
元々PCBは、ケストレルを実験していた頃の実用を考えていた超音速攻撃機P1154用に開発されていた物です。(後にP1154はキャンセル、よりケストレルに近くコスト・リスクの少ないハリアーを実用化)
P1154 http://aerostories.free.fr/dossiers/ADAV/P1154rn.JPG
能力2倍にするんで型番も2倍と安易な理由でAV-16と名付けられたこの計画は、結局ペガサスエンジンの改良に多大なコストが必要という理由で中止されます。
その後(70年代末)エンジンの改良は小規模に押さえる事とし、AV-16に開発されていた技術(揚力増加フェンスやスーパークリティカル翼)を応用し、より低リスク・コストで開発されたのがAV-8Bです。
(ちなみに私の記憶では、アドバンスド・ハリアーはAV-8Bに与えられた愛称だった気がします。)
そういうわけで、ハリアー(AV-8A)=>AV-16=>AV-8Bの関係は、
丁度 ケストレル=>P1154=>ハリアーと似た関係になりますね。
AV-16の外形・スペック等を雑誌などで見た記憶は無いのですが、やはりP1154に似た機体であったのではと思います。
さてイギリス側のハリアー後継計画も紆余曲折します。
ハリアーの改良を行うとともに、新しいハリアーとジャギュアの後継機計画も模索します(AST403)。
V/STOL能力機についてはBiGWingHarrier等も検討されますが、結局AV-8BをハリアーGR5として導入し、AST403はV/STOL能力を切り離し、ドイツ(TKF90)・フランス(ACT)等の次期戦闘機計画と合同し色々あった末にタイフーンとなります。(フランスは離脱)
しかしBAeは超音速VTOL機をあきらめず、80年代中頃以降も色々コンセプトを出しています。(X翼VTOL機とか)
その中の一つがHarrierIIIと言われていたかと思います、外形的にはやはりP1154に似ていたかと。
グリーネマイヤ智久
- 図面はここが参考になると思います
www.harrier.org.uk
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- >3の回答書いてて少々疑問に思ってた事に
・AV-16用に開発予定だったペガサス15は、推力20%増しの拡大型である/PCBを備えたBS100の再来
という2つの話がありまして、
>4のサイトによれば、前者が正しくて発達型にPCBの搭載が考えられていた様ですね。
グリーネマイヤ智久