QQCCMMVVGGTT
5108 ロッキード マーチンF-35のコックピットにほぼ幅いっぱいの大きなディスプレーがあって前方の情景を写していましたが、これは後方とか別の方向も見ることができるのでしょうか。このような装置が搭載された機種はこれ以外にもあるのでしょうか。
Mizo

  1. LANTIRN 暗視航法/攻撃システムではないでしょうか。簡単な解説は調べれば出てきます。

    http://f15.hp.infoseek.co.jp/lantirn.html

    カメラは前下方ある程度の角度に振れるようですが、真横や真後ろを見るのは無理そうです。

    >このような装置が搭載された機種はこれ以外にもあるのでしょうか。
    LANTIRN は大抵の米軍戦闘/攻撃機にオプション装備可能です。夜間行動を原則とする F-117 では機体に内装されています(コクピット前方の五角形の窓)。AH-1 や AH-64 のような攻撃ヘリコプターの場合、機首先端に広角度で回転可能な暗視カメラが装備されています。

    ささき

  2. ありがとうございました。MFDS(マルチ ファンクション ディスプレイ システム)というようですね。たまたま昨夜のWBSでロッキードマーチンの業績の話題で実機かシュミレーターかわかりませんが、暗い中で平服の人物がテーブル画面に指でタッチ操作しているのが写っていました。先のコックピットの画像では操縦桿のそばに簡単なスイッチ類があるだけでしたので、操縦用や攻撃用といろいろ切り替えて使えるのでしょうか。
    http/www.jsf.mil/f35/f35_technology_cockpit.jpg
    Mizo

  3. >先のコックピットの画像では操縦桿のそばに簡単なスイッチ類があるだけでしたので、操縦用や攻撃用といろいろ切り替えて使えるのでしょうか。

     ちょうど今月のJ Wings紙(No85 2005年9月号)に特集記事が載っていますが、それによるとF-35ではMFDSの名の通り画面に表示される情報、ウィンドウの数及び大小をパイロット自身が選択出来るようになっています。
     また、F-35ではHUDを装備せずHMD(ヘルメット装着式表示装置)に飛行諸元以外に各種情報を表示し、メインディスプレイと補完しあう形となっているそうです。

    YOU

  4. ごていねいにありがとうございました。アドレスはhttp://www.jsf.mil/images/f35/f35_technorogy_cockpit.jpg でした。
    Mizo

  5. アドレスをまちがえていました。
    http://www.jsf.mil/images/f35/f35_technology_cockpit.jpg
    Mizo

  6. >5. うわっ。コクピットは X-35 と全然違うんですね。なんかピント外れの回答をしてしまいました、済みません。
    ささき

  7. 以下、参考程度に。

    画像はシミュレーターのものでしょうから、配備機とは少し違うかもしれませんね。

    既にみなさんがお答えですがF-35のディスプレイは、航法・戦術・作戦・兵装などのデータをこのディスプレイで分割画面にして使用できるようです。
    当然一画面表示にも出来るのだと思います。

    これまでのディスプレイより航法・戦術・作戦・兵装の表示を総合的に統合したマルチディスプレイと言えるのだと思います。

    >このような装置が搭載された機種はこれ以外にもあるのでしょうか。
    ディスプレイはここまで大きくなくて統合されていないようですが、ユーロファイタ−やラファールも似たような機能のディスプレイを搭載しているそうです。

    ダッソーのサイトに興味深い動画がありますので、参考に見てみてください。
    http://www.dassault-aviation.com/passion/gb/mediatheque/telechargements/videos_avions.cfm#
    Videos→Gobal_punchです。
    あっしぃー

  8.  技術史的な背景を少々、
    70年代末、グラスコクピット(機械的計器表示から大画面多機能ディスプレーによる視覚表示に)の技術が一応完成の段階に入り、
    その先の技術として、アメリカやイギリス(BAe)などで構想・研究されていたのが、
    ・機内の使用可能な表面をディスプレーで覆い自由に情報表示、タッチパネルによる入力を可能にする「ビッグピクチャー」。
    ・更にVR(人工現実)技術の発達から、HMDに視覚情報を投影する事により機体をトランスルーセント(透明)化・更に可視光以外の視覚情報の追加するといった技術構想などです。
    (当然データーグローブ等の装置での仮想装置による入力なども研究されていたでしょう)
     こういった構想を目にしたのは、80年代初めのBAeのBigWing Harrier計画(色々有って後のタイフーンに繋がる)でのBig Picture構想が初めてだったと思います。
    (むしろ「ガンダム」等の影響で日本人には御馴染みだったかも)
    BAeは、ハリアーなども装備していたムービングマップディスプレーからこの構想を発達させた様に思います。
     アメリカでも、ATF(後のF/A-22)やLHX(これも色々有って後のコマンチとなりキャンセル)での採用を目指して、同様の技術開発が行われていました。
    しかしこれらの機種では、結局よりコンベンショナルなコクピットとなって完成しています。技術的なリスク、メリット/デメリットを秤にかけてでしょう。
    F-35は3度目の挑戦となるわけです。
     フランスはこの分野ではやや遅れていましたが、80年代に音声入力による入力チャンネルのマルチ化を行っています。

     マンマシンインターフェースの技術史から見れば、
    これらの技術は、生の情報を直接人間が入出力する事から、
    間にコンピューターを介し、情報を加工・追加して受け渡すという流れにそっており、
    ちょうど操縦における、機械式操縦系統からフライバイワイヤへの転換と対応していると思います。

    グリーネマイヤ智久


Back