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いつも大変勉強になる書き込みばかりで、感謝しております。 誠に初歩的な質問で申し訳ないんですが、ハインケルのトリープフリューゲルの資料を見ていて疑問に思った事があります。 あの飛行機は水平飛行中の揚力をどうやって得る積りだったのでしょうか? テールシッター型VTOL計画のはしりとなった、と言うような記述を良く見ますが、WW2後のテールシッター型VTOLは、XFY-1もXFV-1もC450も全部(C450はちょっとアヤしいような気がしないでも無いけど)主翼乃至はそれに相当するモノを持っていて水平飛行時の揚力を得ていますが、トリープフリューゲルにはそういうものが見当たりません。 もしかして、常に迎角を付けて(つまり斜めになって)水平飛行する予定だったんでしょうか? ろ〜えん |
- 去年出版された.DRAGONFLY: The Luftwaffe's Experimental Triebflugeljager Project
http://www.acornbooks.com/cgi-bin/acornbook.cgi/219016.html
にはローターをプロペラでいう、フルフェザーの位置で固定してラムジェットの推力で水平飛行するってアイディアがフォッケウルフから出されているように書かれています.ま,この機体に関してマジメに考察するのはいろいろ無理があるように思います.
ウマシカオ
- 水平飛行時、プロペラ機の、プロペラ回転面は、水平線にたいして、ほぼ垂直になります。
ヘリコプターのローター回転面は、前進するには水平線にたいして少しの角度が必要です。
トリープでは、この二つの間の角度になると思いますが。
ただ、人の感覚だけでは、なめらかな水平飛行は難しいのでは無いでしょうか。
追加の追加です。
(佐貫氏の著作に)ドイツ人技術者は、同じ働きでも、他人と違う物を考案するのは、大きな喜びになるそうです。
109 の?
- ウマシカオ様、109 の?様、大変興味深いご教示有難うございます。
で、ウマシカオ様の御説では水平飛行時には回転翼を固定翼として使用する、ということで宜しいのでしょうか。
それなら水平飛行時の揚力に関する疑問は解決しますね。
ただ、そうなりますと、トリープフリューゲルは燃料(粉末石炭+水)を遠心力で吸い上げてエンジンに供給する(だから起動時にはロケットで強制的に回転を始めさせなければならない)、という説明を読んだ事があるんですが、この辺はどうなるんでしょうね?
>ま,この機体に関してマジメに考察するのはいろいろ無理があるように思います.
と言うお言葉、確かにそのとおりだと思います。
まぁ試作機どころかモックアップまでも行っていない機体ですから、そのとおりではあるんですが、なんと申しますか今流行りの言い方で言いますと、あの機体の『と』な味わいがたまらなく好きなもので、いろいろ考えてみたくなるんですよ。
失礼の段は、平にご容赦お願いします。
109 の?様の御説では私が想像したように常に(ちょっとだけ)迎角を付けて飛ぶ、ということで宜しいですか?
音速クラスの機体を夢見ていたようですから、恐ろしく微妙な仰角だったでしょうね。
>人の感覚だけでは、なめらかな水平飛行は難しいのでは無いでしょうか。
なるほど、仰角が大きい->上昇する->仰角を減らす->下降する->仰角を増やす->・・・
結局大空に大きなサインカーブを描く事になったりして・・・
>(佐貫氏の著作に)ドイツ人技術者は、同じ働きでも、他人と違う物を考案するのは、大きな喜びになるそうです。
前回ご教示いただきましたBf109の垂直尾翼についても、そんな感じですよね。
参考になりました。
質問者
- ウマシカオ様 追加・・を書きたくて横入りしましたが、ご寛容のほど御願い致します。
109 の? 拝
蛇足ですが。トリープフリューゲルは、フォッケウルフ社の考案です。
ハインケル社のテイルシッターは、レリフェとヴェスペが有ります。
109 の?
- あ,ホントだ.トリープフリューゲルって書いてあったからフォッケのコトだと思って書いてしまったけど,納得してもらってるからフォッケの話でいいんですね.
なお,始動にロケットを使うのはラムジェットが静止状態では起動できないからだと思いますよ.燃料供給に関しては...やっぱマジ考えるのやめよう.
1で「去年」と書きましたが,前付けみると,出版は2003年となってました.
ウマシカオ
- あれ、ホントだ。
何でハインケルって書いちゃったんだろう・・・(^^;
勿論ご指摘通り、「フォッケウルフの」トリープフリューゲルについてお尋ねしたわけで、お二方のご教示は、私の知りたい事そのままの内容でした。
有難うございます。
>ハインケル社のテイルシッターは、レリフェとヴェスペが有ります。
これはどちらも、C450式の翼(モドキ)を持っていますよね。
こっちなら悩まなくて済んだんですが・・・(^^;
>始動にロケットを使うのはラムジェットが静止状態では起動できないからだと思いますよ.燃料供給に関しては...やっぱマジ考えるのやめよう.
順当に考えたらそうですよね。
粉末石炭のジェットエンジンを本気で考えていた、とは考えにくいですよね。
ともあれ、再度のご教示、まことに有難うございました。
質問者
- コレオプテルは、試験飛行までは行いましたので、もう少し使わせて戴きます。
ろーえん様は、(モドキ)、とお考えの様ですが、私は、リング翼と思っています。
X-22 なら、ダクトで問題ないですね。
ヴェスペは、小さいけれど翼がついていますので、判断できません。
どなたか、ご教示戴ければと、御願いします。
トリープフリューゲルの飛行姿勢ですが、砲身が水平になる様に図面を持ってみて下さい。そうしたら、1度ほど前を上げて下さい、次に、少し多めに上げて下さい、これが設計者の考えていた巡航時の姿勢になります。
109 の?
- >ろーえん様は、(モドキ)、とお考えの様ですが、私は、リング翼と思っています。
いや、別に翼ではないと思っているわけではなくて、一般的なイメージからはかけ離れたカタチである、と言う事を気分(というかあいまいに)として表現したかっただけでして。
確かに、不適切な表現でした、すみません。
>ヴェスペは、小さいけれど翼がついていますので、判断できません。
確かについてますね、これも私の勘違いです・・・(^^;
>トリープフリューゲルの飛行姿勢ですが、砲身が水平になる様に図面を持ってみて下さい。そうしたら、1度ほど前を上げて下さい、次に、少し多めに上げて下さい、これが設計者の考えていた巡航時の姿勢になります。
う〜む、恐ろしく微妙な姿勢ですね。
この姿勢を維持して水平飛行ってのは、かなり難しそうですね。
重ね重ねのご教示有難うございました。
質問者
- ろ〜えん様ですね。
> 7. は、どなたかのご教示、参加を期待しての書き込みでして、こちらこそ、重ねて失礼をおわびします。
私が<こだわり派>では無い事を理解して戴きたく、御願いします。
十分読み込んでいませんが、以下を見付けました。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/a-cubed/aero-misc/ringwing.html
http://home.att.net/~dannysoar/oddities2.htm
http://www.esotec.co.nz/hb/HTML/Aero.html
コレオプテル、レリフェ、ヴェスペは、一括りに、出来そうです。
トリープフリューゲルは、少しややこしいです。
Trieb Flugel→トリー(ブ)・フリューゲル
直訳<動く翼>→意訳<回転翼>
私なりの考えですが、トリープフリューゲルでも十分だと思います。
レリフェ→雲雀。ヴェスペ→雀蜂。
コレオプテルは、合成語らしく翻訳出来ませんでした。固有名詞と考えれば良いのかも知れません。
109 の? 拝
109 の?
- フランス語の辞書は調べたのでしょうか?
ジジ
- ジジ様 有難う御座います。
<cole'opte`re → 甲虫> 出ました!!
昨日は <ヘリコプター → he'licopte`re> は、調べてみましたが。
念のため、今日 <coleoptere> でみますと、
<coleoptere → coleoptere>と、変換出来ませんでした。
上の話の事も有りますが、
アタマが、相当に、か す んで来てるみたいです。
感謝致します、今後も宜しく、お願い致します。 109 の? 拝
109 の?