5053 |
ヴェトナム戦争中、米軍は圧倒的制空権を握っていた印象があるのですが、北ヴェトナム軍機が地上攻撃を実施した例があればお教え下さい。 バツ |
- ヴェトナム戦争中盤までの北ヴェトナム空軍は防空に専念していたのですが、1968年3月の北爆停止によって余裕ができると対地攻撃能力の獲得にも乗り出し、同年中には中国から供与されたIl-28軽爆8機による爆撃機部隊が編成されています。ただし、機材が中古機で整備に問題があったようで、実際の出撃回数はごく少なく、しかも南ベトナム上空まで進出することはなかったとされています。
いっぽう、1971年には第923戦闘機連隊から選抜されたパイロットと機材(MiG-17F)による特別任務部隊がキューバ人教官の下で対地・対艦攻撃訓練を開始、1972年4月19日にはLe Xuan Di、Nguyen Van Bay両名が米海軍の巡洋艦オクラホマシティ及び駆逐艦ヒグビーに対する攻撃を成功(前者は船上構造物に軽微な損傷、後者は後部5インチ砲塔が大破)させています。
Schump
- ヤンキーステーションの米空母に爆装して攻撃をかけたMIGをレーダーピケット兼護衛の巡洋艦(レッドクラウンー艦としての役割です。艦名ではありません。念のため)がSAM(タロスかターター)で撃墜した。このミサイルを誘導したレーダー係(確か下士官くらいの人)にも撃墜スコアが軍から公認された、という記事を、以前読みました。
対艦攻撃も、戦果はともかく、やってはいますから、対地攻撃もやっていることは間違いないでしょう。
液冷V12