QQCCMMVVGGTT
5052 河口湖自動車博物館の零戦二一型は飛べるんですか、もし飛べるとしたらなぜ、許可を出さないんですか、教えて下さい。
イ式重爆

  1. 今の日本では形式証明、滞空証明といった一連の手続きを経ていなければ合法的に空を飛ぶことはできず、個人レベルの自作飛行機に気安く許可を呉れるほど政府は甘くありません。

    アメリカには Experimental カテゴリという枠があり、人口密集地を飛ばない・乗客を乗せない・商業利用をしない・計器飛行をしない・大規模(クラスB)空港に立ち入らない、などの制限つきで自作飛行機への滞空証明発行が行われています。今日飛行している多くの大戦機がこの Experimental カテゴリで登録されており、日本に何度か飛来している零戦や P-51 も「アメリカ国籍で登録されている飛行機が国際飛行の途上で日本に立ち寄った」という扱いで日本国内での飛行を許可されていた筈です。

    しかし、日本にはそのような制度はありません。大きな理由のひとつは、日本の空港はほとんどが人口密集地に隣接しており、墜落すればかなり高い確率で私有財産に被害を与える可能性があるからです。自作零戦が「安全に空を飛べる機械」であることを証明し許可をもらうためには、全ての設計が今日の日本における航空安全基準を満たしていることを証明しなければなりません。そして、それは個人に手に負えるものではありません。
    ささき

  2. 航空法11条第1項では、
      航空機は有効な耐空証明を受けているもので無ければ、航空の用に供してはならない。但し試験飛行等の目的の
     ために運輸大臣の許可を得た場合にはこの限りではない.
    となっているらしいです。

     許可は、出るには出るんですが、飛行毎に申請して許可を得て、、、。 

    参考
    自作航空機に関する試験飛行等の許可について
    www.mlit.go.jp/koku/04_outline/ 02_anzen/03_keiryo/02_anzen/smp.pdf

     あれは、飛べないんじゃないですか。せっかくのゼロ戦が落ちるともったいないし。




  3. 万一申請が通ったとしても、移動費などもばかにならないんじゃないでしょうか。
    某所に引退した某旅客機が保管されており、欲しい方(ただしちゃんと維持管理できる方)にはただ同然で差し上げてもいいという話もありますが、推定移動費2億円と年間の維持管理費数千万円を捻出するのは並大抵ではないので、引き取り手がいないのが実情のようです。

    ↑私も、昔は「飛行機なんだから飛んでなんぼ」と思っていましたが、飛ばすと壊れる確率が高くなるので、今は飛ばさないのに賛成です。
    胃袋3分の1

  4. かなり前にRC航空ページェントで実機零戦が飛ぶところを見ました。場所は確か千葉の旧海軍飛行場跡地です。
    それはそれは優雅なふうわりとした飛び方で、同時に飛行したエアロスバルよりずっと軽快でした。滑走路上空で低空スローロールまで打ってくれたのですが、すぐそばで見ていても恐怖心はまったく湧かず、まるで風船が風に舞っているかのような強い浮力で余裕たっぷり。最後はバンクを何度かかけながら飛び去っていきました。
    あれだけの排気量がある機体なのにエンジン音は極めて静かで、ちょっと離れるともう音が聞こえなくなります。一度見ると忘れられない印象的な飛行でした。
    飛行機はやっぱり飛んでナンボだと思います。

    1GB

  5. 終戦50周年の時、REDBARONの上野さんがアメリカから、マロニー氏の零戦52型を借りてきて飛ばしましたが、国公省の許可を取るのにえらい苦労したと記事で読みました。
    国の規定では、戦闘機として作られたものは、あくまで戦闘機の扱いになるとかで、この規定から行くと60年前に兵器として設計されたゼロ戦は、兵器と言うことになるそうで。(^^;)
    液冷V12


Back