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5013 いつもお世話になっています。
雷電の第七フレームにはゼロ戦のように肉抜き穴は開いているのでしょうか?
自分なりに調べた範囲では「穴はない」が結論なのですが、ご教授ください。
また、雷電とゼロ戦を較べた場合、雷電はどの程度こういった軽量化(逆に言えば防弾状況)だったのかも併せて教えてください。
あっしぃー

  1. 穴はないです。
    但し、零戦の場合は5番隔壁で座席(=操縦者重量)を受け、7番隔壁で胴体前後に分割する構造ですが、雷電では7番で両方を兼ねています。必要強度の条件が同じではないかもしれない事情を頭に入れておいた方が良さそうです。

    零戦の徹底的な軽量化は、十二試艦戦計画説明書でも述べられているのですが、両立させにくい性能要求をクリアするための、いわば窮余の策と三菱社内でも位置づけられています。
    対して十四試局戦では、一部の要求が零戦に対して緩和されたので構造を簡易化し、生産効率を優先した部分がある、とこれも三菱の内部資料で語られています。


  2. 回答ありがとうございます。やはり「なし」なのですね。

    関連して質問なのですが十四試局戦の場合、軽量化による上昇力の向上といった観点はなかったのでしょうか?
    普通に考えれば、上昇力は馬力やプロペラ効率の向上を持って対処するものでしょうから、軽量化より生産性を優先したと考えて良いものなのでしょうか?

    あっしぃー

  3. 零戦の軽量化は過度なものであったと三菱自身が認めている、ということです。
    それにしても、零戦で第5隔壁と第7隔壁の両方に補強があったものを、第7隔壁だけで済ませる。軽め穴を何個か抜くよりもよほど軽量化が実現できているはずです。経験の蓄積が生んだ合理化が軽量化と生産性向上の両方に働いた部分もある、とも考えられるのではないでしょうか。


  4. 片さん いつもありがとうございます。
    概要、良くわかりました。
    あとは構造図などをにらめっこして自分で少し考えてみます。
    あっしぃー


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